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僕は主人と一緒に授業を受けます。

はい、ていんです。


ウル「久しぶりだねー、ウルだよー」


やっぱり新しい方がかなり書けるんだよね。


ウル「でも残念だったね、ネット小説大賞」


まあ、あれは仕方ないと思うよ、流石に僕みたいな素人が簡単に通過できるほど甘くはないし。


元々、僕の小説がもっと多くの人に知って貰えたらいいなという事で応募したものだし。


知って貰えたかどうかはわからないけど。


ウル「でもファンっぽい人は出来たんだよね?」


うん!!僕の小説が一番好きって書いてくれてる人がいた!!初めて見た時めちゃくちゃ感動した!!


ウル「うんうん、最初ていんってそれを見かけた時二度見したよね?」


うん、夢かと思った。


こんな素人の作品を好きだと言ってもらえるなんて、もう感謝感激雨霰ですよ!!!!


なんだか、もうこれがあっただけで小説投稿してきてよかったと感じましたね!!


ウル「そこまで言うとその本人が戸惑うだろうから一旦落ち着いて?えっともし見てたらごめんね?」


・・・ふー、ふー、申し訳ありません、嬉しすぎるあまり暴走してしまいました。


そんなわけで、入社前の最後の投稿です。


それでは今回も、どうぞ!!

二人に撫でられながら、僕はある事を考えていた。


(ノワールはどうしてるだろう)


そう、あの古龍最強と言われているノワールの事だった。あの様子だと僕の事を諦めてくれるとは思えなかった。


もしノワールがここまでやって来たら?僕を連れ去るためにルミナス達に危害を加えるかもしれない。僕はルミナスを守りたい、でも僕のせいで彼女が危険に晒されたら・・・。


怖い。


そんな事を考えているうちに、授業が始まっていました。


「と、このように魔法は威力によってレベル分けがされています、レベルは威力が上がる毎に(ファースト)(セカンド)(サード)と上がっていきます」


そうか、じゃあ僕が使っていたドラゴンブレスはレベル(フィフス)に分類されるんだね。


「現在、確認された中で最も高レベルの魔法は龍王が行使したというレベル(フィフス)の魔法ですね、古龍、神獣クラスの魔物が魔法を行使すれば更に高レベルの魔法が発動されるでしょう」


それを聞いた生徒達が一斉に僕を見る。


ルミナス「う、ウルはまだ子供だから無理です、だよね?」


・・・出来るよ?ノワールの時だって使えたけど、なんだかやり過ぎたくはなかったんだよね・・・。


僕は窓側に行きルミナスにキャンキャン吠える。


ルミナス「え?出来るの?」

「ちょ、ちょっと待ってください!こ、これは歴史的瞬間になるかもしれません、記録魔法を行使するので待ってください!」


先生が魔法を唱えると片眼鏡のようなものが現れる。


「お、お願いします」


先生はゴクリと息を飲む。


(『ホーリーメサイア』)


初めて使う魔法だけど、使い方は色々あるみたいだけど、取り敢えず使いやすいドラゴンブレスと同じやり方にしよう。


僕の顔の前に魔法陣が現れる、それと同時に僕の背中に天使のような翼が生え、羽を撒き散らす。更に魔法陣から白い光のレーザーが放たれる。

とんでもない威力なのが見てとれる。


「こ、これが、レベル(シックス)の魔法・・・なんと神々しい」


周りに飛び散った羽は地面に触れると光を放って消えた。


その一枚が近くにいたルミナスに当たる。


ルミナス「え?あれ?疲れが、消えた?」


そう、撒き散らされた羽は治癒の力を持つ、破壊と再生を司る魔法、それがこのホーリーメサイアなんだ!


あとまだこれより上があるんだけど・・・言わない方がいいかな。


◆◇◆◇◆◇◆


ある建物の中、神聖な雰囲気を放つその建物の一室、一人の女性が空を見上げる。

その空には神々しい光の線が一本通っている。


女性はただその光の線を眺めていた、その瞳に一筋の涙が零れ落ちる。


「聖女様!!」


その女性の部屋に一人の男が慌てた様子で入ってきた。


「ええ」


聖女様と呼ばれた女性はその光の線から目を逸らさず、男に返事する。


「あの光は一体!?」

「・・・神の御業です、魔法レベルで言うと(シックス)、光属性の中に神聖属性が込められています、確実に人間業ではありません」

「ならば、あの方向に・・・」

「ええ、確実に、神はおられます、司教様、馬車をお出しください、私が直接出向きます」


聖女は部屋を出る。


「遂に、その尊き御姿を拝見出来るのですね」


聖女の目はまるで子供のように輝いていた。


◆◇◆◇◆◇◆


・・・あの魔力、間違いない。


ウルは忘れていた、あるトンデモナイ存在に追われていた事を・・・。


ノワール『そこに、いるのだな』


その龍は光の筋を見上げる。


ノワール『さあ、逢いに行くぞ、我が愛しき婿殿、強き者ウルよ!!』


龍は銀色の翼を羽ばたかせ、目的地へと飛んで行く。


ノワール『まさかあの場所の近くで召喚されていたとはな、こんなに遠くまで来てしまったぞ!』


現在ノワールの位置、地球の裏側といってもいいぐらい目的地から離れている。


ノワールがウルに再開するのはまだまだ後になりそうだ。


◇◆◇◆◇◆◇


うっ、なんだかゾワッとした。やっちゃったかな。


あの魔法の件は取り敢えず秘密にされる事になった。


今授業で魔法に関する事を教えているんだけど・・・なんだか、難しくて僕には理解出来ない。


「人間が誕生する前、神の力が地上に降り注いだ事によって、この地にマナと呼ばれる魔力の素が宿り、そのマナを賢者様が魔力として取り込み魔法として発現する技術、それが魔術と呼ばれる魔術です、今では賢者様の時代と比べ魔術は退化しており、詠唱などの魔法を行使する為の技術が必要になって来ましたが、当時は全ての魔術師が無詠唱を使えたとされています」


えーっと、長くてよくわからないや、取り敢えず魔力の素になるマナは元々神の力だって事、かな?それを昔の偉い人がそれを取り込んで魔法の力に変えた?


多分こうだと思う。


「先生、無詠唱を使うには何が必要なんでしょうか?」

「無詠唱を行使するに必要な条件は、現段階では確立されておりません、有力な説ではより卓越した知識にイメージ力が大切だと伝えられています」


無詠唱は・・・確かにイメージもそれに伴う知識もいる。でも一番大切なのは魔力操作なんだ!その魔法のイメージ通りに動かせる魔力操作が一番大切なんだ!


なんて事を犬の僕が伝えられる訳がない。そんな事を考えていると・・・。


エレーナ「先生!さっきウルちゃんは魔法を無詠唱で使っていましたが、神獣、もしくはそれに近い存在だと何故無詠唱が扱えるのでしょうか?」

「推測でしかありませんが、恐らくその血に眠る本能で使い方を理解しているのではないのかと言われています」


血なのかはわからないけど、頭の中に勝手に浮かんでくるのは確かだね、これは僕の努力の証ではないもの。


僕はルミナスの方を見ると、うとうとしている。ルミナスもついていけないみたいだ。そして遂に居眠りしてしまう。


そして先生はルミナスが寝ている事に気付くと、チョークをルミナスに投げた!だがそのチョークをルミナスは寝たまま避ける。

ルミナスには知識はあまりないけど、直感的な天才なんだよね・・・だからこの子、寝てる間も魔力探知の様なものが働いて危害を加えるものは避けたり防いだりするんだ。


先生も意地になったのかルミナスにチョークを投げ続ける。ルミナスは避けたり教科書で弾いたりしている、もちろん寝たまま。


二人の壮絶なバトルは続き、授業の時間は無くなっていった。


◇◆◇◆◇◆◇


授業が終わって昼休みになった。


ルミナス「エレーナ!昼食にしよう!」


居眠りから目をぱっちり覚ましたルミナスが弁当を取り出す。


ルミナス「エレーナは学食?」

エレーナ「はい、ルミナスは弁当ですか?もしかして手作り?」

ルミナス「うん、ボクの手作りだよ」

エレーナ「凄い!私料理出来ないから・・・」

ルミナス「今度教えてあげるよ!」


楽しそうに話しをする二人、僕は食堂に行く二人について行く。


食堂に着くともう既に生徒達が集まっていた。エレーナは料理を注文しに行き、僕とルミナスは席取りをしている。


そこでも既に噂になってる、というより僕を見て嘲笑の視線が集まる。もう気にはならないけど、ルミナスはエレーナという友達が出来て楽しそうだ。


しばらくすると一人の生徒が話しかけてくる。


「おうおう、噂の落ちこぼれちゃんじゃないか、食堂に何の用だ?」

ルミナス「・・・食堂に食事をしに行く以外に何かする事でもある?」

「いやいや、てっきり学園辞めてここで働く事になったのかと思ったよ!」


その言葉で辺りが笑いに包まれる。


そこに待ち人が来た。両手に料理がたくさん乗ったトレーを持ったエレーナさんです。


エレーナ「お待たせしました、ってどうしました?」

「え、エレーナ様!?」

ルミナス「待ってたよー」


そういえばさっき注文に行ったエレーナの所に人集りが出来てたのをさっき見た、多分龍を召喚するのは他の生徒にとって夢見たいなものなのかな?

それを遂げたエレーナは憧れの的、その上エレーナはすごく可愛い、ファンクラブが出来ててもおかしくない・・・のかな?


ほら、エレーナの後ろをついて来てた生徒達がルミナスの隣に座るのを見てギョッとしてる。


ルミナス「ちょっと絡まれてただけだよ」


それを聞いたエレーナはルミナスの近くに立っていた男を睨みつける。


「は、はは、失礼しまーす!」


と男は食堂を出て行った。


エレーナ「勘違いしてるとはいえ、酷いです!!」

ルミナス「仕方ないよ、ウルがシルバーハウンドじゃない事を知ってるのはSクラスだけだし、ボクの事を本当に理解してくれてる友達はエレーナとハインだけだからさ」


そうだね、エレーナは本当にいい子だ、多分ルミナスが言っていたアストラル家の養子入りもルミナスがどのような地位にいたのかも分からずに了承したんだろう。


エレーナ「ハインって、ルミナスに石を投げてた人じゃないんですか!?」

ルミナス「本当はいい人だったよ、私に邪険にしてたのも悪役を演じて、私に合った幸せに誘導しようと思ったんだって、不器用だけど、ウルの事も理解してくれてる人だよ」

エレーナ「そう、でもあれはやりすぎだと思うのですが」

ルミナス「最終的には退学に追い込む気だったみたい、中途半端にやるのは無駄に長く苦しめる事になるって思ったみたい、ハインはボクのクラスにエレーナがいた事も心配してたよ?」


あ、ルミナス、その言葉はちょっと不味いよ、エレーナにクリティカルヒットしたかもしれない。


エレーナ「そういえば・・・私も・・・」


ほら、エレーナはいい子だから直ぐに反省モードに入っちゃう、ほらルミナス、フォローフォロー!


ルミナス「あ、ごめん、ボクはエレーナに感謝してるんだよ!あんな家から出て行く機会を与えてくれたからさ!」

エレーナ「でも、本当の家族なのに・・・」

ルミナス「気にしなくていいって!実力だけを重要視して愛情のカケラもない連中なんだから、エレーナも気をつけてね、もしくは養子入りを断った方がいいかも?」


本当に碌でもない家だったみたいだね、今の生き生きとしてるルミナスを見ればよくわかるよ。


エレーナ「いいえ、養子入りはします、いつか私が乗っ取ってルミナスを助けたいですから!」

ルミナス「えへへ、ありがとう!」


あ、あれ?おかしいな、エレーナの顔が赤くなったような気がするよ?


さ、流石に同性同士の結婚は見逃せないかな〜? なんてね。


そんな時にある騒ぎが起きた。


「おい!!大変だぞ!!」


一人の生徒が食堂に飛び込んで来て突然大声を発する。他の生徒がどーしたー?みたいなゆるい感じで問いかけると。


「せ、聖女様が学園にいらっしゃった!!」

「「「「「ナニィィーーーー!!!!」」」」」


生徒達が大騒ぎだ。


確か聖女って言ったら、大きい街の教会に一人いるかいないかの奇跡の魔法使いだったかな?

人の大怪我を忽ち直してしまう程の力を持つとか。


その聖女様がこの学園に何の用だろう。


・・・あ、も、もしかして・・・。


「聖女様が何の用なんだ?」

「なんかこの学園に神聖属性の気配を感じたらしい、もしかしたらここに神の使者、もしくは神の化身がいるかもしれないって」


・・・あ、あの授業中のやつだ・・・ホーリーメサイアだ!!


ルミナス「も、もしかして・・・」

エレーナ「もしかしなくても・・・」

ルミナス「ウル・・・なの?」


二人が同時に僕の方を見る。


ま、まさか教会に目をつけられるなんて!!軽い気持ちでやるんじゃなかった!!



だがウルは気付いていない、その聖女以上に厄介な存在が、この学園に向かって来ている事に・・・。

はい、どうだったでしょう。


作者である私は、この辺りから今作の方向性に悩み始めています。


ウル「どう言う事?」


あまり公では書けませんが、世界の設定を今後変更する可能性がありますね。


ウル「ふーん?」


その設定によってはウルと同じ世界の人がたくさん来たり来なかったりって感じかな。


ウル「え?それってもしかして」


うん、あれ、他の小説でもよくあるやつ、多分この時点でわかる人は結構いるかも。


ウル「・・・もしかして、他の小説に影響されたとか?」


YES!!


ウル「・・・どうなっても知らないよ?元々楽しければなんでもおkというスタンスって公言してたけど、本当になんでもいいわけではないからね?」


・・・申し訳ない、でも頭にどんどん浮かんで仕方ないんだ!!


ウル「こんなんでよく前作は80部も続いたよね、今作はすぐに終わってしまうかもね」


その辺は僕の妄想力で頑張るよ。


今回もありがとうございました!!


次回もお楽しみに!!

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