【プロローグ4】2万5千分の始まり
地の文が主人公目線から第三者目線に変わってますけど、
担任の先生同様、大目に見て下さい
次の日、3人は朝早くに寮を飛び出し、学校へ向かう。
もちろん競走であったが、一番最後に校門をくぐった者に奢らせる賭けは、
開門時間より早く到着してしまったことでお預けとなった。
3人とも、徒歩20分の距離を5分強で走破することは予想していなかったのだ。
駆「ハァ…ハァ……、なかなか速かったじゃないか……」
通「お前、…遅くなったか?…前はもっと速かった…印象があるが…」
翔「全然……速いです……よ……。あの距離を……このタイムは……異常です……」
駆「それにしても、早く着きすぎたな…。このあたり一帯の散策でもするか。」
そして3人は登校で消費すべき20分を使って、その後各々教室に行くのだった。
……そして一日の授業が終わり、帰りのSTで……
担任「昨日も言ったが、構内での携帯電話の使用は厳禁だ。
細かい規定については掲示しておく。自分で読めよ。
例外規定に関して、許可を求める者は今から配るプリントに必要事項を記入の上
今週中に担任へ提出すること。それまでの所持は、…まあ大目に見よう。」
駆「(先頭に近い席だから何となく掲示が見える……っておい待て!
糸電話とか完全にウケ狙いだろww ……全体的に甘いし抜け穴があるような
気もするな。よーし、いつか生徒会の奴に問いただしてみよっと♪)」
(※予備知識倉庫参照)
担任「以上だ。日南、号令を頼む。」
藍「起立!礼!」 一同「さようなら」 担任「解散!」
そして駆は3人と合流する
翔「今日はちゃんと連絡聞いてましたか?」
駆「聞いてたさ、例外規定だろ?速攻で仕上げて速攻で提出してきた。
条文とか色々語りたいネタはあるけどまず競走しようぜ。」
通「だろうな。了解。」 翔「合図は僕がしますね。ヨーイ―」
ピピピ!ピピピ!
駆「あ!待った、電話だ。もしもし?」
??「もしもし、君が朝日駆だね。」
駆「はい、そうだけど、あなたは誰ですか?」
??「名前を明かそうとは思わないけど…そうだな、管制官とでも呼んでな。
僕は君たちに話したいことがあって今話してる。君たち3人にね。」
駆「俺たち3人…?」 管「そう、一条通や邑野翔悟も。」
駆「…通、翔悟、お前らも聞くべきだろう。俺たち3人に用があるらしい……」
通「…分かった。」 翔「分かりました…。」
駆「で?謎の管制官、お前の目的は何なんだ?」
管「不審者みたいな呼び方はやめてくれないかな……?まあいいか。
僕の目的は地図を書くこと。それもただの地図ではなく『生きた地図』をだ!」
翔「生きた地図(笑) その地図は歩いたりするんでしょうか(笑)」
駆「(翔悟が壊れたーー!?)」
管「まあ、間違ってはいないな。ただし、歩くのは地図ではなく君たちだ」
通「それはつまり……俺たちが歩いて調べるってことか?」
駆「(通はやけに冷静だな……)」
管「そういうこと。理解が早くて助かるよ。君たちが具体的に何をするのかは
明日にでも連絡するよ。それじゃ」
駆「ちょ、ちょっと待った、俺たちはまだ引き受けるとは言ってないけど?
引き受けなかったら何かするとかそういうことはないだろうな?」
管「なにもしないさ、なにも。…でも、この地域周辺を詳しく調べるんだ。
できればもっと広く。僕は、冒険心の強い君たちが引き受けないとは思えないね。」
駆「(そうか?俺たちには冷静に物事を見極めてくれる奴がいたような…)」
翔「ハハ(笑) 冒険心(笑) 引き受けてやろうじゃないか(爆)」
駆「(ダメだ、こっちは完全に壊れてやがる)」
通「そうだな、一応引き受けてやるか。ただし明日聞く内容によっては
一方的に協力を断るかもしれないんでよろしく。」
駆「(何でこっちは今日は冷静なんだ……)」
管「ありがとう。駆君、君の答えは?」
駆「(正直こいつの手のひらのなかで踊らされてるような気もするが、
言ってることは確かに当たってる。踊らされてやろうじゃないか)
もちろん!引き受けてやるぜ!」
かくして3人は、管制官と名乗る謎の人物に協力することとなった
翔「今だ!ドン!」 通「お前も不意打ちをつかうのか」
駆「すっかり競走のことを忘れていたぞ!待て翔悟~!!」
キャラ追加した結果、駆が名簿先頭から二番に格下げしてしまった