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知らない間にかなり目を付けられてました。

どうもていんです。


社会人に進化しました。


ウル「おめでとー、かな?」


学生生活もあっという間でしたね。

今後は仕事で忙しくなるみたいなので小説を書く時間が減りそうです。

場合によっては投稿を減らすかもしれません。


それでも小説は続けるでしょうね。


ウル「そっか、ねぇ、一ついい?」


何かな?


ウル「タイトルが不吉なんだけど、どういう事なの?」


・・・さて、本編行きましょう。


ウル「え?ちょっ


それでは今回もどうぞ!!


ウル「話を聞い

慌てても意味がない、取り敢えず、何事も起こらないように祈りながらルミナス達と一緒に教室へ戻っていく。



・・・起こった。


教室へ帰る途中、ウル達がいる廊下の向かい側から、聖女が教員に案内されながらこちらに歩いて来ている。

ウルはルミナスに抱えられたまま、聖女に気付く事なく歩いて行く。


あれ?なんだかあの人から物凄い魔力の奔流が見えるような・・・あくまで人間の中ではだけど。


僕は何か忘れているような感覚に陥りつつ、ルミナスに抱かれたまま移動する。


聖女がウルの横をすれ違おうとした時、聖女はバッとウルの方へ向く。


「・・・」

ルミナス「な、なんでし・・・聖女様!?」

「・・・」


その人が僕をマジマジ見つめてくる。せ、聖女!?しまった!魔力を抑えるの忘れていた!!


「なんという事、このような所でお会い出来るとは・・・」


なんと、聖女様が膝をついて祈りのポーズになった。


「神様・・・!!」

ウル「キャンキャン!!」


僕は違う違うと兎に角首を振り続ける。

だって僕、神狼っていう神獣ではあるけど神様なんかじゃないもん!!


◇◆◇◆◇◆◇


「それで聖女様に祈られてるわけね」


現在学園長室、未だにルミナスに抱えられた僕に向かって膝をついてる聖女様。


(どうすればいいかな)

『どうすればと、言われましても・・・彼女の派閥は全神信仰派ですので、ウル様も信仰の対象になるのですよ』

「も、もしや、貴女はエルフ族の巫女様では!?」

「え、は、はい、私は元々は巫女の血族でした」


すると聖女が目を輝かせる。


「では、こちらのウル様と会話が出来るのでは!?」

「それは、もちろん」

「ぜ、是非!是非ウル様のお言葉をお聞かせください!」

「あー、ウル様は貴女の登場で大変困っておられます」

「え!?」


まあ、合ってるよね。正直困ってるから、突然聖女様が僕に会いに来たら驚くし、そんな高位の人が僕に突然頭を下げたら騒ぎになって困るよね。


「な、何故でしょうか!?」

「貴女、自分の立場を理解していらっしゃいますか?貴女は聖女様、そんな人が突然現れ、大衆の面前で頭を垂れれば、大騒ぎになるのは火を見るより明らかでしょう」


ああ、僕の思った事をそのまま伝えちゃった。


「も、申し訳ありません!!」


聖女が今度は僕に土下座をしてくる、まさかこの世界にも土下座があったなんて・・・!!


(えっと、なんで僕を探しに来たのか聞いてくれないかな?)

「ウル様は何故自分を探していたのか?と仰っています」


その、ウル様とか、僕の言葉を尊大にするのやめてくれないかな?


「その、神業と言うべきあの光の筋、その先に神様がおられると確信いたしました、私はその御姿を拝見したいと思い、こちらに参りました」


つまり信仰する神を実際に見たかったからここまで来たと。


◇◆◇◆◇◆◇


結局聖女さんは直ぐに帰る事になった。最初はゴネてたみたいだけど、僕が一言伝えたら帰ってくれた。


幸いにも聖女さんが僕に祈っていたところを見ていた人があんまりいなかったから、僕関係で大騒ぎになることはなかった。


まあ、多分それでも教会側で何か起こるだろうね。僕の予想だと神が降臨なさったとか世界に報じられるかな?

名前や居場所は伝えられないとは思うけど・・・。


その後、教会に新たな神の像が作られたという。その像は何故か子犬、もしくは狼の子供の像だったらしい。

その像はどう見てもシルバーハウンドの子供にしか見えなかったが、聖女は断固として神狼様と言って突き通したという。



そのせいかな、最近僕達に対する視線が二つに分かれたみたい。


一つは今まで通りの嘲笑、もう一つは僕達の様子を伺う視線だった。


今までとは違った居心地の悪さを感じているウル達だった。


◇◆◇◆◇◆◇


天に最も近い地、そこではある者達の会合が行われていた。


『神獣の芽が一つ芽吹いたぞ』

『さっき一匹始末したばかりではないか』

『恐らくそれの子だろう、最後まで抵抗していたからな』


雲海の上に立つ塔の頂上、五人のフードを被った何者かが話をしている。

その者達が見下ろすは、銀色の大きな狼の死体だった。


『まだ他の生き残りもいるというのに、更に新しい脅威か?』

『このままでは、神獣どもが集って我らに牙を向けるのも時間の問題だ』

『だからと言って表立って行動するわけにもいくまい』

『だが、放って置くわけにはいかぬ、神獣どもは長年我々と対立し、我らを脅かし続けた存在だ、そんなものがまた栄でもすれば、今度こそ我らが負ける』


うち一体の男が立ち上がる。


『ならば、我が始末して参ろう、相手は子供、瞬く間に決着するだろう』

『ロイダス、わかった、迅速かつ的確に完遂するように』

『当然だ』


ロイダスと呼ばれたフードの男が突然龍の姿になり地上に向かって飛び立った。


『・・・情報、ノワール、目覚めたナリィ』


今まで喋ってなかったフードの女が突然そんな事を呟く。


『な、なんだと!?』

『そ、そんな、あ、あいつが戻ってきたのか!?』


それを聞いたフード達は突然震えだす。


『・・・結界を貼ろう、我々が力を合わせて結界を作れば半年はもつだろう』

『・・・却下、ノワール、会いに行くナリィ』

『そうか、ナナリーはノワールの友であったな』

『地上、降りる、後任せたナリィ』


それと同時に女は龍となって塔から飛び降りた。


『なんという事だ、あの災害女が目を覚ますなど・・・』

『それはそうとロイダスはこの情報を知らぬのだな?』

『そう、だな・・・』

『『『・・・まあ、仕方あるまい』』』


実は結構適当な古龍達の会合は終わりを告げた。


◇◆◇◆◇◆◇


クロード「…そして、俺の魔眼のように、各々にあった形で最終形態が発言する、俺の知り合いには『魔導少女』と称した変身を行う者もいるが、あれは例外中の例外だ、お前達は知っているだろう、賢者アルカナの事を、彼の場合は体の一部に紋章が浮かび上がる、その紋章に魔力を通す事によって自分の想像した魔法を思いのままに操る事が出来る、これを紋章魔法と呼ぶ、まあ、それが発現したのは彼だけだがな」


現在クロード先生は、魔導師の最終的な覚醒の事について教えている。


主に覚醒は大きく分けて体外発現と体内発現がある、体外発現は体の外で覚醒の変化が反映される、体内は体の一部に発言する。


先生の魔眼と賢者様の紋章は体内発現、先生が言っていた変身?は体外発現なんだって。


クロード「そうして・・・もう時間か、授業はここで終わり、休憩を挟んでホームルームするぞー」


そう言った先生は教科書を閉じて黒板を消し始めた。


ルミナス「ねえエレーナ!どっちの覚醒がいい?」

エレーナ「私は体外発現ですね、ルーン魔法とかいいと思うんですが」


ルーン魔法は使用者が決めた位置にルーン文字を置いて、そこから使用者が決めておいた魔法を使用者の好きな時に発動させる事ができる魔法、色々応用が効くから面白い魔法なんだと思う。


ルミナス「ボクはー、体内発現の魔眼がいいかなー?目の色が変わるってかっこよくない?」

エレーナ「そうですね、ルミナスは美人ですし、魔眼は映えそうですね」


魔眼か〜。


そんな他愛もない会話をしながらルミナスは僕を膝の上に乗せて僕を撫で回している。


モフモフ


ああそこいいです。


エレーナ「それにしても、ウルちゃんってモフモフしてますね」

ルミナス「うん、僕が毎日洗ってブラッシングまでしてるからね」


ルミナスのブラッシングまでは最高だよ、途中で寝ちゃうぐらいにね。

お陰で僕のモフモフはいつも清潔に保たれてる。きっと僕は(`・ω・)←こんな顔をしてると思う。


◇◆◇◆◇◆◇


今僕は従魔の預け小屋にいます。ルミナス達は授業の為にお着替えなうです。


そこには僕と同じく預けられた従魔達が沢山いた。ただ小屋に入れない為、外で待機してる従魔も多々いる。オーガやトロールやギガントスや、中にはドラゴンもいた、と言ってもノワールと比べてそこまで力は感じないけど。


そんな事を考えてながら、などの外のドラゴンを見ていると、僕の考えをわかったのか否か、そのドラゴンがやってくる。


(・・・)

『・・・お主から龍の匂いを感じる』

(・・・?)

『しかも、発情したメスの匂いが、まるでお主が自分の物だと周りに知らしめるかの如く』


あー、それ多分、ていうか絶対ノワールだよね・・・。嫌だな〜、僕、別にノワールのお婿になりたいわけじゃないし。


『お主の番は相当高位な存在とお見受けする、どうか、拙者に合わせてもらえないだろうか?』

(・・・嫌だよ)

『手を出したりはせぬ、誓って』

(大体どこにいるかも僕にもわからないんだ、それに会いたくない、性的に食べられるからね、君が彼女を娶ってくれるなら話は別だけど・・・君じゃ無理かな)


古龍達が集ってやっと倒せるあの人を、彼が倒せるとは思えないんだよね・・・。


『なん・・・だと・・・!!娶っても良いのか!?』

(寧ろお願いしたいところだよ、君に出来るなら)

『・・・一々刺さる言葉を言うのだな、白き者よ、して?その者の名を教えてもらえぬだろうか?』


言っても信じないと思う、ノワールって古龍によって滅ぼされた龍だって言われてるもんね。


でも、この人?はしつこく聞いて来そうだし、言っちゃおうかな。


(・・・古龍ノワール)

『・・・なに?』

(だから古龍ノワールだよ)

『・・・ククク、そんなバカな事があるか!邪龍ノワールは古龍様達によって滅ぼされた、今の時代その骨すらも残っておらぬわ!!』


信じないならそれでもいいよ、その方が都合がいいし。


『ふむ、教えるつもりがないのはわかった、ならばさっきの話も嘘なのだな』

(嘘じゃないよ、出来るなら娶ってやってよ、僕はドラゴンと番になるなんて嫌だよ)


それにしてもこのドラゴン、なぜ一人称が拙者なんだろう?そして一人称が拙者なのに、語尾にゴザルはつけないんだね。


そんなどうでもいい事を考えながら暇を潰していた。


◇◆◇◆◇◆◇


制服から運動しやすい格好に着替えたルミナスに抱っこされる僕、この状態だとルミナスの体温に包まれて落ち着くんだ〜。


クロード「従魔は謂わば魔導師のパートナーだ、背中を任せる立場上、パートナーである従魔の事をよく知っていなければならない、あ、先に言っておくが、お前達には動きやすい服を着てもらったが、今回の授業でやるのは従魔同士の模擬戦で生徒であるお前達がやる事は従魔の力を知る事だ」


なんで着替えさせたんだろう?


それにしても模擬戦か、大丈夫かな?上手く手加減出来るかな・・・。


『拙者はお主と勝負がしたいぞ!!』

(えー、でもさ、こんな所でドラゴンの君を倒したらまた面倒な事になりそうだから、僕は嫌だな〜)


エレーナ「えっと、ドランがウルちゃんと戦ってみたいようなのですが、いいですか?」

ルミナス「えっと、ウル、どうする?」


うーん、僕がドラゴンに勝てばルミナスへの嫌な視線は減るかな?じゃあ僕は戦おう!


ウル「キャン!」

ルミナス「わかった!エレーナ!いいんだって!」


それにしても、ドラゴンだからドランって、ちょっと安直じゃないかな?、人の事言えないけど。


僕とドランの試合はきっと盛り上がるだろうからと先生が僕らの順番を最後にした。


でも、そうは盛り上がらないだろうなぁ。


だって、上級竜の彼と、古龍と渡り合ったことがある僕とじゃあ、イジメみたいになっちゃうからね。


可哀想だけど、君から僕に挑んで来たんだからね?


そんな事を考えながら他の生徒達の従魔対従魔のバトルを眺めていた。


もうすぐそこまで来ている脅威に気付くことなく・・・。

さて、色々と目をつけられたウル君でした。さて、誰が最初にウルの元に辿り着くのが、もしかしたら・・・。


ウル「・・・ねぇ、僕、死んじゃうの?」


・・・いや・・・・・死には・・・・しないと思うよ?


ウル「その間は何!?」


さて、今回はここで終わりです!


次回もお楽しみに!!

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