僕だってカッコイイとこ見せてやるぞ!
39「僕だってカッコイイとこ見せてやるぞ!」
俺は男と約束をしたのち、レイラ達とギルドの外にある飲食店に来ていた
そして食べ物が来て早々
「本当にごめん!
レンを巻き込む気はなかったんだけど
あいつが本当にしつこくて!」
レイラは申し訳ないと言った様子で俺に謝ってくる
うん、やっぱり素直な所に好感を持てる
レイラを助けてよかったと改めて思っていると
「気にすることはないわよ
レンもあなたの事を助けるつもりだったし
可愛い子にはカッコいい所を見せたいお年頃だしね
ねえ?レン?」
なぜか俺が答えるよりも先にエルニが先に答えてくる
ていうかなんかそれじゃ、女の子にカッコイイ所を見せたい中学生みたいじゃないか!
ここは一応反論させてもらう
「レイラが可愛いのは否定しないけど、だから助けたって訳じゃないぞ
友達の、それも女の子が困ってたら普通助けるだろ?
だから、それがエルニだろうとレインだろうと困ってたら助けると思うぞ」
当たり前だろ?と言うと
エルニは少し驚いた顔をしたが、やがて少し嬉しそうに頬を緩め、ありがとうと言い俺の腕に抱きついてくる
う、うん?
なんか嬉しそうだけどうしたんだ?
ていうかカッコイイ事を言ったが、むしろ俺の方が助けてもらう側になる可能性が高いので、あんまり格好がつかないものだ
すると逆の腕にレインも抱きついてきて
「ありがとうございます!主人さま!
私も主人さまのお役に立てるように頑張ります!」
と私も私と言った様子で俺にアピールしてくる
そんなにアピールしなくても、その豊満な双丘が俺の腕に当たっていて自己主張してくる
俺はエルニとレインの2人に挟まれて、いろんな意味でドキドキしたのだった
って!こんなにベタベタしてたらレイラに呆れられると思い、レイラの方に目を向けると
なぜか俺ではなく2人のことをジッと見ていた
俺は不思議に思いレイラに声をかける
「おーい、レイラ?
どうした?2人がどうかしたのか?」
レイラにおーいと話しかけると
「っ! な、なんでもない!」
レイラは慌てた様子で咳払いをしてから、俺に問いかけてくる
「そっ、それよりさ!
明日の競争本当に大丈夫なのか?
レンのことは信頼してるけど、レンは
冒険者始めて間もないだろ?」
「ああ、心配は最もだけど多分大丈夫だ
俺には頼れる仲間もいるけど、頼りになる娘達もいることだしな」
俺はレイラには見えていないだろうがエルの頭を撫で、少し頬をぷにぷにして遊ぶ
エルもあうあう言ってされるがままになっている
「娘ってその子?」
レイラは不思議そうな顔をして俺の頭の上を指差す
ああなるほど、今眠っているレイの事だと思ったのか
もちろんレイの事も頼りにしているが、他の人がから見えていないエルはレイ以上に活躍できそうな気がする
俺は話を合わせるためにもレイが女の子であることを伝え、娘のように可愛がっていると伝えといた
まあ、本当の娘らしいんですけどね
人化するのが楽しみだ
俺は明日に備えるべく、その日はレイラ達と別れた後、少しの買い物をしてから帰路に着くのだった




