ワイバーンが来た
「このままなら今日の夕方過ぎには着きそうだな」
3日かかる距離もどうやら見た目16のおれ基準で考えてたようだ
今の俺は片手に短剣を持ちながら歩いてる
アレックスから予備の短剣を貸してくれた
「ユウキくんはこれからの予定とか決まった?」
「とりあえず冒険者ギルドに登録します」
「そうだね、ユウキくんアレックスぐらい強いからそれでなんとかなりそうだよね」
「おっ?なら冒険者ギルドの訓練場で一戦やろうか」
アレックスが獲物見つけた目をしてギラついて口も笑ってる
もう俺の心配はほとんどない
正直おれ1人で大丈夫と言ったがここまで来たら何かの縁だと言ってくれた
「いいですよ、やりましょうか」
そう言い俺は笑う
アレックスがガッツポーズしている
そんなに嬉しいのだろうか?気軽に返事してしまったかもしれない
「ほどほどにしなさいよ」
レーラが咎めるような視線で見ている
いやだって、
やっぱ戦闘狂ね
ユウキつえぇじゃん
鍛練バカ
おまえだってわかってるだろ?
あなたの···
そりゃ····
アレックスとレーラが口論している
レーラ優勢の様だ
アレックスがリーダーとかはあんま関係ないのかな?
「ハハッ アレックスと一緒に鍛練できる人が少ないんだよ」
「ん?」
「ッ!」
おれとカンが敵を感知した
後ろ斜め上を見上げて鳥のようなものが近づいてくる
「ワイバーンだ!」
カチャカチャ
カンが叫ぶ
武器を手に取り
アレックスが前に、その斜め後ろレーラ、後ろにカンが、俺はその間だ
俺も1戦力に数えられている
「接触まで三秒」
3,2,1,
「エアランス」×5
カンが矢と共に先制した
ワイバーンが突っ込んできた
エアランスが2つ当たるが鱗が剥がれただけだ
「ギアァァァァァ」
ワイバーンがアレックスに向かって噛みつこうとする
「フッ」
ヒュッ
ガン
アレックスが下から切り上げてワイバーンの下顎をかちあげる
レーラと俺が腹に向かって斬りつける
「ガアァッ」
ワイバーンが後退しながら息を吸い込んでいる
おれ、レーラはカンのところまで後退
アレックスはワイバーンに回り込む
ワイバーンが火を吹く
真っ赤な炎が目の前を覆う
「エアウォール」×2
カンのおかげで防ぐ
急に炎が途切れ
「ハッ」
「ガッ」
アレックスがワイバーンの足を切り落とした
ワイバーンが体勢を崩す
勝機!
俺はフォトンで身体を包み突っ込む
ズバァ
「フッ」
アレックスが首を貫いた
俺は飛び上がりワイバーンの脳天を刺す
ワイバーンが倒れる
「うん、完全勝利だな」
皆に怪我なく終われた