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自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-  作者: mitsuzo
第二章 騎士学園編

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123「大会終了。そして・・・」



「しょ、勝者っ! カイト・シュタイナーっ!!!!!」

「「「「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーっ!!!!!!!!」」」」」


 カイト・シュタイナーの圧倒的勝利で幕を閉じた一回生クラス編成トーナメント。


 その後、十分間の休憩が取られた後、舞台には決勝トーナメントに参加した11人だけが並び、それ以外の生徒は舞台を囲むようにして立っていた。そこへ、


「ふぉふぉふぉ⋯⋯ご苦労じゃった、一回生諸君」

「素晴らしかったぞ、一回生!」

「すごい試合を⋯⋯見させていただきました」


 学園長ハンニバル・シーザーと、ラディット国王が登場。


 さらに、ヤマト皇国・(すめらぎ)のリュウカイ・ヤマトも登場した。



********************



「一回生諸君、試合ごくろうだった! 今年の一回生は『動天世代(アストロ・エイジ)』と呼ばれ、大きな期待と注目を集めていたが、それが逆にプレッシャーに感じてやしないかと心配をしていた。⋯⋯が蓋を開けてみれば、その皆の期待を大きく上回る結果(・・・・・・・・)を見せてくれた! これほど、レベルの高い一回生は歴代最強と言っても過言ではないだろう! よくやった!」

「「「「「ウワァァァァァァーーーーーー!!!!!!」」」」」


 ラディット国王が一回生を手放しで大絶賛すると、会場の一般客はもちろん、見学に来ていたほとんどの二回生・三回生からも大きな驚きと共に大声援が送られた。


 ラディット国王の言葉どおり⋯⋯レベルの高い試合であったと誰もが認めた瞬間でもあった。


「さてさて、そんなわけで、Aクラスは序列1位から12位までの12人体制となるが、皆も知っての通り、クラス編成トーナメントが終わったということは、同時に『序列決闘(ランク・デュエル)』が解禁ということになる」


 学園長の言葉に、周囲の生徒らが一斉に色めきだった⋯⋯⋯⋯一人の生徒(・・・・・)を除いて。


「な、なあ、イグナス⋯⋯『序列決闘(ランク・デュエル)』って何?」

「嘘だろ?! そんなことも知らねえのかよ!」

「でへへ⋯⋯」

「うぜー」

「カイト、『序列決闘(ランク・デュエル)』ってのはね、『序列』をかけて学園で決闘することだよ」

「ザック! こんなアホにわざわざ説明しなくてもいい!」

「ほうほう」


 ザックの話だと、大会が終わっても『序列』は変動制らしく、学園内で下位の序列の者が上位の序列の者に決闘を申し込み、それに勝てば『勝った相手の序列』を奪うことができるそうだ。これを『序列決闘(ランク・デュエル)』というらしい。


「だけど、誰でも何度でもってわけじゃなくてAクラスに挑めるのはBクラスの生徒で、しかもBクラスの中で序列ごとに一人代表を決めて『月一回』という形で、まとめて『序列決闘(ランク・デュエル)』を行うんだ」

「なるほど」

「カイト⋯⋯お前、Aクラスの生徒同士の『序列決闘(ランク・デュエル)』もあるってことは理解しているよな?」

「え? Aクラスの生徒同士でもやるの?」

「当たり前だ! むしろ、同じクラスでの序列争いが基本(・・)だ!」

「そうなんだ⋯⋯」

「うん。あと上位クラスへの挑戦っていうのは、まあ、よっぽど⋯⋯⋯⋯かな? 滅多にないよ」

「え? なんで?」

「上位クラスとの『序列決闘(ランク・デュエル)』はデメリットが大きいからね。もしも、挑戦して負けでもしたら、負けた生徒は『序列二段階降格』となるから」

「序列二段階降格?」

「うん。『序列二段階降格』ってのは、その降格した序列の状態で一ヶ月『序列決闘(ランク・デュエル)』が禁止される」

「えっ!?『序列決闘(ランク・デュエル)』が⋯⋯⋯⋯禁止!」

「だから、上位クラスとの『序列決闘(ランク・デュエル)』はみんな慎重になるってわけ」

「な〜るほど」


 たしかに『いつでも、誰でも、何度でも』なんて許してしまったら、それこそ毎月同じ奴らから『序列決闘(ランク・デュエル)』を申し込まれかねないだろうからな。


「ふん⋯⋯! つまり、学校が始まったら同じクラスの生徒たち(やつら)は敵同士ってことだ。てめーも余裕ぶっこいて足元(すく)われないよう、せいぜい注意しな!」

「おーおー、ツンデレ乙」

「あーんっ?!(怒)」

「あーもう! 二人ともやめろよっ!」


 ザックがいつもの俺とイグナスのやり取りに合いの手(・・・・)のようなツッコミを入れる。


 そんな呑気にワイワイ二人と喋っていると、


「さて、大会はこれで終わりじゃが、今日はちょっとした発表(・・・・・・・)がある」


 ふと、学園長の様子が変わった。


 何を⋯⋯⋯⋯発表するんだ?


「本日より、クラリオン騎士学園専属騎士団⋯⋯」


 ん?


 学園長、今何か言った?


「『クラリオン学園騎士団』をここに創設することを宣言するっ!!!!」

「「「「「ク、クラリオン⋯⋯学園⋯⋯騎士団⋯⋯っ!?」」」」」


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