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38話 暴力の化身の冒険者登録 垣間見えし暴力の力

特に問題無く受付を終わらせ、今は悪意の化身と暴力の化身と共にカダッカの街の冒険者ギルドにいる。


大会開催まであと4日あるのと、暴力の化身はまだ冒険者になっていないことを知った悪意の化身が、暴力の化身に冒険者になるのを勧めたから。


時間があるから一緒に依頼をこなして時間を潰そうと言うことだろう。


リンはあの場で別れた。グレイ商会の支部でやることが色々とあるそうだ。この場から聞こえるリンの会話は、4日後の大会中の路上販売の打ち合わせ等々。多分私には関係無いと思う。


今私達がいる冒険者ギルドは100を超える人間達が出入りし、外よりも中が一段と騒々しい。


「冒険者登録ですね。少々お待ち下さい。なにぶん最近は人手が足りていないもので……」


受付の男は少し申し訳なさそうに言いながら、慌ただしく受付の裏手に消えて行った。




「おい!てめぇら邪魔だ!次のコリシアムでやる大会で優勝するこのゴロラ様の行先を阻む気か?!」

「兄貴、コリシアムじゃ無くてコロシアムですぜ」


受付の男が戻るのを待っていると、背後から高圧的な大男と猫背で大男の言葉を訂正する男が声を浴びせて来た。


「……」

「……なぁアクイ。この場合はどうすれば良い?この世界の常識で」

「こちらとしても待ってる身だからな。攻撃の態勢に入ったら死なない程度の鎮圧で頼む」

「了解」


「ぁあ?ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ!そんなに邪魔をしたいならこの俺のCランク実力と恐怖を味合わせてやる!」

「兄貴!流石に落ち着いて下さい!」


……攻撃と敵意を確認した暴力の化身が手を残像が見えず視覚的に消失する速度で伸ばし、戻した。大男は暴力の化身のかなり手加減した一撃が入り、数m吹き飛び脳震盪で気絶。


一連の出来事を見ていた冒険者ギルドの野次馬や、気にせず自らのことに集中していた者達で騒々しかったが、一瞬でこの場が静まった。


静かな中、大男が死んで無いと確認した猫背の男はこちらに対し平謝りし、気絶している大男を引きずってこの場から離れて行った。


「お待たせしました……あの、どうかしましたか?」

何も知らない受付の男が戻り、静まったこの場にそんな疑問を溢し、数瞬の時を得てまた騒々しい空間に戻り、取り敢えず暴力の化身の冒険者登録を始める。




暴力の化身。ヴァレスのステータス。レベル99、筋力999、防御999、魔力0、魔力抵抗999、素早さ999、幸運999。


「…………」

「…………」

「おいアクイ、ユウ。これは高いのか低いのかどっちなんだ?おーい聞いてるかー?おーい!」


悪意の化身は溜息と共に頭を押さえた。受付の男は驚き過ぎた結果か肉体的な動きが一瞬だけ停止した。


暴力の化身から返答を求められるが、私は特に何も分からないから返答しかねる。


「……〈強制次元追放フォース・デポート〉」




世界の外側。生命体が到達できない次元外の虚無。


私と暴力の化身が悪意の化身に強制的に送還された。


「生と死の化身はここに座っていてくれ」

悪意の化身に椅子とテーブルとパラソルが用意された。言われたままにそこに座る。


私が座ると、悪意の化身の視線が暴力の化身に向けられ、口を開いた。


さっきまでいた世界の時間経過が0.001秒に満たないほどの時間で、暴力の化身に悪意の化身が色々と説明する。主に冒険者ギルドやステータス等についての説明に近い説教。




悪意の化身の説明が終わり、私と暴力の化身はさっきの世界のカダッカの街の冒険者ギルドの受付前の場所に戻った。悪意の化身も一緒にいる。


「もう一回良いか?」

「え、ええ。今リセットしますので。どうぞ…………故障かな」


暴力の化身の申し出に受付の男は快く受け入れ、もう一度暴力の化身が水晶に手を触れる。


暴力の化身。ヴァレスのステータス。レベル9、筋力49、防御39、魔力0、魔力抵抗29、素早さ9、幸運49。


「こ、故障でしたね。では、冒険者カードを製作しますので少々お待ち下さい」


受付の男がそう言って受付の裏手に行き、周囲にいた冒険者達はなんだ故障か、と呟きながら離れて行った。


数分待つと、受付の男が小さなカードを持って戻って来た。


「どうぞ。これが冒険者カードです。それでは、細かな説明に参ります」




私が過去に聞いた説明とほぼ同じ説明を経て、ひと騒動あった冒険者登録をようやく終えた。


そして今は依頼を受けに冒険者ギルドにある壁紙があるところに来たけど、たった数枚しか残ってない。どうしよう……


「ふむふむ……せっかくパーティーを組んだんだ。何か全員が暴れられそうな……これとかどうだ?」


暴力の化身が、一枚の壁紙剥いで私と悪意の化身に見せて来た。内容は、カダッカの街の付近にあるダンジョン内部に存在する黄金の林檎の採集。報酬銅貨5枚。推奨ランクD。

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