表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/24

八話 紅魔異変 三 再会

サブタイトル間違えましたので修正しました。

門番を倒し、舘の中に入ると無茶苦茶広かった。


扇「…なぁ霊夢、叫んでいいか?」

霊夢「止めなさい。てか、まだ入ったばかりじゃない」

魔理沙「そうだぜ!ここは根気よく行くのがいいんだぜ!」 


魔理沙と霊夢が進もうとしたとき、扇は何かを感じとった。


扇「おー……魔理沙、霊夢止まれ」

霊夢「何よ?」

魔理沙「何だぜ?」

扇「誰か、来る!」


すると、そこに銀髪のメイドが出てきた。


???「あら、良くお分かりになりましたね。お客様」

扇「中々綺麗な人間が来たな」

???「お世辞、ありがとうございます。私の名前は十六夜咲夜と申します。この舘、紅魔館のメイド長をしております」

扇「それはそれはご丁寧にどうも。俺は霧崎扇というしがない半妖です。以後お見知りおきを」


扇は咲夜に対抗するかのようにお辞儀をした。そして、二人はこういった。


扇・咲夜「「それでは、死んで頂きましょう」」


魔理沙「……」

霊夢「……」


霊夢と魔理沙は動けなかった。咲夜と扇の一連の動きがどれも合っていたからだ。咲夜は分かるとして、扇の動きに無駄がなかった。


咲夜「…中々やりますね。執事の仕事でもやったことでもあるんですか?」

扇「ええ。随分と昔ですがやったことがあります。半妖ということがばれ、その時はまだ弱く、匿って貰う際、執事の仕事をさせてもらってました」

咲夜「!!」


咲夜は驚いた表情をした。それを見た扇は首を傾げた。


扇「どうかしましたか?」

咲夜「×××年、この舘に執事がいました」

扇「!!ま、まさか?」

咲夜「……会いたかった…です!兄さん!」

魔理沙・霊夢「「に、兄さん!?」


咲夜はそう言うと、扇に抱きついた。


扇「ごめん。咲夜、すっかり忘れてしまってて」

咲夜「全くですよ!いくら強くなったからっていきなり居なくならないでよ!」

扇「本当にごめん。それにしても、あんな小さかった咲夜がここまで成長するとはな」

咲夜「ばか!」



それから、暫くして扇は咲夜に説明を求めた。


扇「いきなりだけどあの紅い霧は何だ?」

咲夜「あれはパチュリー様が魔法で作ったものです」

扇「お!パチュリーもいたのか?久し振りに会うか!」

咲夜「フフ、パチュリー様は図書館にいます。案内しますね」


メイド長、半妖、魔法使い、博麗の巫女、移動中…


魔理沙「そう言えば扇はどうやってメイド長と会ったんだぜ?」

霊夢「それは私も気になるわね。扇、話してちょうだい」


扇「ん~何百年も前のことなんだけど、俺はそんときまだ、弱かったんだ。いや、正確には強かったけど、周りが強すぎたのと、力の制御が出来てなかったんだ。そんでこの舘に匿って貰ってたんだ。それで先ずこの舘の主と出会って、俺は働き始めたんだ。ここの主は吸血鬼だからヴァンパイアハンターってのがいて、咲夜もそうだったんだ。それで、ここで一緒に働いてたんだ。懐かしいな~。良く、俺と美鈴の後ろにいたな~。そして、『大きくなったら兄さんと結婚する!』って言ってたな~」


咲夜「に、兄さん!止めて頂戴!そんな昔のこと、思い出さないで!けど…覚えてくれてた…良かった…」

扇「何か言ったか?」

咲夜「い、いや!?何も言ってませんよ!?」

扇「そうか?…そういやフランは?」

咲夜「…兄さんが居なくなってから情緒不安定になったわ。全く、どこの誰のせいでしょうかね」

扇「おい、遠回しに言うかストレートに言うかどっちかにしろ」

咲夜「フフ、着いたわよ」


いつの間にか着いてたのか扉の前にいた。


咲夜「失礼します。パチュリー様」


咲夜は扉を開くと、そこは本がこれでもかって言う位の量はある図書館だった。


扇「相変わらず多いなって魔理沙、盗んだら殺すぞ?」


扇は本を何冊か持っていこうとしてるのを目撃して、警告をした。


魔理沙「ギクッ!わ、わかった、ぜ。扇」

扇「全く、次やったら確実に殺すからな?」

魔理沙「わ、わかったぜ!」

???「何よ。騒がしいわね…って扇!?」


注意してきた紫色の髪をした少女が出てきた。


扇「久し振りだな。パチュリー」

パチュリー「お、扇、ひさしげほっ!げほ!げほ!」

扇「パチュリー!?おい!咲夜、早く薬を!」

咲夜「持ってきました!」


それからパチュリーを落ち着かせること数十分…


パチュリー「ありがとう、扇。いきなりこれでごめんなさいね?」

扇「全く、落ち着けよ。喘息なんだから気を付けな」

パチュリー「ええ。分かってるわ」

扇「と言うことであの紅い霧を止めなさい!」 

パチュリー「え!?でも、あれは…」

扇「止 め な さ い!!!!」

パチュリー「…いくら扇の頼みでも、レミィの頼みの方が優先だわ。ごめんなさい」

扇「マジかよ…仕方ない、会いに行くか。それと、後で図書館内を掃除するから覚悟しとけ」

パチュリー「え!?やるの!?」

扇「今しても良いぞ。能力でやるから」

パチュリー「是非お願い!」

扇「それと、フランに会いに行くからな?」

パチュリー「それは止めないわ。だってあなたのせいだからね」

扇「やっぱり…てか、何で俺が居なくなったらフランがそうなるんだ?」

???「それは扇が育ててくれたからよ」

扇「レ、レミリア!?」


そこには扇を救い、主となったレミリア・スカーレットがいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ