事後処理
俺達は地球の使徒を倒し、隊長に助けられて六階層のキャンプ場に向かった。
地球の使徒の処理はついてきた守衛隊の皆さんがやってくれた。
「いや、君たち四人だけで地球の使徒を倒せるとは思っていなかった。あれは私たちが探していたやつだ。倒してくれて感謝する。」
「それはありがとうございます。」
歩いている途中に隊長が話しかけてきた。
事故の原因である地球の使徒を倒したことに感謝された。
「ところであいつは『地球』と名前がついていますが、神災の元凶の地球と関連はあるんですか?」
「地球と関連も何もあいつは地球が創り出したモンスターだ。」
そうなのか、まあこんなダンジョンの浅いところに言葉を話すモンスターがいるわけないからな。
でも、出てこなくてもよかったんだよ。危ないからな。
あれ?地球は直接手出しをしないんじゃなかったのか?あいつ地球の使徒を通せば間接的に手を出したってことになるとでも思ってんのかよ。
次有ったら許さねえ。
「しかし、先ほども言ったがよく四人で倒せたな。」
「石崎さんが言うにはあれでも弱体化しているそうですし。 」
「それでも普通は倒せないがな。」
そんなことを言っていたらキャンプ場についた。
そういえば今はもう二時だ。
「あのー、腹減ったんで先に昼食食べて良いですか?」
「そういえばまだ昼食食べてなかったな。基地に食堂があるからそこで食べれば良い。」
守衛隊の基地の建物内に入って四人で薄暗い部屋に入る。
直ぐにカツ丼が運ばれてきた。
「はい、昼飯だ。金は取らないぞ。地球の使徒を倒したことに対する礼だ。」
「ありがとうございます。いただきます」
「じゃあ、僕たちには地球の使徒を倒した人には調書を書いてもらわないと行けないから事情を説明してくれ。」
分かりました、と言って穴に落ちてから使徒を倒すまでの経緯を説明した。
隊長は魔塊のことについて訪ねてきた。
「ところで、魔塊はどうした?報告には君たちが持っていったんじゃないかと書いてあったが。」
「ああ、俺が持ってる。ほら」
野村がインベントリから魔塊を出し手渡した。
隊長は驚いたようだ。
「固有魔法か。なかなか珍しい。それで、魔塊の代金だ。五千万」
声もでねえ。
キャリーバッグに入った札束を見るなんてこと、生きてるうちに有るんだな。
調書作成が終わって解放してくれた。
さようなら、と言って基地を後にする。
「皆、今日はどうする?」
「俺と広斗は帰る。明日から学校だからな」
「私は今日は泊まってから明日家に帰るわ。」
「そうか、俺はしばらくここにいるつもりだ。広斗と野村はまた週末に会おう。」
そう言い、俺達は家に帰ることにした。
帰りは魔力全開で走ってきたので五時にはダンジョンからでることができた。
今日は魔塊を守衛隊に全て売ってきたのでカウンターに寄ることはない。
俺達は十七時二十二分発の電車に乗って帰ってきた。
家の近くの駅で降りる。
「また明日。」
「じゃあな、広斗」
野村に挨拶して家に帰る。
明日は学校だ。週末が待ち遠しいな。
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これで二章終わりです。
ネタ切れなので次から他の作品を投稿します。