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始まり

いきなりばったり思い浮かんだものを深夜テンションで書きました。

カチカチ…


カーテンを閉め切りPCの明かりに照らされた部屋

今日もゲーム配信をするために配信アプリを起動する

自分のアバターの動きをチェックしマイクをセットし咳払いをする。お、待機してるリスナーがいるな

配信開始ボタンをクリックしいつもの挨拶をする


「やあ!視聴者のみんな!こんにちは!俺の名前は万年寝太郎!22歳無職にーと!親のスネをかじりながら毎日朝から晩までゲームしながら生きてるんだぜ!」


無職ニートの俺は1人でゲームするのもつまらないと思い2ヶ月前からミンティと言う配信アプリでアバターを作りVTuberとして配信している。

毎日配信してるおかげで登録者数は100人程度いてコメントもそこそこつく。

今の時間は22時1番視聴率が取れる時間だ

早速コメントが来る


【ぷに】 待ってました〜!今日の衣装好きなやつだ〜!

【かっぱ】おはにーと!配信楽しみにしてた

【はまやらわ】今日はなんのゲーム?


来たコメント一つ一つに目を通し返していく

時間のおかげで視聴者数はそこそこ 良い感じだ


「おはにーと!衣装好き?今日は暑いから涼し気な服にしてみました〜!

そして早速〜!今日の配信はニートが異世界転生!ってゲームです〜。ちょっとね〜ニートって言葉に引かれて買っちゃいました〜w

なんと!中古で100円!いぇーいパチパチ〜」


booklikeで破格の値段で売られていたフルダイブ型ゲーム

俺と同じ無職ニートが異世界に転生して世界最強を目指すまでの物語と書いてある。


【ぱぷこ】100円!?やっす!

【佐藤】ニートに引かれるの分かるわぁ。やっぱニートしてるとどうしてもね。


「そうそうwニートって言葉に惹かれちゃうのよ。

これマジの100円だからね!でもパッケージ見る限り面白そうなゲームだから買っちゃったwつまんなくても100円だしいっか〜ってなるしね!

ただこのゲームネットで調べても情報が出てこないんだよなあ。」


【かっぱ】個人で作ったゲームとか?怪しさ満点〜


「まあまあとりあえずやってみよ〜!

フルダイブらしいからベッドに横になって始めまーす!

少し待っててね!」


ソフトをセットしギアを被りベッドに横になる。

起動音が聞こえ網膜に色とりどりの光が流れ込んでくる。


『プレイヤーの信号を確認。身体情報一致。

プレイヤー名万年寝太郎。アバターを作ってください』


機械の案内音が聞こえ目を開けるアバターを自分で作れるらしい。俺は色々セットするのが面倒なので配信中のアバターをそのまま使うことにした。


『アバター確認。起動します』


身体の浮遊感


しばらくするとベッドに寝ていた俺の身体は草原に横たわっていた。

まず目を開けて身体を起こす。動きを確認しメニューを開く。


「あれ?今配信中だからコメントが表示されるはずなのにどこにもない?」


フルダイブ型のゲームはコメント欄の表示が出来るようにどこのゲームもメニューでコメントを表示するか否かの設定が出来るようになっている。


ところがこのゲームのメニューにはその設定がない。


「あれ〜これじゃあ配信できないなあ。

しょうがないけど一旦ログアウトするか!」


俺はまたもメニューを開きログアウトボタンを探す


「あれ?あれれ?」


メニューをスクロールする手が震える


「ログアウトボタンがない……」


頭が真っ白になりぼーっとする

ログアウトできないゲームなんてあるか?

どのゲームにも絶対ログアウトボタンがメニューの目立つところについてるのに。どうやってログアウトするんだ?


ぼーっとしながら色々考えているとゲームを起動した時に聞こえた案内音声が聞こえてきた。


『ようこそ万年寝太郎様

このゲームをお手に取っていただきありがとうございます。

さて今考えていることを当てましょうか?』


案内音声は女性の機械音から段々男の声に変わっていく


『何故ログアウトボタンが無いのか?どうやったらログアウトできるのか?

万年寝太郎様残念ですがこのゲームは1度起動したらクリアするまでログアウトできない仕様になっております。』






は?ログアウトできない?



冗談かと思ったが男の声は続く


『あー驚いたでしょうその反応を実際見てみたいですね。

ちなみにクリアするまでと言いましたがゲーム内の時間はリアルの1分が100年分流れる設定なのでクリアして戻ったらリアルで死んじゃった〜とかそういうこともないのでご安心を

ただまあゲーム内での100年がリアルに戻った時一気に脳に流れ込むので廃人になる可能性はありますがね

廃人になりたくなければなるべく早くにクリアするのをオススメしますよ』


意味がわからないことを立て続けに言われ俺の頭はパンクしそうだ


『ではざっとクリアまでの流れを説明しちゃいますね

万年寝太郎様あなたはこれから最初の村でチュートリアルを受けます

その後なんやかんや色々やって悪の権化みんなの敵!魔王を倒してクリア!です

頑張ってくださいね〜。』



よく分からないが適当な説明をされ男の声はなくなった。

本当によく分からない。説明不足すぎやしないか?

最初の村なんてどこにあるんだ?


メニューを開くがマップなんてものはどこにもない

というかメニュー欄にはアイテムとステータスしか書かれてない


このゲームヤバすぎないか…?


とりあえず混乱した頭の中メニューを閉じ周りを見渡す

だが視認できる場所には村どころか人影ひとつ見えやしない

ひたすら草原が広がってるだけだ。


どうしよう。とりあえず歩いてみるか。


俺は草原を歩いてみることにした。適当に歩けばなんかしらあるだろう。


俺の読みは当たったらしい五分ほど歩いていたら人が通っているだろう道が見えその道に沿って歩いていくとちっぽけな村と言ってもいいものか分からない家が3軒ほど並んだ場所を見つけた


家の外には小さな男の子がいた。

男の子は俺に気づきびっくりしたような顔で慌てて家の中に入っていった。


NPCかな


俺は逃げられたことにショックを受けたが男の子が入っていった家の扉を叩いてみることにした


トントン…


「こんにちはー!誰かいませんか?」



………………誰も出てこない

男の子が入っていったはずなんだがな


ため息をつきながら別の家を尋ねてみようとドアに背を向けて歩き出す。

するとガチャ…と小さく扉が開く音が聞こえた。

振り向くと先程の男の子が少し空いた扉から顔を出しこちらに話しかけてくる


「#$$##¥∀$#」


「は??」


出てきてくれたのは嬉しいがなんだその謎の言語


俺は戸惑いながら男の子に日本語で話しかけてみる


「えっと…俺の言葉わかるかな?」


「Üง‥‥ღ#¥¥」


やはり言葉は伝わらない

男の子は俯いて泣きそうだ


どうしたらいいんだろう

困っているとティロリンと音とステータス画面が出てきた。

ステータスを見るとボーナスポイント10

ロックスキル 言語理解 pt2 言語習得pt3

習得しますか?と書かれている


「もちろん。言葉伝わらないんじゃゲームができない」


と思い表示されたスキルを習得する


ティロン 『スキル 言語理解 言語習得 を解放しました』


スキルを習得したのを確認して俺は男の子にもう一度話しかける


「こんにちは…?」


男の子は俯いてた顔を上げて驚いた顔で


「なんだ!喋れるんじゃないか」


今度はちゃんと男の子の言葉もわかるし俺の言葉もちゃんと伝わってるらしい。良かった。


「いやあごめんごめん。今スキル習得したからさ!」


「は?何言ってんだ。てかお前誰だよ!」


「俺の名前は万年寝太郎!22歳無職にーと!親のスネをかじりながら毎日朝から晩までゲームしながら生きてるんだぜ!」


NPCにこの挨拶が伝わるか分からないがいつもの挨拶をしてみる。


「まんねんねたろう?変な名前だな。それにニートってなんだ?ゲームって?」


どうやらしっかり伝わっているらしい


「まんねん、ねたろう、だぜ!太郎って呼んでくれよな!

ニートは仕事をしてないってこと!ゲームは面白いやつだぜ」


ニートにゲームも知らないなんてこのゲームは割と昔の世界観のゲームなのかな


「はぁー?もういい!」


男の子は怒り出してしまった。

NPCなのにしっかり話は通じるし感情もある。

ちゃんとしてるなあ。


ゲームの作りに感心してると急にギャオォォオという雄叫びが聞こえた。今たっている地面が震えるほどの雄叫びだ。続いてズシンズシンと音がする


「やばい!お前早く中に入れ!」


男の子は声を聞くと慌てて俺の腕を掴み家の中に入れる。

家の中はこじんまりとしているが中々にいいデザインだ。


男の子は俺が入ったあと玄関の鍵を締め窓についているカーテンを閉め、俺に小声で


「しゃがめ。絶対に喋るなよ」


と言ってきたので指示に従う。

もしかしてこの子チュートリアルキャラか?

それならこの感情の多さにも納得だ


しゃがんでからしばらくすると

振動も収まりズシンズシンという音も無くなった。


男の子はほっと息をついて立ち上がる。


「さっきのはなんだったんだ?」


俺も立ち上がり男の子に質問する


「知らないのかよ。魔物に決まってんだろ」


そうだ。これは異世界ものだ。クリアするには魔王を倒せと言われた。魔王と言えば魔物や魔族もいるんだろう。


「今日ここに来たばかりでよく分かってないんだ。」


「意味わかんねー22歳だろ?どんなとこで暮らしてきたんだよ

この世界に魔物がいない場所なんてあるのかよ」


説明するのもめんどくさいので気になったことを尋ねてみる


「そういえば他の人はいないのか?大人とか」


そう。この家には他に人がいる気配がない。

他の2軒の家もそうだ。


男の子は暗い顔をして絞り出すような声で


「いないよ。みんな魔物にやられた」


と零した。


「てことはこの村には君一人?」


「うん。僕以外にお母さんとお父さん、隣のおじさん、向かいに住んでた若い夫婦とその子供、全員やられた。

最初は子供から次に子供を探しに行った若い夫婦、魔物を殺しに行ったおじさん。

そして最後に僕のお母さんとお父さんだ」


「辛いな…。」


「しょうがないよ。小さい村はこうやって魔物に襲われて無くなっていくしかないんだ」


男の子は辛そうな顔でそういう。なんだかNPCだがこちらまで悲しくなってきた。

この子は村のみんながなくなってから1人だったということだし

なにかこの子の助けになれることは無いのだろうか。


「なあ、これから俺と一緒に暮らさないか?」


ふいに出た言葉


男の子は驚いた顔をして


「え、でも……ここはまたあの魔物が来るし…。

僕はこの家から離れたくない」


「だけどただ1人で死ぬのを待つよりも誰かと一緒にいた方がいいだろう?

それにさっきも言ったが俺はまだここに来たばかりで知らないことだらけなんだ。

色々教えて欲しいんだ。だめかな?」


全然一緒に住む理由にはならないが思いついた言葉を連ねる


「……うん、いいよ。教えてあげる。

ただ次に魔物が来る時までね」


「次に来るって周期的に来るのか?」


「うん。1ヶ月に1回来るんだ。

その時に外に出てる住民を食べていく。」


「外に出てなければ食べられないのか?」


「うん。さっきみたいに静かにしてれば…。」


家に入れば大丈夫ならなんで村の住民はみんな食べられてしまったのだろうか。

まだ謎のことも多いがとりあえず次魔物が来るまで住まわせてもらおう。


「わかった。じゃあ次魔物が来るまで住まわせてくれ」


「いいよ。僕の名前はルーイ。これからよろしくね

とりあえず今日はもう暗くなっちゃったしもう寝よっか。」


外を見るとすっかり日が落ちていた

ここでは明かりがないので日が昇ったら起きて沈んだら寝る生活をするらしい。

昼に起きて朝寝るニートの俺にはきつい生活だ。

眠れなさそうだなと思いながらルーイに準備してもらったベッドに横になり眠る


今日はかなり疲れていたらしく横になって目を閉じたら睡魔が襲ってきた。





ー次の日ー


「太郎!起きて!」



……ん〜誰の声だ?

ニート無職の俺には起こしてくれる人なんていないはず…

瞼を擦りながら目を開けるとそこには知らない美少女…ではなく男の子…?



あれ?この子は確か


「ルーイ?」


「寝ぼけてんの?早く起きてよ」


あぁそうだ俺は昨日100円で買ったゲームを……


回想に入りそうな時にルーイがそろそろ起きて!と布団を引っぺがしてきた。


「色々教えてって言ったのはそっちでしょ!

起きてご飯食べるよ!」


ご飯という言葉に反応し俺は飛び起きる。

ルーイについてテーブルに着くとそこには…


「なにこれ?」


皿に乗ったビーフジャーキーのようなよく分からないもの。


「一角うさぎの干し肉だよ。悪いけど僕料理も狩りも出来ないからお父さんが作ってくれてた干し肉しかないんだ。」


これは先ずは食事問題だな。

硬い干し肉を噛みながら考える。


「干し肉はどのくらい残ってるんだ?」


「うーん2人で食べるならあと3日分…?」


深刻だな。干し肉を食べ終わり


「今日は何するんだ?」


「食料問題をしようかなって思ってて。

昨日外にいたのは近くの森に木の実を取りに行こうとしてたんだ。」


そういうことか。ちょうど外に出たら俺がいてビックリして中に入ったのか。


「じゃあ今日は昨日の続きだな。

木の実を取りに行く森は安全なのか?」


「うん。あそこには魔物もいないし動物も大人しいのしかいないからね。」


良かった。魔物がいないなら安心だな。

ルーイは森に行くための準備をしている。

背中に籠を背負って腰にベルトを巻きナイフを刺す。


「はい。太郎も籠もって。ナイフも。」


ルーイに借りた小さな籠とナイフを持ち一緒に外に出る。

森に入って少し歩くとルーイが立ち止まる

手に小さな赤い木の実を持っている


「これはチイの実甘い木の実なんだ。

背の低い木の枝に生ってるから取ってって

太郎の持ってる籠に入れるからね」


ルーイは次々とチイの実を取って籠にいれていく


俺は好奇心でチイの実を一つ取り口の中で噛んでみる

すると酸っぱい味が口いっぱいに広がった。


「ルーイ!?全然甘くないじゃないか」


「え?甘いけど?」


ルーイはあんなに酸っぱいチイの実を美味しそうに食べてる

俺が食べたものがまずかったのかもうひとつ食べてみるが酸っぱさは変わらない

なんでだろう。甘いのに当たるまで食べてみようと手を伸ばすが


「もう!食べてないで集めてよ!」


「ごめんごめん」


流石にダメだったらしい。ルーイに手を叩かれた。


その後俺の持ってる小さな籠がいっぱいになるまでチイの実を集めた。


「は〜やっといっぱいになった。太郎ってば集めるの遅いんだから」


ルーイに小言を言われながら籠を持って歩く

すると目の前に小さな白うさぎがこちらに背を向けて草を食べている。


「太郎。白うさぎだよ。あれの肉は美味しいんだよなあ」


小声で話しかけられる。美味しいなら食べてみたいな。

だが仕留められそうな弓などがない。持ってるのは小型のナイフだけだ。


ティロリン


『投擲術を習得しますか?』


これまた昨日と同じく絶妙なタイミングでシステムから通知が来る。

メニューを開くと投擲術の説明が書いてあった。

『投擲術 pt2

ナイフや石、投げられるものを敵に投げる

スキル無しで投げるよりも威力は格段に上がる。

起動補正もかかるので的に当たりやすい。』


ptはまだ残ってるから習得してみるかそれに美味しい肉も食べてみたいしな。


『投擲術を登録しました』


おし、早速手にしていた小型のナイフを先程の白うさぎに目掛けて投げる


ナイフを振りかぶると白うさぎ目掛け真っ直ぐ飛んでいきうさぎの胴体に深く刺さった。


白うさぎはナイフが刺さった反動で倒れその後痙攣しながら血を流し息絶えた


ティロン

『経験値2獲得しました。

図鑑No.4 白うさぎ 登録完了しました』


頭の中に声が響く メニューを開こうとすると


「えー!!凄い凄い!太郎こんなこと出来るなら早く言ってよ!」


とルーイが俺の腕を掴んではしゃぐ姿が見えた。


「今急にできるようになったんだ。この後白うさぎはどうすればいいんだ?」


「首を切って気に吊るして血抜きをするんだ。

その後腹を捌いて内蔵を穴を掘ったとこに埋めるんだよ」


あとは食べられる部分を家に持ち帰って調理するんだ〜となかなかにグロテスクな処理法を聞かせられる。


「まあ今回は僕が処理するから太郎は休んでて。」


俺の苦い顔をみてかルーイが処理すると提案してくれたので今回はルーイに任せて俺は先程頭に響いた経験値、図鑑を調べるためにメニューを開く。


メニュー欄には元からあったアイテム、ステータス以外に新たに図鑑という文字が追加されていた。


図鑑を開くとNo.0~No.999まで数字が書かれていてNo.4の場所にさっき倒した白うさぎの絵が載っていた。


『No.4 白うさぎ

木の実が豊富な森に生息

基本群れで行動し察知能力に優れている。

雑食で草や木の実を食べて暮らしている

中でもチイの実がお気に入り』


かなり詳しくかかれている。これは便利だな。

ルーイの方を見ると血抜きを済ませて腹をナイフで切り裂くところだった。


あーぐろい

メニューに目を戻し次に経験値を探す。

まあステータスだろうな。

ステータスを開く


『ステータス

名前 万年寝太郎

種族 人間

職種 ニート

Lv.1 経験値2レベルアップまであと48』


おーう。職種がニート?ニートは仕事じゃねーんだよ!

んで経験値…。次のレベルアップまであと48ねえ。

白うさぎ24匹分か…。


「太郎ー!捌き終わったからそろそろ帰ろう!」


ちょうどメニューを閉じるとルーイが白うさぎを捌き終わったところだったらしい。

内蔵を抜き血も出なくなった白うさぎをルーイが背負う籠に入れ森を後にする。


「ふー。疲れた!ねぇ太郎って料理はできるの?」


そういえばルーイは料理ができないって言ってたな


「ふふふ。実はこの太郎様ニート前は一人暮らしだったから料理は大得意なのだよ。」


得意げに料理自慢をする。

だがうさぎを調理したことは無い


「おー!やった!じゃあ今日はちゃんとしたご飯が食えるな!」


ルーイに早速作ってくれと促されキッチンのまな板の上に横たわってる白うさぎの所に行くが手が伸びない…。

なんでだって動物の解体方法なんて知らないからだ


ティロリン

『解体を習得しますか』


よっしゃきたぜ!!習得習得


『解体を登録しました』


登録すると同時に俺の右手がナイフを持ちどんどん白うさぎの毛皮を剥ぎ頭を落としいつもの見慣れた肉の塊に変化させていく。


俺の右手が動かなくなるとそこには白うさぎの毛皮、頭、もも肉、むね肉など部位ごとに解体された白うさぎがいた。


「よし、ここまで来たらあとは自分で出来るな」


キッチンに置いてあったフライパンのようなものを使いうさぎを調理する

コンロなんて便利なものはなく薪を燃やして調理するらしく1つ目は焦げてしまったが2つ目はしっかり焼くことが出来た。


残った肉は鍋を使ってスープにする。

キッチンにシナシナの野菜があったのでそれも突っ込む

味付けは塩のみだ。というか塩しか無かった。

しかもその塩を茶色っぽいもの。


「よし!出来た!白うさぎのステーキとスープだ!」


「わー!美味しそう!」


作ったものをテーブルに並べる

まあまあいい出来じゃないか?

手を合わせて


「いただきます」


ルーイは食前の挨拶をしなかった。

というか挨拶の習慣はないのか不思議そうにこちらを見てきてたのでこれは食材に感謝を伝えるものだよと言うと納得したのかルーイもいただきますと真似して言ってくれた


「ごちそうさまでした」


もちろん食後の挨拶も教えましたとも。


「ごちそうさまでした!すごいよ太郎!とても美味しかった!」


「美味しかったなら良かったよ」


食べ終わり食器を片付けると外は暗くなっていた。

そろそろ寝ようということになりベッドに横になる。


「明日は薪を集めよう。今日使ったので最後だから

おやすみなさい。太郎」


俺はルーイにおやすみと言い眠りにつく

実はルーイ君美少年です。ショタショタBIGLOVE______

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