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鍛冶屋の息子  作者: まぼろしおう
9/14

過去7

兄だった。


「よう、兄貴。笑ってすまねぇな。久しぶり過ぎて辺戸が出るぜ。元気だったか?ククク」


「見事に容姿・性格共に腐ってるな」


「何…?」


「外に出ろ」


「ーーーー」


「外に出ろ」


「うるせぇ」


「外に出ろ、家畜」


「!?  何…だと…」


「家畜は家に住む必要は無い。出ろ」


「家畜だと…」

発言する途中、いきなり顔にムチの様なしなった細い木が顔を打った。


「何しやがるっ!!」


「良く喋る家畜だ」

ムチが飛んで来る。


「痛っ!」


「外に出ろ」


「庭にある身体の洗い場に行け」


渋渋、重い体をお越し、洗い場に向かった。


「明かりがあると、余計に醜い」


「何だと!」

「大体、何しに来やがった!」


「ーーーー」 


「チッ…、兄貴だからと穏便に済まそうと思って話をしてやったのに、何だ?家畜?醜い?ふざけんな、何様だ!!!」


殴りかかろうと思ったら身体が重くて上手く走れず、足場は水場だった為、滑って転んだ…


「クソが…」


「醜いな…。かかってこい家畜」


「クソが!!!」

「俺よりケンカが弱かったクソ兄貴が偉そうに!!」


再度、襲いかかった。


殴ろうとして左手を手を伸ばした瞬間、素早く木の棒で打たれた。


「痛っ」


反応的に打たれた左手を右手で押さえた。

ガラ空きになった顔にムチを打たれた。

痛みで今度は顔を押さえる。

今度は、足にムチが来た。

膝をついた。

太り過ぎた身体は、重さの衝撃で膝が倍痛い。

立てない…。


「無様だな」


「何なんだ一体…。何をしに来たんだ兄…」

顔を打たれた。

「痛っ!」


「あ…兄さん…。

、何をしに…。俺をいたぶりに来たのですか?」


「ほぅ。少しは、人間らしい言葉使いになったか」


「ーーー」


「話が通じるなら教えてやろう。お前を人間に戻しに来た」






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