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表示には出ない道具袋

冒険者はどんな職業の人であれ、みんな持ってるから所持率は世界一だと思う。

転売も販売も決してできない品物。

さてさて、冒険者一行はかなりのアイテムを持って、各地をうろちょろしている。

敵と戦う時も、罠に引っ掛かって崖から落ちる時もアイテムは肌身離さない。

あんな大量のアイテム、どこにしまっているんだと疑問に思う人も多いはず。


そんな疑問に今日は答えちゃうぞ!



まず冒険者になるにあたって初心者セットというものがある。

地域によって少々異なるが、大体


・安い武器

・ただの布ならぬ服

・ポーション2、3個

・250ゴールドくらいのお金

・身分証

(レベルがあがると自動的に体力など書きかわる)

・道具袋


以上が支給される。紋章エンブレムが支給される町とかもあるらしい。

ポーションと道具袋は魔術道具組合が用意担当だ。

この町に道具屋はここしかないから、私は登録する冒険者の為に道具袋を縫ったりしている。


天女の羽衣と呼ばれる敏捷をあげる装備品と同じ軽い素材の布を蜘蛛の糸で縫っていく。もちろん手縫いだ。

大きさは仔猫ちゃんが一匹入るくらいの大きさ。


袋が縫えると袋の底に小さい鏡を入れる。

強く押して、魔力を込めれば出来上がり。



この鏡は魔力空間への入口になっていて、中はとてつもない広さになっている。

使用者が取り出す時に、そのアイテムを思い浮かべれば出てくる優れものだ。


この道具袋、泥棒とか人さらいに悪用されないように非売品になっている。

売らない分、作る数はそう多くないと言いたいところだけど冒険者志望は後をたたないため、結構な数をつくらないと行けない。ちなみに毎日十袋作っている。

それでも春先は間に合わなくて、組合の人に助けてもらっているのだ。



「う〜、魔力消耗する」


道具袋+販売商品の分の魔力を使ったら、結構な魔力を持っていかれるため魔術道具屋という職業はある程度魔力の容量がないといけない。

その上、経営手腕や道具をつくる技術がいるからなるには難しい職業なんだ。

なった私ってばすごい。

……なんて自画自賛。


にしても今日は疲れたなぁ。


段ボールに道具袋を入れて、魔力で封印してから今日は早々と布団へと向かった。


お休みなさい。




〜道具袋のまとめ〜


材料(1袋):

天女の羽衣を裁断した布。

紐。

小さい鏡。


採取地:

天女の羽衣→水系のモンスター倒すか、取り寄せ。

紐→裁縫屋で買う

鏡→金属屋で買うか代用で鉱山で透明度の高い石を採取する。


備考:

非売品。悪用されやすいから管理規則まである。

ちょっとやり方はややこしいけど、仲間内で道具空間を共有することもできる。これで急にはぐれても大丈夫。




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