メリーさん.chapter3
「__…んん…」
あの死闘の追いかけっこから数時間。メリーさんが目覚めるのを待ってると朝になっていた。幸い今日は休日なので学校に行くことはないので、一日メリーさんにかかりきりになれる。
「…おはよう。体は大丈夫?」
「…っ…」
姿を見られたことに恐怖心を抱いているのか、毛布にくるまって隠れている
「少し、話を聞かせてくれないか…大丈夫、悪いことはしないし誰にも話さないよ」
「……ホント…?」
「あぁ、ホントほんと」
…話してもいいだろうが、言ったところで誰が信用してくれるかが問題だ。
「…わかった。どうせもう戻れないし、いいよ」
「戻れない…?どういうことだ?」
「…私達は人に見られてはいけないの。けど、貴方に見られてしまった。だから…戻ることは許されないの。」
メリーさんは本来後ろを振り向いたら殺されてしまうはずだが、俺はそれを覆しメリーさんの姿を見てしまった。
「あれ…これって俺のせい?」
「その通りだよ…だから、責任トッテヨネ?」
出会ってから今までのことを思い出したのだろう、殺意を滾らせながら満面の笑みを浮かべるメリーさんに再度鎌を突きつけられ死にかけている現状。とりあえずこの危機を何とかするために提案をしてみた
「さて…話がズレたから戻そうか。君がいた世界のことを話してくれないかな?」
「…わかった」
無駄だと悟ったのかメリーさんは長々と話してくれた。
「……つまり、この世界とは別の怪異のみの世界がある…ってことか。」
「…うん、そういうこと」
わりと長かったので簡単にまとめたらあっていたようだ。
「そういえば…これからどうするんだ?」
「……どうしよう」
全くもってノープランだったようで、お互いに気まずい沈黙が続いている。
「…とりあえず寝ないか?俺のベッド使っていいよ」
休みとはいってもまだ深夜の時間帯。そろそろ寝ないと明日が辛い…
「アナタはどうするの…」
「俺か?俺は…床で寝るよ」
「…私が床で寝る…」
…そんな感じの言い合いが続いて、結局落ち着いて寝れたのは日を超えてからだった__
えー、読んでいただき感謝します!
あと1話…投稿します…!!!
…このメリーさん編いつ終わそうかな…←