うちの弟子 用語解体新書 その2
【神】
この世界における神の実像は、まだ確認されていないことから、全ての神は肉体を持たず精神体でないかと言われている。
神降ろしや四神柱など、人や物に憑依することにより、その力を具現化するが、神自らの意思が表に出ることはない。
推論として、神という存在は、かつて地上で剣や魔法など、その道を極めた者が肉体を失ってからも、その強い精神だけが残ったものではないかと言われている。
かつて、魔王と戦ったと言われる神々も、レイアの祖先、神降ろしの始祖にあたる一族がそれぞれに神を降ろし、魔王を退けたという説もあるが、その真意は定かではない。
【亜璃波刃と48の神々】
【亜璃波刃】
神降ろしの里で、レイアが身に宿した神は、『亜璃波刃』という神であった。
しかし、『亜璃波刃』には、身体能力の変化も、特殊能力の発動もなく、なんの力もない神を降ろしたレイアは、絶望する。
生まれた時から神降ろしの修行だけをしていたレイアには、他に何も出来ることはなかった。
だが、ある日突然変化が訪れる。
レイアと修行していたヨルが神を降ろせなくなったのだ。
半狂乱になりながら叫ぶヨルを見ながら、レイアは自分に起こったことを理解していた。
自分の中に二人の神がいるのを実感する。
レイアが降ろした神『亜璃波刃』がヨルの持つ神を奪ったのだ。
一族の長い歴史の中でも、神降ろしは一人につき、一体だった。
だが、レイアの神『亜璃波刃』は、他の者が降ろした神を奪う能力を持っていた。
レイアが身体を鍛え続け、二体の神をその身に宿すことができるようになった時、その能力は発動することになる。
強くなればなるほど、多くの神を強奪できることを知ったレイアは、一族全員の神を奪う為、更なる修行に明け暮れた。
そして、僅か二年で、レイアは一族48人、すべての神を奪い、神降ろしの里を壊滅させた。
【千本阿修羅】
ヨルによって降ろされた神であり、レイアが最初に奪った神。
闘神であり、戦闘能力特化型。
まるで腕が千本あるかのような剣技を使用することから、阿修羅の前に千本がつくようになったと言われている。
ヌルハチと最初に戦った時に、レイアが使っており、それ以降も頻繁に使っていることから、剣技を得意とするレイアのお気に入りのようである。
【韋駄天】
超高速移動型。
一瞬で千里を駆け抜けると言われる神であり、そのスピードは他の追随を許さない。
レイアが「はじめてのおつかいインフィニティ」で、使用しようとするも、タクミに普通に行って来てと言われたため、本編では使われていない。
【朱沙ノ王】
集団特化型。
全身を紅く染め、筋力を倍増させる鬼神。
攻撃、防御ともに優れているが細かい動きはできず、一直線にしか動けない猪タイプ。
ゴブリンなどの雑魚を大量に相手にするのには、たいへん便利。
【破壊神】
神降ろし究極奥義。
全方位破壊型。
額に真っ赤な第三の目ができ、その目に映るもの、すべてを破壊すると言われている。
一度降ろしてしまうと甚大な被害が出るため、滅多に使うことはないが、タクミが魔王とキスをしたことが発覚した時にレイアはあっさりと降ろしてしまう。
しかし、魔王の「貴女もキスをすればいいじゃない」という衝撃発言により、憑依が解けたため、破壊神の力が発動されることはなかった。
【金剛夜叉明王】
48の神々の中でも最高位の神。
万能型。
攻撃、防御、特殊能力、その全てが特化した神であり、代々、神降ろしの里の長が引き継いできた。
一巻裏章「アリスとレイア」にて使用される。
その結果は、是非とも書籍版を確認してほしい。
【狭間の世界】
一番初めにできた原初の世界。
そこは最初、何もない、どこまでも続く白い世界だった。
数億年の時を経て、世界に初めて、ほんの少しだけ変化が生まれる。
小さな、本当に小さな黒い点。
すべてが真っ白だった世界に初めて何かが生まれる。
その違和感から、世界に意思が生まれ、シロという存在が誕生した。
同時に黒い点も意思を持ち、クロが生まれる。
以降、シロとクロの二人は、狭間の世界で共に暮らすことになった。
【リバーシ】
狭間の世界には、ほとんど何もなく、白いテーブルと椅子が二つ、そして、オセロが一つ置かれているだけである。
オセロはただのオセロではなく、タクミ達が住む世界と連結しており、盤面の誕生と共に世界は構築された。
故に、タクミ達の住む世界は、我々が住む地球のような丸いものではなく、平地がどこまでも広がっており、四方に果てがある。
その四隅は、巨大なクジラや象のような神などが支えてるといわれているが、確認した者はいない。
シロは、ありあまる退屈を紛らわすために、盤面を作ったが、人間やその他の種族を自分の意思で作ったのではない。
シロ、曰く、勝手に出来て、勝手に増えたと言っている。
そして、それらを眺めているだけで満足していたシロに対し、クロは世界に生まれた種族を使って遊びたいと言い出した。
お互いに駒に力を与えて、それらを戦わせる。
それが白と黒のあそび。
リバーシの始まりだった。
【勇者と魔王】
最初にシロが力を与えた者が勇者。
クロが力を与えた者が魔王だった。
魔王のほうが遥か先に誕生していたが、シロやクロの時間の概念からは、大した誤差ではなかったように思われる。
どちらもその世界の根底を覆すほどの力を与えられた駒であり、盤面での戦いを華やかにするはずだった。
しかし、始まりの勇者リックと始祖の魔王マリアは、戦ううちに心を通わせ、仲良くなってしまう。
シロはそれもいいと思っていたが、クロは思惑が外れ、面白くなく、やがて、ゲームに飽きてしまい、狭間の世界からいなくなる。
結局、魔王マリアが人間たちの策略により、本体を攻められ、勇者リックが人間を裏切り命を落とすことになってからは、シロも興味を失い、勇者と魔王の駒は放置されることになった。
ちなみに第二部のラストで、リックが白い世界に帰っていったのは、シロが自分の手駒だったリックを迎えに来たからである。
【神と魔族】
勇者と魔王以外に、シロが力を与えた駒が神。
クロが力を与えた駒が魔族や魔獣とされている。
これも諸説は色々あるが、神は力を与えられた後、俗世を嫌い、肉体を捨て、精神体となったため、戦いに加わることはほとんどなかった。
魔族自体も他の種族との争いにより、数を減らし、神と戦ったという記録はほとんど残っていない。
シロもクロも、駒を用意するだけで、殆どが思い通りにはいかなかったようだ。
【限界解除】
狭間の世界からいなくなったクロは、何もない異空間をただ彷徨っていた。
思考もほとんど停止している中、リンデン・リンドバーグの空間魔法にて、召喚される。(二巻裏章参照)
その時、共にいたタクミが、この世界では存在しないはずの聖杯だったことに大きく興味を示す。
タクミとリンデンにより、再び異空間に戻るがその時から、クロの計画は始まっていた。
盤面世界に生まれるものや、シロやクロが力を与えたものには、限界というものが設定されている。
しかし、この世界に生まれるはずのないタクミには限界はなく、壊れた器を持ち、それはどこまでも広がっていた。
その形式を模写することにより、クロは人間の限界を解除する術を知ることになる。
そして生まれたばかりの赤ん坊から、限界解除の施術を施す。
それがアリスであり、タクミと遊ぶためのクロの新しい駒だった。
皆様、大変お待たせいたしました。
『うちの弟子』コミカライズが秋田書店様のWEBマンガサイト「マンガクロス」にて始まってます!
漫画版はなんと、あの内々けやき様に描いていただきました。
かなり素敵で面白い漫画になってますので、ぜひぜひ、ご覧になってみてください!!
第7回ネット小説大賞受賞作「うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について」
コミカライズ連載がマンガクロス(https://mangacross.jp/)にて3/30(火)よりスタート!!
WEB版で興味を持って頂いた方、よかったら漫画版もご覧になってみて下さい!
またWEB版と書籍版もだいぶ変わっています!
一巻は追加エピソード裏章を多数追加。
タクミ視点では書き切れなかったお話を裏章として、五話ほど追加しており、レイアやアリス、ヌルハチやカルナの前日譚など書き下ろし満載でございます。
二巻は全編がかなり変更されており、さらに裏章も追加されてます!
WEB版では活躍が少なかったマキナや、出番のなかった古代龍の活躍が増えたり、タクミとリンデンの幼い頃のお話や、本編でいつもカットされているレイアの活躍が書かれています。
書籍版も是非、よろしくお願い致します!
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