過去7
兄だった。
「よう、兄貴。笑ってすまねぇな。久しぶり過ぎて辺戸が出るぜ。元気だったか?ククク」
「見事に容姿・性格共に腐ってるな」
「何…?」
「外に出ろ」
「ーーーー」
「外に出ろ」
「うるせぇ」
「外に出ろ、家畜」
「!? 何…だと…」
「家畜は家に住む必要は無い。出ろ」
「家畜だと…」
発言する途中、いきなり顔にムチの様なしなった細い木が顔を打った。
「何しやがるっ!!」
「良く喋る家畜だ」
ムチが飛んで来る。
「痛っ!」
「外に出ろ」
「庭にある身体の洗い場に行け」
渋渋、重い体をお越し、洗い場に向かった。
「明かりがあると、余計に醜い」
「何だと!」
「大体、何しに来やがった!」
「ーーーー」
「チッ…、兄貴だからと穏便に済まそうと思って話をしてやったのに、何だ?家畜?醜い?ふざけんな、何様だ!!!」
殴りかかろうと思ったら身体が重くて上手く走れず、足場は水場だった為、滑って転んだ…
「クソが…」
「醜いな…。かかってこい家畜」
「クソが!!!」
「俺よりケンカが弱かったクソ兄貴が偉そうに!!」
再度、襲いかかった。
殴ろうとして左手を手を伸ばした瞬間、素早く木の棒で打たれた。
「痛っ」
反応的に打たれた左手を右手で押さえた。
ガラ空きになった顔にムチを打たれた。
痛みで今度は顔を押さえる。
今度は、足にムチが来た。
膝をついた。
太り過ぎた身体は、重さの衝撃で膝が倍痛い。
立てない…。
「無様だな」
「何なんだ一体…。何をしに来たんだ兄…」
顔を打たれた。
「痛っ!」
「あ…兄さん…。
、何をしに…。俺をいたぶりに来たのですか?」
「ほぅ。少しは、人間らしい言葉使いになったか」
「ーーー」
「話が通じるなら教えてやろう。お前を人間に戻しに来た」