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第二話 統輝と雪奈

さて、二話目!


結構書くのに手惑いました……。

ここは稜高学園の教室の一つ。

そこに二人の生徒がいすに座り向き合っている。

一人は艶のある長い黒髪の女子生徒。胸には三年生であることを表す赤色を基調としたリボンを結んでいる。

彼女の名は 黒崎雪奈くろさきせつな

彼女はこの遊戯部の副部長である。


もう一人は、少々やんちゃそうではあるが、人当たりの良さそうな印象を受ける男子生徒。こちらは二年生であることを表す青色を基調としたネクタイをしている。

彼の名は名は三沢統輝みさわとうき

遊戯部の部員である。


これは彼らのとある一日である。


************

「ふむ、統輝君。今日はキミだけか……」

センパイが少々残念そうな顔をしている。

「そうみたいですね~。今日はどうします?帰りますか?」

オレが提案すると、センパイは何かを考え始めた。

そして数秒が経ち、センパイが口を開く。

「……いや、たまにはこういったことも良いじゃないか。……せっかくだ、張り切って遊ぶぞ!」

「センパイ、『遊ぶ』って言うのをもう少しオブラートに包んでください。」

「ふむ……。だが、事実遊ぶんだろう?」

「……遊びますけど……」

「じゃあ良いじゃないか」

「いやいや、一応部活なんですから、ストレートに言ったらたぶんマズいですって!」

「大丈夫!なぜなら私だから!」

「なんか妙に安心できる!」

センパイは、ふむ、と言って話を切る。

「それで?何をするんですか?」

「……どうしよう……」

「二人でできること、ですよね……」

「うむ……」

しばらく考えていると、センパイが口を開いた。

「しりとり?」

「うわぁ、なんかありきたりですね~。」

「じゃあ、キャッチボール」

「たぶんやる場所がないですね」

「鬼ごっこ」

「この年でやるの、恥ずかしいですよ。それに、二人しかいませんし」

「かくれんぼ!」

「鬼ごっことそんなに変わらないですよ!」

「じゃあ……」



「えっちぃこと」



「それで!!!!!というか、それしかありませんね!!!!!!さあ!すぐにしましょう!今すぐしましょう!むしろしてください!…………さあ!!!!!!!!!!!!」


「……しりとりの『り』から!『リンゴ』」


「うわぁお。急にしりとり始めやがった!しかも、自分で提案してスルーですか。……『ゴリラ』」

「なんだかんだで続けるんじゃないか。『ラジオ』」

「まあ暇ですから。『音楽』」

「……『喰らえ!私の最強の一撃!』」

「……『貴様ごときの技をオレが喰らうと思っているのか!……なに!?うわああああああ!』」

「『あの世で反省しなさい……さよなら…………私の愛した人……』」

「『……隣町に黒幕がいる……ソイツを倒せば……すべて……終わ……る……じゃあな…………あの世でまた会おう…………ガクッ』」

「『……悔やんでいる暇はない!早く進まないと!』」

「『止まれ!ふふふ……我こそこの事件の黒幕だ!お前に我を倒せるかな……?』」

「『何が起ころうとも、何度だって立ち上がってみせるわ!みんなの思い受けてみなさい!』」

「『一撃もお前は我に喰らわせることはできんよ!フハ ハハハハ!』…………て、何ですかこの即興劇は!しりとりの域をこえてますよ!というか、もはやしりとりじゃないですよ!」

「ハハハハ。まあ、楽しかったから良いじゃないか!」

……否定できないのが悔しい……

……それににしても、相変わらず好き勝手やりまくってるなぁ……センパイ……

「好き勝手はやっていないよ。ただキミを振り回して悦に浸っているだけだよ」

「心を読まれた!?……しかも、けっこうタチ悪いですねぇ!」

「気のせいだ。……そんなことより暇だぞ、何か考えるんだ統輝君。」

「……はーい。」

オレがそう答えると部屋に沈黙が満ちた。

「……」

「…………」

「……………………」

「………………………………」

「…………………………………………」

「…………………………………………zzz」

「センパイ!寝ないでください!!ボケがベタすぎです!!!!あと、無言はマズい気がします!!!!!」

「zzz……ん、ああスマンな。たしかに小説で無言はダメだな。」

「その発言もかなりアウトですよ!」

そんなしょうもないやり取りの後、センパイは、ふむ、と言ってから続ける。

「……しかし本当にすることがないぞ。」

「やっぱり二人で何かをしようとするのが間違いだと思います……」

「……うむ。そうだな、じゃあサッカーをしよう。」

「センパイ、オレの話聞いてましたか?」

「ハハハ、そんなの決まってるじゃないか。」

「へ?……ああ、聞いてたけどオレを振り回したってことですか?」

「いや、違うよ」

「?じゃあ正解は何ですか?」

「正解は――」

センパイはバーーンと効果音が出そうな勢いでこう言った。



「キミの戯言など聞くに値しない!」



「ひでえ!!!このセンパイ最悪だ!!!!!」

そう言うとセンパイは

「ふむ、そんなに褒めるな統輝君。恥ずかしいじゃないか!」

照れ笑いしながらバカなことを言っていた。

「バカじゃなくてお茶目と言ってくれ」

「お茶目でも何でもいいですから心を読むのやめてください!!」



********************


「さて、私達は今グラウンドに来ている!」

センパイは空に向かって喋りだした!

「……誰に説明してるんですか、センパイ……」

「そりゃあ読sy――むぎゅ!」

「やっぱり、いいです!」

なにか危険なことを言いそうな気がしたので慌ててセンパイの口をふさぐ。

「そう、オレは口で口をふさいだのだ……」

「センパイ!事実を捏造しないでください!!そして地の文を読まないでください!!!!」

オレがツッコむと、センパイは、ハハハ、と笑う。

「ま、それよりも早くサッカーをするぞ!!統輝君!」

「はいはい……分かりましたよ……というか何でグラウンド空いてるんだよ……」

「なぜならコレは小せt――むぎゅ!」

「だから、危険なことを言わないでください!」

「仕方がないな……全く統輝君はわがままだなぁ」

センパイはそう言いながらゴールから離れていく。

その間にオレは準備運動をしておく。ちなみに、さっきからサッカーと言っているが、二人しかいないのでPKなのだが、そこは気にしないで置いておく。

「よーし、統輝君!いっくぞー!」

センパイの用意ができたようだ。

「いつでもどうぞ!」



キッカー、黒崎雪奈vsキーパー、三沢統輝

fight!


「フフフ、キミにコレが止められるかな!」

「止めて見せます!絶対に!!!」

会話が終わるとすぐにセンパイは動き出した。

センパイはボールの少し後方から勢いをつける。そして、そのままシュートの体制に入り強い一撃を打ち込んで――


来なかった


勢いをつけ、ボールに近寄ったセンパイは、そのボールを上に蹴り上げ……って、え?

「いやいやいや!!!!おかしくないですか、コレ!?」

オレがツッコミを入れている間にもセンパイは動き続ける。ジャンプで空中のボールに追いついたセンパイ(どういう身体能力してるんだ)と、ボールの数が増えたのだ!

「いや、センパイは本当に人間ですか!?」

「フハハハハハ、必殺!分身シュートだ!!!」

「ネーミングセンスがかけらも見当たらない!?」

センパイの分身が、ボールの分身をとてつもない威力で放ってくる!!!

「……止められるわけ無ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


バスッッッッ!!!


オレの叫びと共にボールがネットに飛び込んでいったのだった。



キッカー、黒崎雪奈vsキーパー、三沢統輝


黒崎雪奈 win!




**************

「ハハハハ、楽しかったな!統輝君」

センパイは満足そうに笑う。

あの後、センパイは何度も人間離れした技を使ったため、オレはものすごい疲労感を得ていた。

「マジで化け物ですね……」

「ふむ、化け物とは失礼だな。コツをつかめばキミにだって出来るだろうさ。……ふむ、せっかくだ、教えてやろうか?」

「遠慮しておきますよ」

「そうか、それは残念だよ」

オレははあ、とため息をつく。

「……全く、相変わらずムチャクチャですねぇ」

「それが私達遊技部だろう?」

「……です、ね」

そんな会話をしながら、オレとセンパイは帰宅している。

「いつもはみんながいるので、少し静かに感じます。」

オレはそんなことを言ってみた。

「ふむ……そうだな…………だが、コレはコレでなかなか楽しかったよ。」

「……はい、オレもそう思います!」

オレがそう答えるとセンパイは微笑を浮かべた。

場を優しい沈黙が包む。

しばらく歩いたところで、センパイが再び口を開いた。

「……なあ、統輝君……」

「はい?なんですか、センパイ?」

振り向くと、額に大粒の汗を浮かべ、顔を青くしているセンパイがいた。

「……どうしたんですか……センパイ…………?」

「…………今日、キミと私でやっておかなくてはならないことがあったんだ……」

「……もしかして、それ……部長さんから頼まれた、なんてこと……ないですよね……?」

「……頼まれたよ、アイツに……」

「そして、それを忘れていた、ということですね?」

「……うん」

自分の置かれた状況を理解したオレの額から、ダラダラと大粒の汗が流れ落ちる。

…………あれ?もう五月なのにな……なんか寒くなってきた……

センパイとオレは顔を見合わせる。

そしてオレ達は一つの結論を出した。

「……よし!スマン統輝君、私の気のせいだったよ!」

「あはははは!全くセンパイはドジだなぁ!早く帰っちゃいましょう!そんなことなんか忘れるくらい!!!」

「うむ!そうだな。そしてその後はすぐに寝よう!!そんなことを忘れるために!!!」

「さあ!センパイ。ダッシュで帰りましょうか!!!!!」

「ああ!行こう!!」

そしてセンパイとオレは家まで全力で走っていったのだった……



*******************


翌日、遊戯部の部室の前で正座をさせられている二人の生徒が目撃されたとかされなかったとか……



「グスン……なんでオレまで……」

「ふむ、連帯責任だな!……それにしても……足が痛い…………」

「ああ~、今日は最悪だなぁ……」

「なんというか……締まらない終わり方だなぁ……」

「オレ達らしいですけどね……」



「「はあ…………」」





第二話、いかがでしたか?

次回は遊戯部の三年生が全員登場する予定です。

つまり、雪奈はもちろん、遊戯部の部長さんと、一話で登場したもう一人の男子生徒が登場!


ちなみに、遊戯部には、統輝と三年生の男子生徒以外にも、もう一人男子生徒がいます。

……え?なんで一話目にいなかったのかって?

ははははは、ワスレテナンンテイマセンヨー。ホントデスヨー。


…………はい、実はその男子生徒はバスケ部にも入っているという設定です。それでですね、文章中にありますが、この二話の時点で五月という設定です。さらにいうと、これは五月の初めです。

そして一話の時点では四月の終わりと言う設定です。

つまり、その男子生徒は新入生などによって、バスケ部が忙しいので、四月は遊戯部にほとんど来れなかった、ということです。

……え?遊戯部にも新入生がいるって?

基本的に遊戯部はのんびりしているので、忙しくはないのです。


雪奈「つまり、噛み砕いて言うと、都合のいい設定だな」


どこから出てきたんだ、お前……




まあこんな適当な作品ですがよろしくお願いします!

それではそれでは、また次回~

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