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有栖川夜時取り扱い説明書  作者: 水瀬 滴 
始まりの章
8/8

第八話:0418。平日の屋上での放課後 そのに。

ドヤァ。

早く書いてみたり。


では、本編へどうぞ。

(お決まり見たいの作りたいよ、ふぇぇ…)



…魔物狩り。又の名を、ファントムハンター。

ファントムハンターには約3つの賊がいる。


一つは、正義の味方である為に魔物を狩る者

ラギッツフィール、または、如月、と呼ぶ。

正義人。


二つは、己の欲望の為だけに魔物を狩る者

ドレイクザッバール、または、久遠、と呼ぶ。

罪人。


三つは、復讐の為にただ吸血鬼だけを狩る者

ザシロミネバ、または、篠崎…と呼ぶ。

復讐者。



……と言うのがボクの覚えている限りの本の記述に載っていたやつです。


「…あんた」

「なんですか。」


恐らくイラつきを感じているのだろう。ボクもですよ。

初対面で喧嘩売られたのは何回もありますけど、あのく★爺と一緒にされたのは初めてです。

初対面でぶち殺したくなりました。

初めての感覚で、とても新鮮ですね。


「吸血鬼独特の匂いがしない。何したんだ?」


何もしてませんけどォ? 変な勘違いやめてくれませんー?

ナイワーマジナイワーマジヒクワー(棒)

それを言いたくなる気持ちを抑える。これ以上悪い印象を植え付けてはいけない。

根も葉もない悪評でも流されたら困りますからね。

だからボクは花咲く笑顔で言います。


「わたし、クォーターなんです。だからですね、ほぼわたしは人間なんです。」


くおーたー。クォーター。

言葉の意味わかりますかァ?(皮肉)

抑える。抑える。


「くおーたー…ってなんだ?」


まじか。皮肉で言ったのに。

抑える。抑える。抑える。


「…四分の一が吸血鬼の血で、その四分が人間の血ってことです。クォーターっつうのは、四分の一ってことなのです。」

「な、なるほど…そんな専門用語があったのか…」


別に専門用語じゃないです。単語です。単語。


端午じゃないよ。

団子でもないよ。

だって単語だもの。

有栖川夜時。まる。


流石はボク。何かできたよ。いぇい。

あ、今気づいた。篠崎さん何年生なんでしょうか。篠崎さんのネクタイをみる。

えっ……あっ…二年生ナンデスネ。

別に、どう考えても一年だろ、とか思ってませんよ。


「あの、とりあえず…お先に失礼しますね。」


ドアも開いていることだし。さっさととんずらしようではないか。


ばんっ!!


おう!!?

目の前には、手が。その後ろには閉じられた灰色の鉄の、ドア。


………あ っ ぶ ね ぇ ー ! ! !


篠崎さんが一歩間違えてたらボクもしかしなくてもドアと熱いキスを交わすとこでしたよ!!?

多分鼻から紅い血糊が…!!!

怖えー!! ちょっとこの人頭湧いてんじゃない!?

ボクはちょっとした恐怖を味わってしまいました。無事を確かめる為に優しく鼻をさすさす。

怖すぎ。


「…わたし人間なんだけど。ころすきか。」

「……すまん。」


すまんじゃねえですよ。なら土下座でも何なりして下さい。

て言うか、このドア開くよね。


「…あんた、人間なのか……?」

「そうですよ。吸血鬼の血が少し、入っているだけの無力な人間ですよ。」


嘘です。全然無力じゃないです。

力を込めればこのドア粉々に粉砕します。

ごめんなさい。


力をちょっと込めて篠崎さんにアイアンクローを咬ませば恐らく頭蓋粉骨します。

ごめんなさい。


だけどこっちも命がけなんですよね。許して下さいな。


「そうか…すまんな。」

「別に構いませんよ、篠崎先輩。」


なんでしょう、胸が罪悪感に包まれます。だが命がけなのです。許せ。


「かむかむふぃーばぁぁあああ!」

「「!!?」」


ドアの向こうから先生の声が聞こえてきた。いや、コレマズいな。

暴露たら進学に関わるかもしれない。ボクは篠崎さんの手を掴み、ドアの死角に潜みます。


「おい、なにや、んむっっ?!」

「静かに。」


声を極力押し殺して篠崎さんに言う。ボクの進学が関わっているのですよ…!!


「は? 開いてんじゃねえかよ。誰だよ開けたの。報告めんどくせー…あっ、どっかの学生に伝えとこ。」


…音楽教師の鈴木さんじゃないですか。確か彼は常々イヤホンを付けて大音量で音楽を流し、生徒の言葉や周囲の音をほぼほぼ聞き流している人で……ん? 嫌な予感が…


がちゃり。


「これで戸締まりよーっし! さて、帰ろ帰ろ。」


あ……ぁあああ!!

この時のボクの顔は恐らく絶望的な表情だっただろう。

しばらくして足音が遠ざかる。


「もういいか?」

「…いいさ、もう。」


自分勝手だが今は頭の中でどうするか考え中なのです。

そこではっ、と気づきました。


「…篠崎先輩、ドア開けてくれません?」

「え、無理だぜ? さっきのピーピングでピン壊したんだけど。」

「ピーピング……」


…なるほどな、絶望的ですね。

いやまぁ、あと二つの希望があるのです。

ひとつ! 携帯!

早速ポケットから携帯を取り出す。

………、……圏外だそうです。何故なんだ。何故なんだぁぁあ…!

ボクは頭を抱える。


「……あんたなあ…」


ま、まぁ、もうひとつあるもんねー!

みなさん…一応ボクは特待生と言う事を覚えていますね……?

ふふふふふ、一応ねえ、ボクはちょっとした発明を…!

ふふふ……




夜時ちゃんなんか作ってます。

ちなみに前書きはふざけました。

すいません。





夜時「次回予告ー。えー…ボクが作るのは基本的にお兄ちゃん達に馬鹿にされます。

主に真昼ね。朝日の方は苦笑いです。

次回は篠崎さんが何か起こします。多分。

お楽しみにー。あ、誤字脱字見つけしだい出来れば何ですが、報告お願いしますね。」



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