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有栖川夜時取り扱い説明書  作者: 水瀬 滴 
始まりの章
7/8

第七話:0418。平日の屋上での放課後

またまたお遅れになってしまい申し訳ございません。

色々やらなくてはいけない事がてんこ盛りでしたので…言い訳ですね。

では、本編へどうぞ。

「あ、ちょっ…氷月さん、ボクのから揚げ…」

「いいじゃないですの。こういうの、やってみたかったのですわ。」


…なにそれかわいい。清純派お嬢様ですね。いいですわぞー。


「それに、野菜だけだと結構辛いのですわ。かわりにこの野菜だらけの弁当から一つとってくださいまし。」

「…そうですか…では、ホウレン草を。」

「物好きですわね〜よくホウレン草なんかを…」


!!!


氷月さん以外全員驚いた。気がする。

ホウレン草…美味しいのにな…いや、人個人の趣味なのです。わたしがとやかく言うことは許さん。ボクが。


「それ、ぽぱ、某ホウレン草食べたら強くなるセーラ服着た人にも同じことを言えるのかしら…?!」


若干震えてる声でエリカさんが言う。

んー…と…好きなのね、某ホウレン草食べたら強くなるセーラ服着た人。


「某ホウレン草食べたら強くなるセーラ服着た人? なんですの、それ。」

「!! し、知らないの…?」


いや、ひとに寄ってその格差分からないんじゃないですかなー? 某ホウレン草食べたら強くなるセーラ服着た人ってのも、分かりにくいかもしれませんし、少し長いですし。


「あの…?」

「どうしたのです? あやたん。」

「……ううん、何でもないよ。2人とも放っておいて食べよっか?」

「…? うーん、まあ、いいのかなぁ…?」



†すっとばして放課後



「ふふふ、あっは、あはは!」


あの雌豚共めが。

どうも、有栖川夜時です。現在進行形で屋上に閉じ込められた可哀想なわたしですが、なにか?


………大 有 り だ わ っ !!


ざけんなです。あの忌々しい雌豚共め、嫉妬に駆られるなっちゅーなというのです。

やっぱ、アイツ(朝陽お兄ちゃん)の妹ってことバラすんじゃなかったですよ〜…超絶面倒くさいことになっちゃったです。


「ああ、くそ、面倒くさい。」


がじがじと頭を掻く。言葉使い悪いと自覚しているけど困りもんなんですよね。


…いっそぶち壊すか。蹴り破るか。


一応さ、ぶっちゃけドア壊すことって無理じゃないんですよね。

だってほら、ボクって吸血鬼と人間のクォーターってだけあって馬鹿力を発揮すること出来るのですよ。

五秒。その間に脚に力を集中すれば…何とか出来る……かなぁ?

なんせ、馬鹿力を使ったのはちょうど小学生が最後だったんですよね。

確かナニカに追いかけられて…うん? 何だっけ、よく思い出せないですね…


がちゃがちゃ。


ドアからがちゃがちゃと言う音が出て来た。人がいるわけなので、ボクは後ろへ下がる。

ちょっぴりさ、こう言うのってむずむずしちゃうよね。


……がちゃり


ドアがひっそりと開かれる。

先程の音と今の音からしてピーピングで開けたみたいです。

あれだね、RPGとかのゲームじゃ職業は盗人か山賊あたりですかね。

そんな事考えてる隙にばさり、と急に背後から音がしてボクはそれに吃驚しながら振り返る。


「ぁ…!」

「う、わ…?!」


しまった。


大胆に隙を見せてしまった、と思いボクはすぐさま振り向く。

暗く朱色の肩まで無造作に伸ばされた髪を一つに縛っている髪に琥珀色の瞳。少しだけ背のデカイやつだ。


「………あ、あんた、誰だよ。」


いやそれはこっちの台詞。

そんなことを言いそうになるのを抑える。危な危な。


「…あなたは、誰ですか?」


すぐさま猫をかぶる。落ち着け。

うぅ、寒い。ボクは不本意ながらも思ってしまう。4月とは言え、まだ冬の寒さが残っている時期なのですよ。


「ぁ、オレは篠崎春雄。で、あんたは?」

「有栖川夜時、と言います。」


しのざきはるお。

んーどっかで聞いたことありますねぇ。何処でしたっけ。


「有栖川…?! あ、あんた、吸血鬼の末裔で、人を深く憎んでるやつじゃ!!?」

「ちげーですよ塵屑が。能無しか何かなの? それはあんのく★ジジイだろうが。」


あ、あっは…口滑らしちゃった。


「は……」


あー……やっちゃった…最近猫かぶってるの暴露すぎだと思うのですが。


「…《壊せ狂わせ電撃射撃》!!」

「いてっ。ちょっと、いきなり攻撃しないで下さい。」


びりっときたです。

何気にチクチクするんですからね。微妙だけど地味に痛いのですよ。やめて欲しい。切実に。

口喧嘩の方がずっといいと言うのに…チクチクじゃなくて、ネチネチですけどね。


「攻撃が効かない…?」

「…いやぁ、ボクに言われてもねぇ。」

「! ……吸血鬼が何でここにいるんだ…!」

「え、義務教育だけど。」


大学行くつもりだけどね。


「……」


そう言ったら篠崎春雄は黙ったのだった。

…篠崎春雄……、…あっ…吸血鬼狩りの人間だったですね。

あぁ〜…と…敵対的な、人ですね。




増えましたね、キャラが。

増えましたよ、ブクマ登録者が。

ありがとうございます(涙)

これからも、もっと早く更新出来るように頑張ります。

頑張ります(涙)

スマフォが壊れたらゆるしてください。

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