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遂に再会を果たしてしまいました。

どうもていんです。一応社会人?になった?筈のていんです。


ウル「はい、ウルです、今日はどうなるの?」


うん、タイトルを見たら多分わかると思うよ。


ウル「・・・」


あ、固まった。


さて、ウル君の運命は一体何か!


それでは今回もどうぞ!

僕達の出番が回ってくる。


ドラン『さあウル殿、お主の力を見させてもらうぞ!!』

(うん、そうだね、プ○テインだね)

ドラン『ぬ?なんだそれは』

(あー、気にしなくていいよ)


つい昔の芸人の真似しちゃった。僕とドランが向かい合って立っている。


ドラン『行くぞウル殿!!』


ドランが一気に飛び出す、他の生徒がいけー!とかやれー!とヤジを飛ばしている。


とりあえず僕は突き出されたドランの拳を前足で受け止めて地面に押し付ける。


(ドラン君、僕手加減は苦手だから死ぬ前に降参してね)

ドラン『何!?ぬお!?』


ドランの腕を前の両足で掴み、乱暴に振り上げて投げ飛ばす。突然の出来事にドランは驚いていたが、すぐに気をとりなおし、翼で投げられた勢いを殺しつつ、爪を地面に突き立て地面をガリガリ削りながら止まる。


するとドランは息を吸い込む。


ドラン『ファイアブレス!!』


ドランの口から火炎の息が放たれる。


(『ブリザード』)


僕が前足を火炎に向けて振ると、火炎が一気に凍りついていく、氷がドランの目の前に来たあたりでドランは火炎の息を止めて空に飛び上がった。


でもその先に僕は居た。


ドラン『なに!?』

(行くよ)


ドランの背中を上から軽く叩きつける。


ドラン『ゴハッ!!』


そのまま地面に叩き落とされ、氷の上に落ち、氷を割りながら腹から地面に落ちた。


(・・・大丈夫?)

ドラン『くっ、流石ウル殿だ、その身から感じる魔力に遜色ない強さだ、だが、拙者もまだこれからだ!!』

(えー、まだ続けるの?)


ドランが立ち上がったその時だった。


「グルガアアアアアァァァァァァ!!!!」


鼓膜が破れそうな程大きな咆哮、体、心が震えるような威圧・・・あの時のようだ。


ドラン『な、なんという事だ』


空を見上げる、そこには一体の龍がいる。龍から感じる威圧感はノワールに似たようなものを感じるが、それ以上にも感じる。


『我が名はロイダス、古龍ロイダス、そこの小さき狼、汝の命を貰いに来た、謹んで差し出せ』


ノワール以外に初めて見る古龍、ノワールのような欲情に眩んだものではない。絶対的強者の自信とそれに見合った威圧感を感じる。


その姿はまさに神、伝説の瞬間のように見えた。


ウル『えっと、お断りします』

ロイダス『まあ、そういうだろうとは思っていた、だがそれだけで帰るわけにも行かぬ、無理矢理にでもやらせて貰う』


ロイダスが僕の前に降り立つ。僕はノワールと向かい合った時のように全神経を研ぎ澄ませ、魔力を解き放ち、ロイダスの攻撃に備える。


ロイダス『小さき身でそこまで力があるとは、やはり汝は我らの脅威になる存在、ここで絶たせてもらおう』


ロイダスの姿が消える。右から殺気!!あれ?何もない?それに殺気も少し変だった、曖昧というかやる気がないというか。


僕は後ろに下がる、すると僕のいた場所にクレーターが出来上がる。


ロイダス『今のを避けるか、戦闘経験も豊富なようだな』


も、もしかして最初の殺気はフェイク!?今のはなんとなく後ろに下がっただけで攻撃が来るなんて予想出来なかったよ、やばい、本当に殺されちゃうかも・・・。


でも、こんな所で死にたくない、前世ではすぐ諦めて自分から命を絶ってしまったんだ、今回だけは絶対に諦めたくない!!


そして僕は思い付いた。


魔力を探知に使えないかな?直ぐに僕は魔力を辺りに解き放つ。そして目を閉じる、わかる、周りに何があるか。


・・・見えた!!


僕は飛び上がる、ちょうど僕がいた辺りに風圧が通り抜ける、通り抜けた先にロイダスの尻尾がある。


ロイダス『ほう、『ソナー』を身に付けたか、戦闘の中で急激な成長を遂げている・・・やはり汝は危険だ』


さっきまで見えなかったロイダスが姿を現わす。


ロイダス『このままだとラチがあかない、魔闘技にて決着をつける』


ロイダスの腕に文字が浮かび上がる、紋章魔法!?


ロイダス『行くぞ』


ロイダスの姿がブレて目の前に現れる。


ウル『!!』


紙一重の所でジャンプして躱した、だが、ロイダスの腕の紋章が光る。


危機を感じた僕は空間魔法で空中に足場を作って更に横に飛ぶ、紋章から光の剣が飛び出した。


ロイダス『これを避けるか、これならどうだ!!』


ロイダスの背中に巨大な魔法陣が現れる、それと同時に僕の周りに魔法陣が現れる。僕を包み込む魔法陣の檻だ。


ウル『こ、これは本気で不味いかも・・・』

ロイダス『・・・ハッ!!』


魔法陣から魔弾が放たれる、狭い空間を飛び回りなんとか避ける、でも流石に無理があった、弾の一つが足に掠る、その痛みで僕はバランスを崩してしまう。


ウル『しまっ!!』

ロイダス『終わりだ!!』


パリィィィィィンッッッッ!!!


その瞬間、僕を包み込んでいた魔法陣とロイダスの背中の魔法陣が砕け散る。


そして静けさに包まれた空間に威厳に満ち溢れた声が響き渡る。


ノワール『ロイダス、貴様、何をしているのだ?』

ロイダス「なっ、あ、姉御!?」

ウル『ノワール!?』


僕は運良く助かった、でも心の中ではさっき以上に恐怖を感じていた。


ノワールが前とは別人と思えるほどに暴力的な魔力を放っていたからだ。その感情は怒り、大地が震えるほどに恐ろしい憤怒の感情だった。


その強大な魔力により近くにいた人間は皆耐えきれずに倒れている。

唯一残っているのはルミナスだけだった。


ルミナス「ウル!!」

(ルミナス!?な、なんで出てきて)


そういえばロイダスの攻撃は部外者の方へは飛んで行かなかった、もしかして被害をあまり出さないためにロイダスは周りに結界を貼ってた?

それで今ノワールが来たことでその結界も消えた?だから今までルミナスは来れなかった。


何はともあれ、ルミナスが無事で良かった。

ってそれどころじゃない!!


ウル「キャン!!キャン!!」(ルミナス!!来ちゃダメ!!)

ルミナス「ウル!!ウル!!」


ダメだ、僕の言葉が通じない。そうしてる間にもルミナスは僕の側まで来て僕を抱き上げる。


ルミナス「もう大丈夫、ウルの事は絶対私が守るから」


ああ、なんでこの人の腕の中は、こんなにあったかいんだ・・・。全然安心できる状況じゃないのに、安心してしまう。


ノワール『ロイダス、我は何をしているのかと聞いているのだ』

ロイダス『お、俺はただ、俺達の脅威になりうる存在を排除しているだけだ姉御だってわかってるだろ?あのガキは危険だ』

ノワール『・・・それだけか?』

ロイダス『え?』


ノワールから更に魔力が噴き出す、さっきのロイダスが可愛く見えるぐらいだ。


ノワール『我はそれだけかと聞いているのだ』

ロイダス『な、何を言って』

ノワール『我が番にすると決めた者を殺そうとしたのだ、その程度だけでは無いのだろう?』

ロイダス『・・・はい?』

ノワール『それとも何か?貴様らは自分達にかかる火の粉を振り払う為に、我という業火を浴びようというのか?』


ノワールの威圧にハッとした僕はルミナスの周りに結界を何重に貼る。それに気付いたルミナスも結界を貼りだした。


ロイダス『い、いや、知らなかったんだ!姉御の番だったなんて知らなかったんだ!!た、頼む、許してくれ!!』

ノワール『ダメだ、貴様にはキツくお仕置きしておかねばな』


その瞬間空が暗くなる、見上げると暗雲が立ち込める悪天候になっていた。


ロイダス『くっ、まさか、本気なのか!!』

ノワール『さあ行くぞ』


その昔、戦う事が好きな龍がいました。その龍は強き者が大好きでした。

龍は常に自分より強き者を探し求め、見つければ勝負を挑み、負ければ勝つまで修行を積み何度も挑み続けた。勝てばまた更に強き者を探し求める。


そんなある日、龍は思いました。


番が欲しいと。


しかし彼女は性格上、自分より弱い者と番になる気は無かった。そして彼女の強き者の探索はより激しくなった。


しかし、既に彼女より強い者は存在しなくなっていた。


強き者を探して暴れ回る彼女はまるで各地に飛び回る災害のようだったと言われている。

まるでこの世に存在するすべてのモノが彼女に平伏し、付き従っているかのような現象が巻き起こる。


故にそのスキルの名を・・・。


ノワール『森羅万象』


ノワールが告げる、そしてそれは起こった。風は吹き荒れ、雷雨がロイダスに『のみ』襲いかかる。


ロイダス『くっ!!』


ロイダスは翼で雷を防ぎ、地面に降り立つ、だがその地面はぬかるんでいて沼のようにロイダスの足が地面に埋まっていく。


ロイダス『うわ、マジか!!』


ロイダスが立った場所だけ沼のようになっている。

更にロイダスの足元から突然木が生えてきてロイダスに向かって伸びてくる。


ロイダス『くっ!!』


ロイダスが翼をバタつかせ、空に舞い上がる。それと同時に空から巨大な氷柱が降ってきて、ロイダスの翼に突き刺さる。


ロイダス「ガアアアアアアァァァァァァァァ!!!」


悲鳴だった。

悲鳴をあげながらロイダスは地面に落ちる、沼があったはずの地面は岩の様にガチガチになっている。

ロイダスの翼は氷柱によって地面に縫い合わされる。


更に、地割れが起きてロイダスの動きを封じる。


ノワール『幕だ』


ノワールが地面に埋め込む様にロイダスの頭を踏み付ける。


ロイダス『フゴッ、アガッ、アネッ、ゴッ、ユルッ、シッ』


そしてそのままロイダスは地面に埋まってしまった。


ノワール『・・・フンッ!!』


ノワールの目が光るとロイダスが埋まった地面の辺りから突然溶岩が噴火した。

その溶岩は斜めに吹き出して、ロイダスを空の彼方へ吹っ飛ばした。


溶岩はその辺に散らばる事なく、全て何処かへ行って飛んで行って止まった。


ノワール『フッ、さてウルよ、我と誓いを交わす時が来た!!』

ウル『断る!!僕は龍とは交わらないって言ったよね!!』

ノワール『ぐぬぬっ…ぬ?』


するとノワールの目がルミナスを捉える。


ノワール『・・・ウルよ、浮気とは感心せぬな、今すぐ離れなければその人間を消し炭にするぞ』

ルミナス「!?」


うわ!ルミナスを敵対した!!


ウル『・・・ルミナスは僕の主人、僕はルミナスの従魔、ルミナスを殺したら、僕も死んじゃうからね?』

ノワール『なぬ!?我の婿ともあろう者が、人間の従者をしておるのか!?』

ウル『従者じゃないよ、従魔だよ、パートナーみたいなものだよ』

ノワール『ぐぬぬ・・・む?』


するとノワールが何か思いついたかのように僕に一つ聞いてくる。


ノワール『従魔とは一人に何体も付く事は出来るのか?』

ウル『うん、確か二体か三体だったかな?』

ノワール『ふむ、人間よ』

ルミナス「は、はい!」


な、なんだか嫌な予感がする。


ノワール『我を従魔とせよ』


や、やっぱり!?


ルミナス「で、でも・・・」

ノワール『我に逆らうというのか?』


・・・うわ、温度が五、六度ぐらい下がった。多分これは体感的なものじゃなくて実際に温度が下がってるんだろうな。


ルミナス「わ、わかりました、だ、大丈夫かな・・・」


そう、従魔契約は時に大きなリスクを伴う。

例えば今回のように契約者の力を大きく超えた力を持つ魔物と契約する場合、契約によって従魔の力が契約者に流れ込むが、その力に耐え切れないことがある。


故に従魔契約は契約者の実力に合った魔物と契約する事が原則とされている。


今回の場合、才能があるとはいえ、ルミナスは人の身だ、その上僕の力も受けている。耐え切れなくてもおかしくない。


そんなことを考えているうちに契約は開始された。


あ、あれ?僕の中に力が送り込まれてくる!?


ルミナス「『契約(アグリーメント)』!?」


あ、あああああああぁぁぁぁぁ!!!!


【新たな超越者を確認、進化を開始します。】


【新たな種族が誕生しました。】


【能力を最適化します。】


【ウルは***に進化した。】


気を失ったウル達が目を覚ましたのはここから数分後、意外と早く目を覚ます二人だった。

ウル「・・・」


はい、という事で古龍のノワールがルミナスちゃんの従魔になりましたー!


ウル「・・・」


あれ?どうしたの?


ウル「・・・えっとね、つまり、今後あのノワールと一緒に生活して、常に貞操の危機に恐れながら生きないといけないってこと、だよね?」


・・・。


ウル「僕、やっぱりドラゴンに(性的な意味で)食べられちゃうのかな!?」


・・・。


ドンマイ。


ウル「うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!」


あ、走って行っちゃった。


そんなわけで今回もありがとうございます。


ノワール『今、ウルが泣きながら走って行ったのを見たのだが?』


あ、ノワールさん、な、なんで温度が下がったのかな?じ、地面が凍ってるんだけど?


ノワール『我婿殿を泣かせるとは、許さんぞ!!』


え?ちょっとまっ


ロンド「はぁ、世話を焼かせるな」

ノワール『な、なんだ汝は』

ロンド「面倒だからそれ以上そのボロ布を食い荒らすのはやめてやれ」


ボロ布とはなんだぁ!!僕はこの君達引いてはこの世界の創造主なんだぞ!?


ロンド「はいはい、そういうのはいいから」

ノワール『汝よ、我と勝負せよ』

ロンド「断る、んじゃ後でな『望月』」

ノワール『な!?ま、待て!!』


あ、そして誰もいなくなっちゃった。


あー、皆様、大変失礼しました。


ルミナス「えっと、こんにち・・・うわぁ!?ち、血だらけ!?」


あ、ルミナスちゃんおはよう。


これから〆るから。


ルミナス「そ、そんな事より止血、って全身から!!」


いいからいいから。


それでは今回もありがとうございました。

次回もお楽しみに!!


ルミナス「血!血を止めて!!」

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