星はまず海に散らばったの
「・・・・はぁ、」
気分が悪い。
夢見が悪かったせいで、じっとりと嫌な汗をかいた。
身を起こして、前髪をくしゃりと掴んだ。
「くそ・・・・っ。」
初めてあの呪いが本当なのだと知った時、絶望した。
元々、どちらかと言えば死にたがりだった。
ただただあの鬼を恨んだ。
自分のやったこととはいえ、あまりに理不尽だと思った。
あの鬼は死んで、わたしは死ねないのか。
憎くて憎くて憎くて憎くて、ドロドロとした黒く熱いものがずっと胸に渦巻いていた。
絶望して、憎んで、恨んで、泣いて、嘆いて、苦しくて・・・最後には、諦めた。
けれど諦めるには耐えられなくて、今も解呪の方法を探している。
「・・・白色・・・・?」
「やぁ、おはよう。」
広いベッドの上で、わたしにぴったりと寄り添うように寝ていた八重。
わたしが動いたので、それで目を覚ましたんだろう。
八重がわたしを死ぬまで離してくれなくたって、かまわない。
どうせ先に死ぬのは、あちらなのだから。
解呪の方法を探す時間はいくらでもある。
あんなにも暗かった夜が、空を焼くほど明るくしてしまう現代になるまで生きたのだから。
こうやって立ち止まっている時間も、いくらでもある。
だって、時間は死にたいほどあるのだから。
白色
主人公。すごい長生きしてる。
平安初期のあまり身分のない生まれなため苗字がない。
二次創作の主人公だったけどあまりに愛着がわいたのでオリジナルの小説の主人公で作った小説がこれ。
八重
鬼。
白色大好き妖艶女装男。




