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自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-  作者: mitsuzo
第三章 騎士学園/騒乱編

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148「自重にわかりみが深い男(総ツッコミ不可避)」



——————————————————


【オリジナル魔法】


『洗脳魔法・無効化魔法』

・闇属性上級魔法『偽装記憶(ブービーメモリー)

(対象者の記憶領域に偽装記憶をセットする)

(国に仕掛けられている大規模洗脳魔法よりも威力は上)

(対象者との実力差により効果は変わると思われる)


・闇属性上級魔法『偽装記憶消去(メモリー・イレイズ)

(対象者の偽装記憶を消去。無ければ特に何も起こらない)

(対象者との実力差により効果は変わると思われる)


・闇属性下級〜超級魔法『大規模偽装記憶消去グラン・メモリー・イレイズ

(範囲は直径10km。大規模に偽装記憶(ブービーメモリー)を展開)

(対象範囲によって下級〜超級と分かれる)


『結界系魔法』

・光属性超級魔法『大規模結界(グラン・プロテクト)

(最大直径10km以内を結界で囲む。悪意ある魔法を遮断(悪意の基準は術者の条件による))


・光属性下級〜超級魔法『大規模精査(グラン・サーチ)

(最大直径10m〜10km以内の悪意ある魔法を調査する魔法(悪意の基準は術者の条件による))

(対象範囲によって下級〜超級と分かれる)


『バフ・デバフ系魔法』

・闇属性下級〜超級魔法『魔力制御誘導(マナ・リーディング)

(対象者の魔力制御を奪うことにより、魔力コントロールを支援して通常よりも魔法威力を上げるバフ効果と、逆に魔力コントロールを乱して通常よりも魔法威力を下げるデバフ効果を生む)

(対象者との実力差により効果は変わると思われる)


——————————————————


「え〜と⋯⋯カイト君? 結局オリジナル魔法は全部で6つ(・・)のようだね」

「あ、そうですね」

「カ、カイト⋯⋯超級魔法(・・・・)って書いてあるけど、超級魔法作っちゃったの?」

「何か作れた」

「カ、カイト君⋯⋯結界魔法なんてどうして作れたんですか?」

「何か作れた」

「カ、カイト⋯⋯『自重(・・)』って言葉、知ってる?」

「もちろん! むしろ理解度(わかりみ)は深いんじゃないかな?」

「「「「どの口がだよ(ですよ)っ!!!!」」」」



********************



「とりあえず、『カイトだから』ということで、現実は一旦『端っこ』に置いといて、話を進めたいと思います。みんなも現実は『端っこ』に置くように」

「「「はーい!」」」

「さて、カイト君⋯⋯とりあえずこうして見ると、改めてかなりぶっ飛んでいる(・・・・・・・・・・)のは今さらだけど、まずは、この光属性魔法の『大規模結界魔法』⋯⋯⋯⋯よく作ったね?」

「はい。これは元々『大規模洗脳魔法』で『広範囲に効果を及ぼす魔法』を作る時に着手していたので、それを応用した感じです」

「なるほど」

「それに、よくよく考えたら、今後、洗脳魔法だけでなく、それ以外の『魔法攻撃』を国レベルで大規模に仕掛けられたらマズイよねって考えまして、それで『結界魔法作ったらいいじゃん!』という結論に達しました。それで試しに作ってみたら成功しました」

「ふーん」

「あ、でも、魔力をバカ喰い(・・・・)する魔法なので、魔法の効果範囲を段階的に分けて『下級〜超級』と用途に応じて使役できるようにしました。いや〜我ながらよくできました〜」

「うん、出来過ぎな? もはや、神の領域な?」

「え? ソフィア先生?」

「あ、気にしないで⋯⋯もう諦めているから(・・・・・・・・)。それよりも⋯⋯」


 あれ? ソフィアと以下三名の目が⋯⋯死んだ魚のような目を? 寝不足かな?


「それにしても、この『大規模精査(グラン・サーチ)』って魔法すごいな、カイト⋯⋯」

「ん? ああ⋯⋯だろ? これ、今回の『洗脳魔法の使役者』を探すために作ったんだよ。探す条件は自分で『イメージ』してそれを魔力に込めて使えるようにしたわ〜」

「いや、『したわ〜』って⋯⋯」

「もう、マイルズっ! それを実際に作れるのが『カイトクオリティー(・・・・・・・・・)』ってことで諦めなさいよ!」

「そうですよ、マイルズ君! 何をいまさら『|カイト君の常識にツッコんでいるんですか《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》!」

「あ、わりぃわりぃ⋯⋯」

「⋯⋯」


 何だろう、俺へのヘイト(・・・)にように聞こえるのは?



********************



「ところで、カイトよー⋯⋯この『魔力制御誘導(マナ・リーディング)』というのは何ですか?」

「ああ⋯⋯これは『相手の体内の魔力コントロールを奪う魔法』だ」

「ん? 相手の魔力コントロールを奪う? どゆこと?」

「魔力コントロールを奪ってどうすんのよ?」


 マイルズとセイラは、カイトの説明にいまいち理解していない様子だった。⋯⋯が、


「ちょっ!? な、何を言っているのですか、お二人とも! この魔法⋯⋯ある意味、一番ヤバいやつ(・・・・・・・)ですよぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!!」

「「ええっ?!」」


 シーファは真っ青な顔をしながら、マイルズとセイラにバタバタと必死にアピールしていた。


「うん、シーファの言う通りだね。これ⋯⋯⋯⋯かなりヤバい魔法(・・・・・)だね?」

「「ソ、ソフィア室長まで⋯⋯っ!?」」

「で、でも⋯⋯何がヤバいんだ?」

「シーファ、説明してやってくれ⋯⋯」

「は、はい!⋯⋯いいですか、よーーーく考えてください⋯⋯」


 そう言って、シーファがまだピンときていないマイルズとセイラに説明し始めた。


「私たちの体内には魔力がありますよね? そして、その魔力をコントロールできるようになって初めて私たちは『魔法』が使えるようになります」

「あ、ああ、そう⋯⋯だな⋯⋯」

「そ、そうね⋯⋯」

「まだ、わかりませんか? つまり、カイト君のこの『魔力制御誘導(マナ・リーディング)』という魔法は、そんな⋯⋯⋯⋯魔力コントロールの『指揮権(・・・)を奪う』という魔法なんですよ? もし、魔力コントロールの指揮権を奪われたら『魔法が使えなくなる』ということなんですよ!」

「「あっ!!!!」」


 二人がシーファの説明にやっと気づいたようだ。


「わかったかい? カイト君のこの『魔力制御誘導(マナ・リーディング)』は他の魔法とは違って『戦闘用の魔法』だ。そして、その魔法は攻撃魔法でも防御魔法でもなく『魔法発動そのものを殺す魔法』だからね? ある意味『最強の魔法』じゃないかな?⋯⋯これは本当に笑えないね」

「「「⋯⋯⋯⋯」」」


 ソフィアの説明に三人は青ざめた顔で棒立ちとなっている。


 それにしても、シーファとソフィアの説明だが正直、あの説明だけでは、


「⋯⋯50点」

「えっ?!」

「その説明だと50点(・・)だな」

「半分っ?! ほ、他にも、利点があるの?」


 というわけで、俺は『残り50点(半分)』の説明を始めた。


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