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謎の女騎士

29「謎の女騎士」


俺は目の前にいる女の子を眺める


金髪碧眼、そしてわかりやすい甲冑姿

そして、後ろに引き連れた甲冑集団


多分だろうが、この女の子が騎士集団の隊長なのだろう


うーん、まさに絵に描いたような女騎士だな

やっぱりお決まりの王女様とか?



俺がボケーと女騎士を眺めてると


「ああん?

なんだ嬢ちゃん!誰に声かけようと俺たちの勝手だろうが!

なんだ?それとも嬢ちゃんが俺たちの相手をしてくれるのか?」


などと、酔っ払っているのか

唾を汚く吐きながら、女騎士に詰め寄っている



ああ、おっさん死んだな

と思っていたら案の定



「汚い顔を近づけるな!」


女騎士は近づいた男のお腹を、思いっきり蹴り飛ばす



ガシャーン!!!



男がすごい勢いでテーブルに突っ込み、その勢いで他の客達のテーブルを巻き込んでいる



おいおい、これはちょっとやり過ぎじゃないか?


近づいた男の方も悪いのだが、流石に同情してしまうレベルだ



その一撃で男は気絶したのか起き上がってこない

それを見て取り巻きの男達も慌てたように逃げていく


まあ、撃退はできたがこれは・・・

俺が嘆息したがそれだけでは終わってなくて



「うー、えうのおりょうり・・・

えーん!おとーしゃん!」


そう言って、エルが俺のお腹に泣きついてくる



ああ!忘れていたが、エルご要望の肉料理が!

さっき男が飛んで行った反動で、俺たちのテーブルの上にあった料理が、床に落ちている



俺は慌ててエルに語りかける


「だ、大丈夫だからな?

これ以外にもちゃんと料理があるから!

ほ、ほら別に頼んでもいいからさ?な?」


エルを泣きやますために、慌てて慰める



すると

「ほんと?えうたべれうの?」


ほんの少し顔を上げて、涙に濡れて目を俺に向けてくる



「あ、ああ

勿論だ! 好きなもの頼んでいいからな

だから・・・」


これはチャンスだと俺がたたみ掛けようとしていると



「何をぶつぶつ言っているんだそこの男!

男なら、さっきの奴らから彼女達を守ってみせろ!

おい!聞いているのか!」


先程男をぶっ飛ばした女騎士が今度は俺に敵意を向けてくる




しかし、俺には娘の方が大切なわけで


「エルもレイも好きなもの食べていいからな?

エル二もレインもそれでいいよな?」


「ええ、勿論いいわよ

エルもお父さんに好きなものを食べさせてもらってね」


「そうですね、レン様がそう言うのであれば問題ないと思います」


突然の問いかけでも2人はちゃんと答えてくれる


まあ、2人もこの女騎士がいなくても、問題なかったしね

そんなノリで女騎士を無視しようとすると




「私のことを無視するな!」


女騎士が完全に無視を決め込んだ俺に腹を立てたのか、俺に掴みかかろうとしてくる




しかし

「おい女、主人様に何をしようとしている

お前のようなものが、近づいていいお方じゃない」


「何をしようとしているのかしら

レンはお父さんとして忙しいから、後にしてくれるかしら」


2人が素早く動いて、俺の前に立ちはだかる



あー、こうなっちゃうのか・・・

めんどくさい事になったと、俺は再び頭を悩ますのであった




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