1/2
嫌われた少女
序章
またあの夢をみた…
この世界を守るためなら私はなんでもする
そう母に約束している自分。
まぶたを開け目の前に広がる光景をみる。
血だらけの男に血だらけの自分。
母との約束から10年…
「お母さん…世界の敵は私だったよ」
少女はそういいまぶたを閉じた。
自分が守ると決めた世界
その世界に嫌われてしまった自分。
だけどこの世界は私がいるから
成り立っている…
なんで世界はこんなに理不尽で綺麗なのだろう…
なんで自分は世界に愛されないのだろう…
ねぇお母さん…悲しいよ…
私…とっても苦しいよ…
誰か救って。
「私を…私を殺して。」
そういい少女は泣きながら
寝むりについた。