うちの弟子 用語解体新書 神降ろし特別編
神降ろし関連のお話が続きましたので、今回は神降ろしの解説を入れさせて頂きました。
よろしければご覧になってみてください。
【神降ろし】
東方の隠し里に住む小さな一族が代々受け継いできた秘術。
八百万の神を祭り、その魂を身体に宿す術。
一族の者は五歳になると初神の儀を行い、その身に神を降ろす。
その神は生涯、自分の身を守り、共に歩む掛け替えのないものとなる。
故に、一族の者は神が不快に思わぬよう、生まれた時からその身体を清め、一切の穢れがなきよう修行する。
あらゆる苦痛に耐え、あらゆる感情を捨て、神の容れ物となるべく、毎日毎日、地獄のような修行に耐え、ようやく神を降ろすことを許される。
そうして得た神は、もはや自分の分身であり、一部となり、その者のすべてとなる。
【神降ろしの里の壊滅と和解】
かつて、レイアは神を奪う能力を持つ『亜璃波刃』によって、一族48人、すべての神を奪い、神降ろしの里を壊滅させた。
しかし、第二部終盤「六十九話 それぞれの戦い」にて、一族の神を返却することを決意。
その後、長年の確執があった一族の長とも和解し、『亜璃波刃』を除いた四十八体の神々すべてを返却した。
ただし、本編では和解シーンや神々の返却シーンは一切書かれていない。カットヒロインであるレイアの特性により、すべてカットされてしまったようだ。
【自然界における神降ろし】
神は、どこにでも存在する。
そのことにレイアが気がついたのは、四十八体の神々を返した後だった。
動物。草木。道具。どんな小さなものでも、世界中にあるものすべてに、神は存在している。
レイアの『亜璃波刃』は進化を遂げ、そこから神を降ろせるようになった。
神降ろしの里で受け継がれていた神々のように、戦闘に特化しているわけではないが、その能力は多種多様を極め、様々な場面で活躍している。
【牝乳神スラビー】
「百九話 二回目のおつかいインフィニティ」にて、レイアが降ろしたモウの神。
読み方はメニューしんスラビー。
角の生えた女神の頭部を持った有翼の牝モウ。
生きとし生けるもの全ての養育者であり、望みのものを溢れ出るモウ乳のように授けるといわれる神。
しかし、レイアは巨乳になりたいためだけに降ろしたので、その能力は発揮されていない。
ちなみに漫画版のレイアの乳が大きいのは、スラビーさんのおかげかもしれない。
【大太郎法師】
「百五十七話 三回目のおつかいインフィニティ」にて、レイアが無意識に降ろした巨大な神。
世界創世記から存在し、大きな身体で山や湖を作った太古の神。
神降ろしの宿主を巨大化させるだけではなく、その手に触れたものを同じように大きくする。
現在、レイアが持っている中で最も強力な神だが、特に活躍はしていない。
大きいとタクミが少し優しいので、レイアはずっと大きくなったまま『レイアント』として暮らしていた。
【多邇具久】
ヒキガエルの神。
ヒキガエルは、地上のどこにでも生息しているため、「世界の隅々まで知り尽くした存在」や「地上を這い回る支配者」といわれ、『大太郎法師』と同じように世界創世記から存在していた。
だが実際はそのような知識があるかどうかは判明されず、ただピョンピョンと飛び跳ねていただけだったので、やがて人々からその名前ごと忘れ去られる。
神降ろしの能力としてはジャンプ力が1.5倍になるだけだったが、タクミは2倍以上飛べるようになった。
もしかしたら、未知の力があるのかもしれない。
【宇古呂毛知】
モグラの神。
土を高く盛ることを「うごろもつ」といい、「宇古呂毛知」と漢字に当てはめた名前になったらしい。
生活のほとんどが地中であり、穴を掘って暮らしている。
神降ろしの能力も穴を掘ることに特化しており、土を柔らかくして、一瞬で地中に潜ることが可能だ。
直接的な戦闘は不向きだが、落とし穴を掘ったり、土の中から攻撃したり、どこまでも潜って逃走できたりと戦術の幅はかなり広い。
【蕗乃葉下住人】
最小の神。ちっちゃい。
どこかの世界の言語でコロポックルは、「蕗の下の人」という意味だという。
葉っぱを傘のように刺している着物姿の小さな女の子のような神で、少しレイアに似ている。
神降ろしの宿主を豆粒のように小さくできるが、『大太郎法師』のように触れたものにまで能力は及ばない。
【犬神伽羅様】
タクミが住んでいるボルト山に最初からいた犬神。
めっちゃ小さい小型犬の神で、胴体が長くて足が短い。
着物ようなものを着ていて、麻呂のような眉毛がある。
一人称は朕。とてもかわいい。
百年ほど昔、ナットの街(現在はタクミ村)が魔物の大群に襲われた時、ボルト山から現れた犬神様が助けてくれたという伝承が残っている。
サバイバル初心者で、飢え死に寸前だったタクミも助けてくれた。
ちなみに、アザトースによるボルト山消滅の際は、こっそり逃げ出しており、復活とともにちゃっかり帰ってきている。
誰かに降ろされた神ではなく、単体で動いているのはこの物語の中で唯一、伽羅様だけ。
しかし、その姿を認識しているのは、今のところタクミだけのようだ。
その活躍は、小説版1巻2巻の数量限定オマケSSでしか見ることができず、非常にレアな存在となっている。
【亜璃波刃】
神降ろしの里で、レイアが身に宿した神は、『亜璃波刃』という神であった。
しかし、『亜璃波刃』には、身体能力の変化も、特殊能力の発動もなく、なんの力もない神を降ろしたレイアは、絶望する。
生まれた時から神降ろしの修行だけをしていたレイアには、他に何も出来ることはなかった。
だが、ある日突然変化が訪れる。
レイアと修行していたヨルが神を降ろせなくなったのだ。
半狂乱になりながら叫ぶヨルを見ながら、レイアは自分に起こったことを理解していた。
自分の中に二人の神がいるのを実感する。
レイアが降ろした神『亜璃波刃』がヨルの持つ神を奪ったのだ。
一族の長い歴史の中でも、神降ろしは一人につき、一体だった。
だが、レイアの神『亜璃波刃』は、他の者が降ろした神を奪う能力を持っていた。
レイアが身体を鍛え続け、二体の神をその身に宿すことができるようになった時、その能力は発動することになる。
強くなればなるほど、多くの神を強奪できることを知ったレイアは、一族全員の神を奪う為、更なる修行に明け暮れた。
そして、僅か二年で、レイアは一族48人、すべての神を奪い、神降ろしの里を壊滅させた。※
※ 亜璃波刃が初登場するレイアの過去回は、本編ではカットされていますが、小説版1巻「裏章 ヨルとレイア」に載っています。
よろしければ、是非ご覧になってください。
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元気に動き回るタクミたちを見てやってください!
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第7回ネット小説大賞受賞作「うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について」
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WEB版で興味を持って頂いた方、よかったら漫画版もご覧になってみて下さい!
またWEB版と書籍版もだいぶ変わっています!
一巻は追加エピソード裏章を多数追加。
タクミ視点では書き切れなかったお話を裏章として、五話ほど追加しており、レイアやアリス、ヌルハチやカルナの前日譚など書き下ろし満載でございます。
二巻は全編がかなり変更されており、さらに裏章も追加されてます!
WEB版では活躍が少なかったマキナや、出番のなかった古代龍の活躍が増えたり、タクミとリンデンの幼い頃のお話や、本編でいつもカットされているレイアの活躍が書かれています。
書籍版も是非、よろしくお願い致します!
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すでにされている方、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
茄子炒め 様から素敵なレビューを頂きました。
いつも応援ありがとうございます!
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