恋の予感
「秘密基地ってどの辺に作ったっけー」
ラスクが息を切らせながら先頭を歩くロイに尋ねる。
「この丘を越えたら森が出てくるだろ?その森の丁度真ん中にある一番でっかい木にツリーハウス作ってたはずだ」
「ねえ、ぽんちゃんまだ元気かな、元気でいてくれたらいいな」
「ぽんた懐かしいなーフォルテとぽんたはいつも一緒にいたもんな、俺なんかいつも髪の毛しゃぶられてたまったもんじゃなかったぜ」
「ぷっラスクとぽんちゃんいつも喧嘩してたもんね」
ぽんたとはツリーハウスでロイ達がよく遊んでいたころに出会った家族とはぐれたアザラシの子供にそっくりな見た目の子犬のことである。ロイ一行がツリーハウスに訪れなくなる少し前にめっきり姿を見せなくなっていた。
「勘弁してほしかったよ全く。それにしても..」
「それにしても遠すぎんだろ!近いって言ったのはどこのどいつだよ!」
「わりい、子供のころはもっと近く感じてたんだけどなあ」
「子供だから短く感じてたってことかー?」
「バカ、それなら遠く感じてるだろ、頭の中お花畑になっちゃったか?」
「はいはい、教養が足りていなくてすみませんでした。」
そんな2人の馬鹿げた会話をほほえましく見守るフォルテ。
そんな横顔を見つめるロイ。
『こう見るとフォルテって可愛いよな..って何考えてんだ俺』
「ん? 私の顏何かついてる?」
「い、いやなんていうか..お前可愛くなったよな」
「ひぇ?!」
フォルテは自分の顔を片方の手で覆う
「その..最初にお前とあった時はなんていうかもっと暗かったし、今のお前は一緒にいて楽しいよ」
「ふへ?!」
その言葉を受けたフォルテはさらに片方の手で顔を覆いつくす。
「今日のロイなんか変だよ!なんか変なキノコ食べたの?!もしかして死期近い?!」
「バカ、縁起でもないこと言うなよ。お前だって顏真っ赤になって風邪でも引いたんじゃないのか?」
「うな?!」
フォルテは咄嗟にそっぽを向いた。
『まったく、こいつら2人は..早く付き合えや。同じ家に住んでるくせに。」
そんな甘酸っぱい空間に突如として鐘の音が3回鳴り響く。
「3回..か」
ふと3人は村のほうへ視線を向ける。
ー-あとがきー-
今回は僕自身がどうしても頭の中で生きてるロイとフォルテの会話を書きたくて書いてしまいました。
次回くらいから展開動きます。




