表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: まなつか


 部屋に蝿がいる。

 気づいたらそこにいた。

 ブーブーとそこらを飛び回る。

「……五月蠅い」

 俺は新聞紙を持ってきて蝿に狙いを定める。

 するとまたどこかへブーブーと飛んで行ってしまう。

 エアコンの方へ行って吸い込まれる。

「おっ」

 しかし、すぐにはき出された。

 今度は俺のテキストの上で悠々と糞をしてやがる。

 この場で仕留めてやりたいと思った。しかし、俺のテキストが汚れてしまう。蝿の痕がついたテキストなんて絶対に使いたくない。


 そして、もう確実に仕留められる状況になると俺は急に蝿を哀れに思う。

 蝿は何の罪もない。ただ、この部屋に迷い込んだだけだ。

 蝿にも親がいて、兄弟がいたのだろう。

 ……どれだけいたかなんて想像したくないが。

 俺は手に持った新聞紙を下ろして蝿に話しかけた。

「明日になったら逃がしてやるよ。俺は別にお前を食べたいわけでもなんでもないしな。外行って自然のために糞でも浄化してこい」

 蝿はしばらくブーブーと言っていたが、トイレに行っている間に影も形も無くなっていた。

 蝿は何を思って加湿器の中に突っ込んでいったのだろうか。

 翌朝加湿器の中で蒸されていた蝿を見て俺は理解できなかった。

 ……蝿の考えなんてそんなもんさ。



こんにちは、まなつかです。


久々に短編を書いてみました。

蝿がいたのでそれをもとに。

うるさかったですが、朝になって逃がしてやりました。

命あるものは大切に。


それではっ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ