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改めて実感

27「改めて実感」


朝の一幕があってエル二と少し気まずくなったが

あの後もう一度謝罪して許してもらえた


気まずいままじゃいやだしね!



「そういえば今日はどうしようか?

この後朝ごはんを食べに行くのはいいとして

その後どうする?」


昨日の夜に話した内容についても

調査したいことだし

俺の仕事についてもボチボチ考えていきたい



「では冒険者ギルドに行くのはどうでしょうか?

私は人族の姿になっているので問題にはならない

でしょうから

何か有益な情報を集められるのではないでしょうか?」


と、レインが提案してくる



「そうね、冒険者ギルドはそういう情報に

詳しいはずだし

レンの言ってた事も何かわかるかもしれないわ」


エル二もレインの提案に同意する



成る程2人の言う通りだ

そこで色々情報を集めよう



「そうだな、ならご飯食べた後冒険者ギルドに行こうか」


2人に向けてそう言うと



「えうも〜!おとーしゃん

えうもいく〜!れーもいっしょ〜」


エルはそう言って、いつのまにかこちらのベットに移っていたレイを抱き上げている


れーって、レイのことか!?

しっかし、昨日名付けたばかりなのに、もうちゃんと覚えてるんだ・・・


幼いと言っても、エルは賢い子だ



「ああ、みんな一緒だ 全員で行こうな

そういえばさ、レイとの契約はまだだったよな?

出る前にしとかないか?

何かあったらマズイしさ」


昨日レインに提案されて、承諾したものの

契約はまだしてない気がする


そういうのは早めに終わらせてないと、レイの身が危険に晒されることになってしまう



しかしレインはキョトンとした顔になり


「契約ですか?

契約なら昨日行いましたよ?

もう、レイはレン様の契約獣になっています」


と言ってきた



えっ?

何でだ?

エルみたいに契約するようなことは何も・・・



「レン様が昨日、この子に名前を名付けてくださったじゃないですか

契約はそれで成立しております

気になるのでしたらご自身のステータスを調べられたらどうでしょう?」


ま、まあレインに限って嘘を言うわけがないと思うが一応は調べてみよう



「鑑定!」



名前 佐藤さとう れん

年齢 20歳

種族 人族

職業 レジ店員

お父さん(New!)


能力値

・体力F/?

・筋力E/?

・防御E/?

・魔力C+(UP!)/?


スキル

・反転

・鑑定眼

・契約(New!)


称号

・異世界転移者

・丁寧な接客者

・精霊の父親

・エルのパパ

・レイのパパ(New!)

・レイの主人(New!)


契約獣

・エンシェント・ドラゴン(New!)




「・・・っは?」


なんか俺の情報がおかしいことになっている

俺はそのことに驚いていると



「ど〜たの?」 「ガウ?」


エルとエルに抱かれたレイが不思議そうに俺を見てくる


そうか・・・

俺はホントにこの子達の親なのか


言われたままに親の代わりをしようと思っていたが、この子達にとってはホントの父親という事だろう


ステータスを確認してその事を改めて実感した


この子達との付き合いはまだまだ短いが、この子達の無邪気な姿に心が救われた事が多い


見知らぬ地、見知らぬ事が多い事世界で、自分を父親として必要としてくれる


たとえそれが、偶然によるものだとしても

それがありがたい事だと思う


だから俺は父親として・・・



「いや、なんでもないよ

エルとレイの事を考えてたんだ」


これからの事を想像しながら、2人の頭を優しく撫でるのであった





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