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エリクサーをつくろう

エリクサー。

言いにくいし覚えにくいのは私だけかな。

まっ、いいか。

「うーん、なにつくろう」


今目の前にあるのは、この間、常連というより最早友達みたいな感覚の女性冒険者が持ってきてくれた緑青鳥の羽。

なかなかレアな材料で、高級品だ。

「いっぱい採ってきたよ」とこんもり彼女が渡してくれた羽は本当にたくさんの量があった。


そろそろダンジョンの宝箱に入れるアイテムも作らなきゃいけないし、この量は正直有難い。


ダンジョンには金銀銅の宝箱がある。まあ言わなくても解るだろうけど、ランク別だ。

銅は解毒剤とか。

銀は人魚のイヤリングとか。

(水属性の攻撃に耐性がある)

金は賢者の石とか。

(魔力をフルに回復してくれる)

宝箱は担当区域が決まっていて、取り扱っているピンポイント地図と隠れ地図のダンジョンが大体担当になる。

たまに手伝いで違う所のもするかな。私の店がある町はやや田舎だから、そんなにダンジョンはないけれど、集中して存在する所は大変だからね。


さらに武器や魔術書が入っているのもあるから一つのダンジョンの中でも道具屋担当部分、武器屋担当部分とかに分かれている。

というわけで、まずピンポイント地図から確認しないと。


「結構あるなぁ」


金が2つ。銀が8つ。銅が14。


銅はポーションや解毒薬入れとけばいいとして、銀と金、どうしよう。


「ド派手なナポレオンハットいれちゃおっかな……」


真っ赤で売れないナポレオンハット。ちょっと日焼けで色褪せちゃってるけど。


「愛嬌で許してくださいっ」


買ったら1500ゴールドするナポレオンハットを銀にまわして、と。

あとはメガポーションやら閃光弾や焔の腕輪とかを入れる。


で、金は、と。

緑青鳥の羽でアイテムと装飾品をつくろう。



まずアイテムから。


緑青鳥の羽を精霊水に半日ぐらいつける。すると、羽から色素が抜け落ちて綺麗に真っ白になる。

羽はもう用がないので、羽ペンにするため乾かしておく。

緑青鳥の色素を含んだ精霊水は、そのままちょっと置く。

ぷるぷると凝固してきたら、スプーンですくって袋に二杯くらい入れる。そこにポーション8つとMP回復薬8つを入れて、揉む。ぐにゃぐにゃ揉む。

スライム触っているみたいで気持ちいいんだ、これが。

そして、揉んでいったらポーションとMP回復薬を吸収してグミ状が大きくなって、少し硬めのグミになったら、出来上がり。

エリクサーの完成。

効能は使用者の体力全回復、魔力全回復。




何故か味はグレープフルーツになっているけど、これもなかなか美味しい。あの女性冒険者に今度1つプレゼントしよう。

残りは次に宝箱が空になったら使う。だって非売品なんだもん。


ほら、鳥の羽だし絶滅しちゃいけないし。

あと、毒の島ってあんまり行ってくれる人がいないんだよね。

周りに何もないし、ずっと毒消し口に入れているのが面倒くさいって。魔力や体力値が高い冒険者にはエリクサーは人気なんだけど商品化ができない一品。




〜まとめ:エリクサーの作り方〜


材料(7個分):

緑青鳥の羽:3枚

精霊水:1リットル

ポーション8つ

MP回復薬8つ


採取地:

緑青鳥の羽:毒の島に生息する緑青鳥からいただく

精霊水:ウィンディーネがいる湖からいただく

ポーション・MP回復薬:自作



備考:

グレープフルーツ味。

ウィンディーネは綺麗。言わずもがな、全身水色。


緑青鳥は絶滅するから、乱獲されないようにアイテムは非売品なのにペガサスの羽はいいのかってたまに思う。

でも。

探ったら『消息不明』。

気にしないようにしないと。

疲れたから、装飾品は明日にする。眠い……お客さん来ないし、ちょっとカウンターで一眠り。

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