覚醒の少し前
この世界には魔術やスキルが存在する。
この世界では一定の年齢になるとスキル診断の儀式を受けられる。
「どんなスキルかなぁ?」
不安もあるが、初めてのスキル診断にワクワクしていた。
「次の方どうぞー」
呼ばれたので診断の部屋に入る。
「それでは、診断しますので、前方の水晶体に触れて下さい。」
職員らしき人に言われた通り前に置かれた水晶体に触れてみた。すると少しだが魔力が吸われる感じがした。
「それでは、診断しますので水晶体を離して下さい。」
言われた通り水晶体を離した。
水晶体を離した直後、台座からカードが出てきた。
「そちらのカードがあなたのカードになります」
このカードは非常に便利なカードで登録した本人しか使えず、スキル等の個人情報が記録されている。
また、ギルド等の登録にもこのカードが必要になる。お金の管理も出来るため大変便利なものである。たまにカードを無くすドジなヤツもいたりするが、再発行はして貰える。有料だがな(笑)
そんな事を考えながら診断の部屋を出て、カードを確認した。
所持スキル
生活魔術 Lv5
剣術 Lv3
戦闘魔術 Lv3
算術 Lv4
まあまあ普通の結果である。ちなみにスキルレベルは5もあれば生活に困らないくらいである。7になるとベテランとかいわれる。
8になると英雄と呼ばれる。そして10になると聖人と呼ばれる。
もっとも、5以上にするには莫大な努力が必要であり、使う機会が多い生活魔術ですら大抵が7以上にならない。逆に言えば、5までなら上がるのである。
「さて、ギルドに登録にいこうかな」
建物の外に出た瞬間にやらかした。
「あっ!」
すこしの階段状の段差を踏み外し下まで落ちた。