19:魔女見習い、街へ出る
エリスの視察は、一日に街中を巡るという、半ば強行突破のような形で決行するらしい。一週間の滞在のうち、大半をメアリの看病で城に籠りっきりだったので、視察のための日程が大幅にずれてしまったようだ。メアリとしては、ただの風邪であるし、こちらのことなど気にせずに行くことを勧めたが、しかしエリスの方はそうもいかない。メアリが倒れた一因は自分にもあると視察へ出るのを躊躇い、数日間看病に徹したという訳だ。
そんなこんなで大切な視察の時間が一日しかないということに、メアリの方も責任を抱いていた。しかしその一方で、先日アベルに宣言した通り、エリス達の仲を更に深めたいとの下心もある。
その相反する思考が対立しあった結果、メアリは自分のしたいようにすることにした。勤勉なエリスのことだ。今回碌に視察ができなければまた忍んでやって来ることだろう。しかし、彼らの仲を深めるチャンスは今回しかないかもしれない。今を逃せば、次は無いかもしれない。ならば、やるしかあるまい。
メアリは自分の視察に同行しても良いかエリスに打診した。彼女は快く承諾してくれた。聞けば、案内と言う名目でアベルも同行するらしい。計画を話しておけば彼も協力してくれるかもしれない。あまり大した協力は見込めないと思うが。
そうと決まれば、視察のための準備だ。メアリは前もってエリスに視察の行先や道順について聞いておいた。あまりに視察の邪魔ばかりするのはいただけない。しかしちょっとくらいなら構わないだろう。
勝手にそう結論付けてメアリは様々な行動に移った。
その間、メアリは城に泊まっていた。折角ここまできたのに、寝坊してしまったら元も子もないからだ。部屋は、今やすっかり知り合いになった侍女たちに頼んで、使用人棟の一室を貸してもらった。あの豪華な客室とふかふかのベッドは恋しいが、もう体調は万全なので、さすがにもう泊まれない。
共に暮らしている師匠にも、すでに文を送り済みだ。このところ全く家に帰っていないが、特に心配もしてないだろう。いつも怠そうに用事を言いつけるので、かえって面倒なのがいなくなったと喜んでいるかもしれない。
そうして視察当日、メアリ達一行は城の門前に集合した。
メンバーはエリス、ウィリス、アベル、そしてメアリという何ともこじんまりとした人数だった。
「あれ、ジェイルさんはいらっしゃらないんですか?」
殿下の護衛をしてるんじゃ……?と内心の疑問も浮かべて見上げる。一瞬アベルの表情も固まったが、すぐに動き出した。
「ジェイルには……言っていない。別に護衛とかはいらないだろ」
「これだからアベルは……。王子としての自覚もないわ」
エリスがボソッと呟く。アベルはそれに反応し、わずかに顔を逸らすが、何も言わない。メアリとウィリスはホッとした。旅の前からピリピリしていたら、一緒に同行する身としては堪ったものではない。
「ほらほら、行きましょうよ!」
メアリの元気な掛け声とともに、視察の一日が開けた。
*****
端的にいうと、視察の日程は忙しかった。文句を言う暇もないくらい詰め込まれている。あっちへ行ったらこっちへ行き、こっちへ行ったらあっちへ行き。しかもただあちこちを見学しているだけではない。地元の人との交流も忘れず、老若男女に至るすべての人に率先して声をかけていた。
恐るべし、エリス様。
対するアベルは終始暇そうにしていて、とても一国の王子とは思えない。というか、そもそも彼にはエリス様ほどの対人関係能力すらないだろう。絶対にあんな風にはできない、と確信できてしまう所が悲しい。
「腹減ったな……」
終いにはこんなことを呟く始末だ。少しはエリスを見習ってほしいものだとひとりごちる。
「まあ……確かにお腹は空きましたね」
――実のところ、メアリも思考回路は似たようなものかもしれないが。
「しかしな……あの様子じゃ言うに言えんだろ」
アベルが指差す方向には、好奇心に満ち溢れた目でパン生地がこねられていく様を眺めているエリスがいた。あの様子では、おそらく自分たちの腹の減り具合に気付いてはくれないだろう。しかしかといってお腹が空いたと不平を言うのも何だか子供っぽい。メアリ達は大人しく我慢するしかなかった。
昼をとうに過ぎてようやく、エリス達一行は街の中核にやってきた。この様子では、一日で街を巡るというのはやはり無謀だったのかもしれない。そうと分かれば、もう後は遊んでもいいんじゃないか、とメアリはため息をつく。
どうせ一日で巡ることなどできないのだから、残りはまた視察と称してウィリスと共にアクロイドに来ればいい。そうしたらまた皆でワイワイやれるし。
そう思っても声には出せない。お腹空いたな、とため息をつくことしかできないのだ。
しかしそんなメアリに、一つの店が目に着いた。街の中核にあるそれは、エリス達の仲を更に深めようと目を付けていた店だ。それを見てようやく、メアリの方も踏ん切りがついた。クイッとエリスの袖を引っ張る。
「エリス様! ほらほら、あそこ見てください」
メアリが興奮気味に指さしたのは、街の一角にあるとあるカフェ。そこは、女性同士や若い恋人などで賑わっている。
「あそこ、この街でも有名なカフェで、予約しないとは入れないんですって」
「そうなの?」
「はい! 内装もお洒落ですし、何よりあそこで出されるアイス入りのパフェと紅茶が絶品なんだとか」
「いいわね。もしかしてメアリ、行きたいの?」
「へっ……へ? あ、わたしじゃなくて、ですね……」
これを聞いてエリスが行きたいと言ってくれれば、と思ったのだが、彼女は予想外の方向へ話を持ってきた。
「じゃあアベルが行きたいの? 意外ね」
「あ……殿下でもなくてですね」
「じゃあ誰がよ」
「あの……エリス様、あのカフェへ行ってみたくはありませんか?」
「私?」
「はい。だっておいしいんですよ! ケーキだって紅茶だって!」
「まあ……そう言われると行きたい気もするけれど、何より今回は視察が目的だわ。今日のところは諦めましょう」
くるっと踵を変えるエリスに、メアリは呼び止めるより早く手が出た。ガシッとエリスの腕を捕らえた。
「予約したんです! わたし!」
「そうなの? 手回しが早いのね。じゃあ行ってきたらどう? 幸いもうこれから行くところも少ないし、楽しんできなさいよ。一人で行くのが嫌っていうのなら、アベルを連れて行ってもいいし」
「殿下は用無しですか……。って、そうじゃなくて!」
メアリはずいと顔を覗き込んだ。一方の目エリスは、目の前の彼女が何を言いたいのか分からず、若干引いていた。
「エリス様、ウィリスさんと行ってきてください! わたし、昨日エリス様の名前で予約しましたから!」
「……? またどうしてそんなことを?」
「カップルご用達のカフェでイチャコラして来いってことですよ!」
「はっ……はあ!?」
エリスの顔は一気に真っ赤になる。それを良いことに、メアリはウィリスに向かってエリスの背を押した。倒れ掛かったエリスは無事、逞しいウィリスの腕に抱かれた。
「ウィリスさん、あのカフェ、この街でもいろいろと有名だそうです。視察が必要だと思います。エリス様もそれで行きたいとおっしゃってます」
事情がいまいち呑みこめないウィリスは、目を白黒させた。一方であらかじめ作戦を話していたアベルは、すぐに状況を察した。
「そうだな、あそこの視察は必要だ。若者たちの動向や嗜好も分かるしな。アクロイド国を知るならまずはあのカフェから……と巷でも有名だ」
さらっと涼しい顔でアベルが嘘をのたまう。
「わたし達は他の所ですることがあるんです。ここでお別れですね! さよーならー!」
大きく手を振り、アベルの手を引きながらずんずん歩いた。目指すは目の前の曲がり角。たどり着くと、くるっと踵を返して、角からエリス達の様子を窺った。
彼らは最初こそ戸惑ったようにしばらくそこで突っ立っていたが、ウィリスが先に心を決めたのか、先手を切ってカフェへと足を向けた。エリスも躊躇う様にしてうろうろしていたが、入り口で優しく見つめるウィリスの瞳に観念したのか、ゆっくりカフェへと足を踏み入れた。
「ふふふ、ここまでは予定通り……」
「ここまではって、他にも何かあるのか?」
「まあいろいろです。さあ、わたし達も行きますよ!」
「どこにだよ」
メアリは答えずニヤニヤとカフェの方へとずんずん歩き出した。目指すは、その裏口だった。
「すみませーん、先日予約したメアリと申しますがー」
躊躇う様子もなく、メアリは従業員専用の入り口を開ける。
「あ、メアリ様ですね」
「はい、そうです。ここから入ってもいいですかね?」
「どうぞどうぞ、お席にご案内いたしましょうか?」
「あ、いえいえ、大丈夫です。こそっと行きたいものですから」
ありがとうございましたーとメアリは言いながら従業員部屋を出た。きょろきょろとアベルが情報を入手する間もなく、またもやメアリに腕を取られ引っ張られた。
「ほら、こっちです。この席ももう予約済みなんです」
辿り着いたのは、植木鉢で仕切られている個室のような形のテーブル席だった。
「ちょっとこっちに来てください。向こうにエリス様達が見えるでしょう?」
確かに、植木鉢越しにエリスやウィリスの様子がよく見えた。だが。
「お前……ここまで来て覗き見するつもりか」
アベルは呆れていた。無意識のようだが、いつの間にかメアリの中では覗き見が日常化しているようで、少し彼女の将来が心配になった。
「それに」
「……まだ何かあるんですか」
「ここ、外から丸見えなんだが」
アベルはげんなりした顔で後ろを振り向く。メアリ達の席はガラス越しに人通りの多い通りに面しており、彼女達の姿は彼らから丸見えだ。しかも、ただ飲み食いしているのを見られるならまだしも、メアリのことだ、きっと終始植木鉢越しに覗いているのだろう。そんな姿を見られた日には、恥ずかしくて同席できるわけがない。
「別に知り合いに見られるわけじゃないんですし、いいじゃないですか」
メアリはそう言って、そっと植木鉢の間から様子を窺う。一瞬たりとも見逃したくないと言わんばかりのその覗き見精神に、アベルはある意味感服した。
「もう注文しちゃったんですかね~。あんまり会話が弾まないようです」
「お前、覗き見するための魔術かなんかあるのか?」
「ああ、風を起こして、こちらに声を乗せることはできます。しかしさすがに店の中で風を起こすのは――」
「そういう常識があるとは驚きだ」
「……失礼な」
唇を尖らせながらもメアリは年若い二人を見守る。
会話どころか、気まずい沈黙すら漂っている。見ているこっちまで気まずくなってくる。
「どうしましょう、殿下。あの沈黙」
「どうするも何もないだろ。見てるこっちは何もしてやれない」
「そう、ですかね……。あ、良かった。料理が運ばれてきましたね。これで多少の沈黙も紛れるはず!」
メアリのもくろみ通り、二言三言彼らは会話を交わしているようだ。これがおいしい、それおいしそうなど、至って定番な会話のようだ。
「……なあ」
隣でアベルがボソッと呟く。
「向こうがおいしそうに料理を食べてるのに、俺達は食べないのか?」
「食べたいなら一人でどうぞ」
メアリは無下に答える。アベルはしゅんと落ち込んだ。
「本当に食べないのか?」
「…………」
今度は無視だ。どんだけ覗き見に執念を燃やしているのだろうか。本当にメアリの将来が心配だ。
一旦アベルは一人で席に着く。ガラス越しに外を眺めてみるが、みな楽しげに会話しながら通り過ぎていくのみだ。こちらに視線を寄越している者はほとんどいない。分かっている、分かっているのだが、いくら何でも、恋人たちが集うこのカフェで、一人寂しく昼食と言うのは悲しすぎる。
アベルは泣く泣く昼食を諦め、席に座ったままメアリの後ろ姿を眺めるだけにした。何だ、この無駄な時間は。
「あ、食べ終わったみたいですね」
メアリが中継してくれる。へえと生返事を返した。
「この後どうするんですかね。わたしとしては仲良く会話を続けて欲しいものですけど」
「会話続くのか?」
「殿下とは違いますから」
「…………」
「あ、大切なこと忘れてましたよ」
メアリが急に言い出した。
「エリス様、ああ見えて結構ベタなこと好きだと思うんです」
「何だ急に?」
「まあ見ててください」
エリス達と席が近いので、声を上げるわけにもいかず、メアリは片手を上げて店員を呼んだ。にこやかに彼女はやって来る。
「ご注文をお伺いします」
「あ、はい、それなんですけど……。向こうのテーブルに、サービスだと言ってパフェを一つ持って行ってもらうことってできますか?」
「え……はい。できないことはございませんが……」
「じゃあお願いできませんか? 会計はこちらにつけてもらって。あ、スプーンは一つで。それとカップル限定って所強調してもらっていいですか?」
「は……はい。かしこまりました」
訝しげな顔をしながら店員は去って行く。それに対し、メアリはひどく満足そうだ。
「時間稼ぎか?」
「え? そんなんじゃないですよ。だからベタなことをやってもらうんですって」
しばらくして、先ほどの店員がパフェを持ってやってきた。戸惑いながらメアリと目を合わせ頷くと、そのままエリス達の元へと運んだ。
エリス達はと言うと、それはもう驚いている。サービスとしては嬉しいだろうが、カップル限定、と言う部分が嬉しいやら恥ずかしいやら余計なお世話やらいろいろだ。
その上、カップル限定らしいパフェにはスプーンが一つしか付けられていない。ここまで来たら、もうやることは一つだ。
「ほぅら、スプーンが一つしかありませんよぉ? どうするんですか、一人で食べるつもりですか、カップル限定なのに? でもきっと食べきれませんよねぇ。それにウィリスさんを目の前に一人でバクバクと食べるわけにもいきませんよねぇ」
ニヤニヤとメアリは笑う。アベルはすぐにこの場を去りたくなった。
声は聞こえないが、向かいではおずおずとエリスがウィリスに向かってスプーンを差し出していた。そこには、当然のごとく少量のアイスが乗っている。
「おおっ、やりました! エリス様がやりましたよ!」
「静かにしろ……」
興奮気味にメアリがアベルの裾を引っ張ると、彼はうんざりしたように言った。
「聞こえるだろ。声を抑えろ」
「だって、だって!」
突然の行動に、もちろんウィリスも驚いていた。心なしか、頬も赤い気がする。躊躇いがちに口を開き、スプーンを口に入れた。
「あ……わわわ、何ですかあの初々しいカップル……」
リア充爆発しろ、を飛び越えて、もはやリア充昇天しろと言いたい。二人仲良く天国で暮らしてくださいよ!!
ウィリスは照れたのか、顔を俯かせる。しかし、そんな彼の目にある物が目に入った。脇に置かれているカトラリーである。
そう、失念していたが、テーブルの脇にはいつでも追加を得られるように、予備のカトラリーが備えられていたのだ。
メアリもすっかり忘れていたが、エリスもそうだったらしい。気を利かせたつもりのウィリスに笑顔でスプーンを手渡され、羞恥で顔を真っ赤にしながらそれを受け取った。可哀想に、その手は震えている。
「ちょ……いくらなんでもひどいと思いません!? 鈍感すぎですよ、気が利かなさ過ぎですよウィリスさん!!」
「それは……確かにそうだな」
弁解の余地もない。
「エリス様の好意には気づかないにしても、ここはエリス様の顔を立てて大人しくあーんされていればいいと思いませんか!?」
「俺に言うなよ」
「こうなったら……やるしかないですね」
「何をだよ」
メアリは怒りでわなわなしている。だからこそ、嫌な予感がした。いつも突拍子もないことをやってのけるメアリのことだ、その思い付きが良いことであるはずがない。
「ふ……ふふふ」
メアリは笑いながら、小声で何やら呟き出した。気でも振れたか、とアベルは可哀想なものを見る目で見つめた。しかしメアリとしてはただの独り言ではなかったらしい。現に、今目の前で信じられない出来事が起きていた。――と言っても、メアリと共に過ごすようになってからは日常茶飯事のような気がするが。
「なっ、なに!?」
「大丈夫ですか!?」
エリスやウィリスにとっては初めての出来事だ。突然浮き上がったパフェ、そしてエリスに向かってぶつかるようにして倒れたことに驚いていた。
もちろんアベルも突然の行動に驚いたが、しかしそれ以上にメアリの行動の意味が謎すぎる。思わずメアリの方を向いたが、どうしてか彼女も茫然とした表情だった。
「や、やっちゃいましたね……」
「いや、お前がやったんだろ」
お前の所業だって知ってるぞ、責任転嫁するつもりか、と呆れた目で見つめていると、慌ててメアリは首を左右に振る。
「いや、違うんです! いや、確かにわたしのせいなんですけど……! 本当は予備のカトラリーを下に落しちゃえば何とかなるかなって、一つのスプーンでイチャイチャしてくれるかなって!」
「なのになぜパフェが浮くんだ」
「いや、本当それですよ! わたしもまさかパフェが浮かぶとは思わなくって! でもやっぱり魔術をかける対象が遠いし、それに軽いものから浮かんでしまうという自然の摂理が……!」
「言い訳するなよ。どうするんだよ、エリスのやつだいぶ落ち込んでるぞ」
「うっ……」
「かわいそうに。好きな男の前でドレスが台無しになるとか。一生もののトラウマだろうな……」
「くっ……」
珍しくメアリが落ち込んでいるので、アベルはにやにやとからかう。何だか楽しくなってきた。
「あーあ、メアリのせいで何だか気まずそうな雰囲気だなあ。ほら、居心地が悪くなって立ち上がった」
エリスはもちろん浮かない表情で、そしてウィリスはそんな彼女をどう元気づけようか焦っているように見える。全てはメアリが引き起こした惨状である。――さらに落ち込んだ。
しかしそこはやはり紳士なウィリス。先ほどは余計な気を回して女性陣の怒りと羞恥を買ったが、本当に大事な場面ではヘマはしない。
サッと上着を脱ぎ、エリスの肩に掛ける。ドレスの脇腹についたチョコのソースが上手い具合に隠れた。
「か……かっこいい! やりますねウィリスさん! これでまたエリス様の中の株がグーンと上がりましたよ!」
「はいはい、そうだな」
「いやー有り難いです。これでわたしの失敗もチャラですね!」
「いい気なもんだな……」
「ほら殿下、わたし達も行きますよ!」
エリス達がカフェを出た頃合いを見計らい、メアリも元気よくその後に続く。
「まだ覗き見するつもりかよ……」
アベルはやる気なメアリの後ろでぼやいた。本当なら、城でゆっくりしていたい。乗馬もいい。しかし、何をやらかすかもわからないメアリを放っておくのも心配だ。
結局、ため息をつきながらもアベルは大人しくメアリについて行くしかないのである。




