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彼女は本当は才能の塊でした。

どうも、バイクで痛い目にあったていんです。

バイクを滑らせて転倒してしまいました。僕自身にそこまで大きな怪我はなかったですが、バイクにはかなりの損傷があったらしく、ほぼ廃車決定みたいです。


ウル「特に目立った外傷がなくて良かったね」


それは本当にそうだね、やっぱり雨の日のバイクは危ないね。


そんなわけで、今日も一つ投稿して行きます!!


前回は嫌な生徒にモンスターデュエルを挑まれた所ですね。


それでは今回もどうぞ!!

裏庭に出てきた僕達、もう既に相手の従魔であるキマイラは臨戦態勢になっている。


僕達が裏庭に出てきたのを確認すると相手が話しかけてくる。


「ルールはいいな?魔法使いの俺達は手を出さない事、勝利条件は相手の従魔を倒す事だ、俺が勝ったらお前は退学、そしてその害獣は殺処分だ」


通常、従魔は死んだとしても主が生きていれば、二十四時間後に復活することができる。


従魔の殺処分とは、従魔契約を解除した上で魔物を殺す事を指す。


ルミナス「ボク達が勝ったら君はウルの事を認める事」

「いいだろう、まあ、シルバーハウンドごときが俺のブレンに勝てるとは思えんがな!」


僕はルミナスの前に立つ。そして決闘の宣誓。


「我、ハイン・リトークスは、決闘につき、盟約に従い、正々堂々と戦う事をここに宣言する」

ルミナス「我、ルミナス・・・は、決闘につき、盟約に従い、正々堂々と戦う事をここに宣言する」


ルミナスが一瞬名前を言う途中固まってしまう、家名が使えない事を思い出したのだろう、ウルはそのルミナスの心境を察し、一瞬顔を歪めた。


二人が宣言すると二人の間に猫のような妖精が現れる。


『汝らの宣言、しかと我が聞き入れた、この決闘、我が取り仕切ろう』


この学園では決闘が行われる時、決闘の精霊が取り仕切ってくれる。


『相互、共に従魔の種族、名を告げよ』

ハイン「我、ハイン・リトークス、従魔の種はキマイラ、名をブレン、盟約に従い、最後まで戦い抜く事を誓う」

ルミナス「我、ルミナス、従魔の種は・・・神狼、名をウル、盟約に従い、最後まで戦い抜く事を誓う」


相手側、ハインがルミナスの口にした種族名に一瞬顔を顰めたが、問題ないと思ったのだろう、表情が戻った。


僕は気付いた、精霊が驚きの表情をしている事を・・・。


因みに精霊の姿が見えているのはウルだけだ、ウル以外には光の塊に見えている。


『ま、まさか・・・いや、決闘に口を挟むのは無粋、事情を聞くのは後ほど』


小声で精霊が何か言っている。


次の工程に進まない事にハインが訝しげにしている。


『では、悔いの無きように、両者共に向い合え』


主であるルミナスとハインは後ろに控える。


『ここに決闘の開始を宣言す、試合、開始!!』


その瞬間キマイラが咆哮する、うん、ノワールと会う前だったらびっくりはしたかな。


でもノワールを知った僕からしたらそよ風みたいに感じるね。


(君、喋れるかな?)

(ヌ、キサマ、ナニモノダ、ワレノホウコウニカオイロヒトツカエヌトハ)

(ちょっと聞き取りづらいなぁ、まあいいや、僕はウル、よろしく、それにしても、君も災難だね、あんな最低な男の従魔になってしまうなんて)

(アルジヲワルクイウコトハユルサヌ、アルジハコノロヤサシキモノ、コノタタカイモアノショウジョヲオモッテノコト!!)


心優しい?ルミナスを思ってのこと?


少し考えてみたけど、よくわからない。


(キサマハ、マケルベキダ、サイノウナキショウジョガ、コノガクエンニトドマッテイテモミジメナダケダ)


・・・確かに、才能がないのにやらされて蔑まれた視線を受けさせ続けるのは酷な事。


(アルジノタメヲオモウナラ、ショウジョ二マホウツカイトシテノミチヲアキラメサセ、シミントシテノシアワセヲツカムベキダ、アルジハショウジョガコノガクエンニキタトキカラショウジョノコトヲキニカケテイタノダ)


成る程、きっと彼は悪役を買って出ていたという事かな。


でも、才能がないだって?そんなことはない。


(断るよ)

(ナゼダ、ジュウマデアリナガラ、アルジヲクルシメツヅケルトイウツモリカ!!)

(悪いけど、ルミナスに才能がない、と言う言葉、取り消してもらうよ)


従魔を召喚するには、それに見合ったベースのステータスが必要なんだ、召喚された時、彼女と契約した時わかったんだ。


ただ、ルミナスは魔力を注ぎ足す能力が足りなかったんだ。だから人並みな魔法を使いこなす事が出来なかったんだ。


例えるなら、水族館の巨大な水槽がルミナスが溜め込める事の出来る容量の最大値だとしよう。

彼女はいつもその水槽の底にチョロっとだけ溜まった水を使っていた。


だからルミナスが才能がないと言う言葉は一切当て嵌まらない、それどころか才能の塊なんだ!!


僕の魔力を共有してもまだまだ容量の余りがある、本当に凄い子なんだよ!!


(ルミナスの本当の才能を知らない君に、才能のない少女呼ばわりされる筋合いはないよ、彼女は神獣である神狼の僕を召喚して従魔契約を結んだんだ、まだ才能の頭角を現していない学生の身で、神狼と契約したんだ、才能がないわけがない!!)

(ザレゴトヲ!!)


キマイラが僕に向かって飛びかかってくる。キマイラの足が迫るが、命の危機を一切感じない。


僕はその前足を頭で受けた。感覚的には頭を小突かれた感覚だったけど、足元を見たらクレーターみたいなものが出来ていて少し驚いた。


(ナンダト!?)

(やっぱり、君では僕を傷つける事は出来ないみたいだよ、あまり戦闘経験は多くないけど、僕を傷つける事が出来たのは今のところノワールだけかな)

(ノワール、ナゼソノナヲシッテイル!?ノワールトイエバオオムカシ二ホカノコリュウタチニヨッテウチホロボサレタハズ!!ソノナヲシルモノサエイマデハスクナイ、マシテヤキサマノヨウナオサナゴニ!!)

(ノワールはね、死んではなかったんだよ、傷を受けて寝てただけだったんだよ、僕が起こしちゃったけどね、それじゃあ再開、次は僕の番だよ『フレアクロー』)


ノワールを傷付けた技の炎バージョンだ、さて、従魔は死んでも主人が生きていれば復活出来る、殺す気で行こう!!


(!!!!)


ブレンが一気に距離を取る、でもダメだよ、そんな速度じゃ、僕からは逃げられないよ。


(『雷光』)


ウルがブレンの後ろに現れる。


(その毛皮、分厚くて硬そうに見えたけど、実は柔らかいんだね)

(な、に・・・!?)


ブレンの胴体が切り裂かれた、その切られた体からは血が出ていない、炎で傷が焼かれてしまっている。


即死だった。


『勝者、神狼ウル様』


ハイン「なん、だと」

ルミナス「ウル、凄い・・・」


ハインはブレンがウルに攻撃を仕掛けた時、目を背けようとしていた。心優しいというのは本当なのだろう。


今は驚きのあまり固まっている。


ルミナスはというと、頬を赤らめてうっとりとした表情でウルを見ていた。


そして僕は思った。


(ここが裏庭でよかった、人に見られてたら多分騒ぎになってたと思うし)


これで少しはルミナスの負担も減るかな?とか考えながら主人の元へ向かっていく。


◇◆◇◆◇◆◇


ルミナス「それじゃあ、約束通り、ウルの事認めて」

ハイン「ああ、今まで悪かった、ウル、すまなかった」

ルミナス「え?あ、うん」


すんなり認めたハインに戸惑うルミナス、多分これが素なんだよね。


ハイン「才能ないとか、クズとか言って、すまなかった、ウルの事も害獣とか本当にすまなかった」


心からの謝罪なんだろう、その世界では魔法使いは権力も武力も強く、貴族イコール魔法使いと言っても過言ではない。

つまり彼も貴族の一人、そんな彼が頭を深々と下げている。


ハイン「従魔召喚はその主人に合った従魔が召喚される、ウル程の存在を従魔として召喚された、という事は、主人であるルミナスにもそれに見合った才能があった、という事だ、勝手に無能扱いした事を、詫びさせて欲しい」

ルミナス「わ、わかったから、も、もう頭をあげて!」

ハイン「本当にすまない」


ブレンの言ってた事は本当だったんだ、僕の方こそ、最低な男って言って、ごめんなさい。


ハイン「困ったことがあったら、何でも言ってくれ、俺に出来ることなら、いつだって協力する!」

ルミナス「え、えっと、は、ハインはボクの事を嫌ってたんじゃなかったの!?」

ハイン「え?いや、そんな事はない、ただ、バカにされ、蔑まれているルミナスを放って置けなくて・・・一層の事、恨まれてもいいから、魔法使いの道を諦めさせて、お前に合った幸せを見つけてくれたら、と思って、その、すまなかった」


本気だったんだ、それにしても演技が上手かったねー。


◇◆◇◆◇◆◇


ルミナス「という事で、ボクは特待生クラス、Sクラスに移ることになったんだ」

ハイン「そうだったのか、ならあのセレーナと同じクラスだな、あいつから突っかかってくる事はないだろうが、その取り巻きが突っかかって来るかもしれないから気をつけろよ?」


セレーナ?って誰?


ルミナス「セレーナって誰?」


ルミナスも同じ事考えてたみたい。


ハイン「あいつだよ、ルミナスの代わりにアストラル家の養子になったやつだ、ほらあの竜を召喚した奴だ、多分、いや絶対ウルの方が強いと思うが、殆どがウルの事をシルバーハウンドだと思っているはずだ、ていうか、ウルって何者なんだ?確かジンロウって言ってた気がするが」

『少々話に混ざらせてもらおう』


そこでさっきの精霊が話に入ってくる。


『改めまして、初めましてウル様、決闘精霊です』

ハイン「決闘精霊が、決闘以外の事で話しかけてきた、だと!?」

(ただの挨拶って事でいいんだよね?よろしく)

『まさか、神獣の一柱と巡り合う事になろうとは、思いもよりませんでした』


決闘精霊は通常決闘以外の事には一切関与しない、決闘以外で決闘精霊自らが話しかけてくるのは史上初の事だ。


ハイン「本当に、何者、なんだ」

ルミナス「あのね、ウルはね、神の狼と書いて神狼、つまり神の一柱なんだよ」

ハイン「何!?そんなとんでもない者を召喚したというのか!?というかお前体は大丈夫なのか!?」

ルミナス「え?何が?」


ポカンとするルミナス。


ハイン「お、お前授業聞いてなかったのか!?従魔契約すると、契約した従魔は死んでも完全には復活する代わりに、従魔の力の一部を主人に共有するんだ」

ルミナス「そ、それがどうかしたの!?」

ハイン「いやだから、子供とは言え神の力を持つ存在の力の一部が今お前の中にあるんだ、寧ろ体に異常が出ない事の方がおかしいだろ!」


つまり、ハインが言っているのは、過ぎた力は身を滅ぼすっていう事だ。


(ちょっといいかな?僕の言葉は二人に直接は伝えられないから、伝えてほしいんだ、ルミナスは並外れた才能を持ってるから何も異常が起きないよとね、寧ろ今まで足りな過ぎて異常だったんだよ、もしかしたらまだ少し足りないかもだけどね)

『わ、わかりました、二人とも、ウル様からのお言葉だ』


一応決闘精霊がちゃんと僕の言葉のまま伝えてくれた。


◇◆◇◆◇◆◇


ハイン「そうか、体に異常がなくてよかった」

ルミナス「なんでそんなに心配してくれるの?」


それを聞いたハインは頭を傾げる、頭の上にハテナマークが浮かびそうな表情だ。


ハイン「人が人の心配をするのはおかしいか?」

ルミナス「いや、そんな事はないけど」

ハイン「しかも友達ならば尚更だ」

ルミナス「友達?」


今度はルミナスが頭を傾げる。


ハイン「あれ?俺はもう友達のつもりだったけど、違っただろうか?」

ルミナス「い、いや、そんな事はないけど、友達なんて、ウル以外初めてだったから」

ハイン「そうか、これからよろしくな」


友情、いいね。


あれ?これもしかして恋愛フラグ立ってる?


まあ、ハインならルミナスを任せられるかなー?もしもの時は僕が守るわけだし。


◇◆◇◆◇◆◇


その後、授業が終わった後放課後に教室へ着く事になってしまい、ルミナスは先生に叱られてしまっていた。


明日ルミナスの事を紹介するという、まるで転校生を紹介するような流れになってしまうようだ。



学校が終わり、寮のルミナスの部屋についた。


女の子特有の良い匂いを強く感じた、犬だからかな?


外はもう暗く、もう六時ぐらいかな?ルミナスが小さなキッチンで料理をしていた。

かなり手馴れていて、いつも自炊しているのがよくわかった。良い嫁さんになれるなーとホンワカした気持ちでルミナスを眺めている僕、あ、僕の夕食はどうなるんだろう。


ルミナスはちゃんと僕の分も用意してくれていた。少し暖かくしておいたミルクだ、そういえば肉を食べたりしてた僕は、時々お腹を壊したりしてたかな。


あ、このミルク美味しい。



食事を終えた僕は伏せの状態で寛いでいると、ルミナスが魔法の練習をし出した。


ルミナス「・・・あれ?すんなり魔力を行使できる、これもウルのお陰なんだね」


僕の隣に座って頭を撫でてくれるルミナス、あははー、なでれー、わしゃわしゃなでれー。


ルミナス「じゃあ次は、****『ウィンド』」


すると激しい風が部屋に広がり、荷物や家具があっちこっちに散らばる。


やりすぎだねー、いつも魔力が少なかったから加減が難しいみたいだねー。


ルミナス「わわ、こ、こんな筈じゃあなかったのに・・・」

(しょうがないご主人様だなぁ、えい『グラビティゼロ』それと『エア』)


僕の魔法で部屋の中が無重力になって家具が浮かぶ、そして浮かんだ家具を風魔法で元々あった位置に戻して行き、散らかった部屋が整頓されていった。


ルミナス「う、ウル〜、ありがとう〜」


とルミナスが僕を抱き上げる、とりあえずルミナスは当分魔力操作の練習をした方がいいんじゃないかな?


という僕の思考を読み取ったのかルミナスは魔力操作の練習を寝る時までやり続けていた。

という事です、やり方はどうであれ、ルミナスの事を思ってのことでした。


ウル「あのやり方はどうかとは思うけどね」


やり過ぎだとは思うけど、恨まれてもいいから長く苦しまないよう一息に、というつもりだったみたい。


次回は新しいクラスメイトとの顔合わせです。ルミナスは意外と有名なので大変かもしれませんね。


それでは次回も、お楽しみに!!

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