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自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-  作者: mitsuzo
第二章 騎士学園編

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079「予選トーナメント三回戦(3)」



「続いて、第四試合をはじめます。リリアナ・ハルカラニ、デボア・ブラウン選手の入場です!」


 予選トーナメント三回戦も約半分が過ぎ、第四試合目が始まる。


「あ! あれはたしか⋯⋯ハルカラニ家三女、ザックの美少女名鑑の一人に名を連ねる⋯⋯リリアナ・ハルカラニ⋯⋯さん!」


 可愛い! 初めて間近で見たけどお人形さんみたいだな。あの小柄で桃色セミロングなキュートな髪なんて、ただの『最高』じゃないか。神様、ありがとう。


 とりあえず、異世界の美少女クオリティーに改めて神に感謝を捧げる。


「何、鼻の下伸ばしてんのよ! いやらしいっ!」


 ゴン!


「痛っ! ちょ、肘鉄食らわすのやめてもらっていいですか、レコさん! せめて、もう少し殺傷能力の低いツッコミをお願いします!」

「うるさい! 鼻の下伸ばしたあんたが悪いんでしょ!」


 ええ!? 別にいいじゃないかよー⋯⋯⋯⋯て、あれ? これは、もしかして?


「あ、もしかして『嫉妬』⋯⋯的な?」

「うっさい!」

「おっと!」


 ドゴン!


 レコの右ストレートを俺がよけると、後ろの石で作られた観覧席を破壊する。


「ちょ⋯⋯だから、その破壊力はシャレになってませんて⋯⋯」

「うるさい! うるさい! うるさーい! とにかくカイトが悪いの! あやまって!」


 レコが癇癪を起こしてその場で地団駄を踏む。嫉妬しているのか? 俺、初めてだよ。女の子に嫉妬されるの。な、なんか、ちょっと嬉しいな⋯⋯。もう少し、嫉妬するレコを見ていたいが、レコの破壊力あるツッコミは命に関わるので、


「す、すみませんでしたぁぁぁぁ!!!!」


 と、俺は全力で土下座し謝った。


「ふ、ふん! しょ、しょうがないわね、そこまでするなら今回は⋯⋯⋯⋯許す」

「ありがとうございますっ!」


 命は大切に。



********************



「それでは、第四試合はじめーーーー!!!!!」


 ゴーーーーン!


 試合開始とともに、デボラというBクラスの男子生徒が魔法を発動する。


「火属性中級魔法『火炎弾(ファイヤー・バレット)』!」


 デボラの三十センチ台の炎球がリリアナ・ハルカラニを襲う。しかし、


「水属性中級魔法『豪流瀑布(ウォーター・フロー)』」

「ぐはぁぁぁぁ!!!!」


 リリアナのかざした両手から、滝のような威力の水流が飛び出し、無数の炎を打ち消す。いや、それどころか、水の勢いは止まらず、デボラを飲み込みそのまま壁まで一気に叩きつけた。


「す、凄い。水魔法てこんなに威力があるんだ⋯⋯」

「そうよ。それに水属性魔法は火属性魔法とは相性が良いから、よほど魔法威力に差が無い限り、水属性魔法が優位よ」


 なるほど、相性か。


「うぐ⋯⋯な、なんて、威力⋯⋯」

「ワーン、ツー⋯⋯」

「デボラ選手、壁へと叩きつけられたがまだ立ち上がる! テンカウント以内に舞台に戻れば試合続行です!」

「そうはさせませんわ! 氷属性初級魔法『氷連矢(アイス・バラッジ)』!」


 ドドドドドドドド!!!!


 無数の氷が矢のようにデボラの足元(・・)目掛けて降り注ぐ。


「ぐあっ⋯⋯!?」


 パキパキパキパキパキパキ!!!!


 デボラの足元に氷の矢が集中し、ズタズタに引き裂くと同時に、その足元に集中的に打ち込んだ氷の矢がデボラの足を凍結させ舞台に戻ろうとするs歩みを止めた。


「エーイト、ナーイン⋯⋯テン! レフリーストップ!」


 ゴーーーーン!


「あーーっと! ここでテンカウント! デボラ選手、場外負けです。よって勝者はリリアナ・ハルカラニ選手ーーーっ!!!!」

「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」


 リリアナは観衆に向けて、投げキッスをして声援に応えながら舞台を後にした。


「やっぱり、入学時Aクラス配属の上級貴族はみんな強いね」

「そりゃ、そうよ。上級貴族と下級貴族じゃ、魔力量の差は歴然としているもの。しかも、ハルカラニ家は水と氷魔法特化の一族だから、通常の上級貴族よりも魔法威力も高いわ」

「ふーん『特化』か」


 たしかに、リリアナ・ハルカラニの水と氷魔法の威力は通常の上級貴族よりも高いように思う。ただ、ま、この程度(・・・・)なら、イグナスやザックのほうが魔法威力は上だな。



********************



「それでは、第五試合⋯⋯イグナス・カスティーノ、ガルーダ・タンゼント選手の入場です」


 いよいよ、イグナスがAクラス配属の生徒と当たる。


「お! イグナスだ! イグナスがんばれー!」


 イグナスは一度、俺と目があったが「フン!」と言って顔を背けた。相変わらずのツンデレ平常運転である。


「むぅ〜、ガルーダ・タンゼントか」

「え? 何か知ってるの?」

「ガルーダ・タンゼント。二回生の有名人の一人、バーバラ・タンゼントの従兄弟だが、ガルーダ自身も火属性魔法特化で有名な生徒だ」

「へー」


 ガルーダ・タンゼントは知らないが、二回生のバーバラ・タンゼントはザックの『美少女図鑑』に名を連ねていたから知っているが。


「イグナス・カスティーノは、氷と風の二属性で特化型だけど、これまでは魔力量が少なかったから魔法威力も低く、結果、ガルーダのほうが強い⋯⋯という印象なんだけど、カイトの魔力コントロールのおかげで一回戦で見たけど、魔力量も魔法威力も急成長を遂げていた」

「うん。イグナスはたぶん仲間の中で一番急成長していると思うよ」

「それに、何と言ってもイグナス・カスティーノのあの相手の魔法を消失させるオリジナル魔法が、ガルーダ・タンゼントの火属性魔法特化に果たして通用するのかどうかが特に気になるわね」

「⋯⋯そうだね」


 レコはブツブツ言いながら、試合展開を予想している。ちなみに、レコが言っているイグナスの『相手の魔法を消失させるオリジナル魔法』というのは、『爪弾き(ストラミング)』のことだが、あれは『火属性限定』だ。だから、むしろ火属性魔法特化型のガルーダはイグナスにとって『最高に相性の良い相手』だろう。


 ただし、このガルーダ・タンゼントの火属性魔法特化が、今の(・・)イグナスの魔法威力を上回っているかどうかにもよるので何とも言えないところだが、イグナスは、カイト式魔力コントロールで魔法量も魔法威力も現在進行形で成長中(・・・)だ。


 なので、ガルーダ・タンゼントがその成長中のイグナスよりも上かどうかでこの試合は決まる。


 結果は果たして⋯⋯?


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