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四話 出会い

扇「そんで本題は?」


あれから紫をいじっていた扇は飽きたらしく、話を進めた。


紫「…あなた、半妖でしょ?現代だったら色々とやばいわよ?」

扇「ふーん、けど俺は能力で隠してきたぞ?」

紫「え!?あなたの能力なんなの!?」

霊夢「凄いわね…もしかして私でも勝てないかしら?」

紫「私でも勝てるかどうか怪しいわね。今度弾幕ごっこでも…」

扇「なんだそりゃ?弾幕ごっこってなんだ?」

霊夢「それだったら私が説明するわ。弾幕ごっこは…」


博麗の少女説明中…


扇「なるほど。いわばスポーツみたいな感じか」

紫「まぁ、現代で言えばそうね。それとこれ」


紫は扇に白紙のカードを渡した。


扇「これは?」

紫「それはスペルカードの紙よ。それじゃ、私は寝るからじゃぁね~」


そう言って紫は奇妙な空間を作り、その中に入っていった。


扇「なんだあの空間」

霊夢「あれは紫の能力よ。私達はスキマって言ってるわ。それより、寝るとこあるの?」

扇「ああ。ない。最悪野宿でもするよ」

霊夢「…何で私がいるのに野宿って言葉が出てくるのかしらね…今夜は神社に寝させるからね。分かったかしら?」

扇「何で勝手に決めるんだよ…まぁいいか。恩にきるよ」


そう言って扇は神社で寝泊まりした。



朝~ 

扇は布団の中で起きた。


扇「ん~よく寝た~!」


いつもは早起きらしく、日の出と共に起きている。すると襖を開けてきたのは霊夢だった。


霊夢「おはよう。随分早起きね。朝食作ってあるから早く来て」

扇「おう。分かった」


それから朝食を食べ、数時間が経った。霊夢は境内を掃いてる。すると空から箒で飛んでくる白黒が見えた。


扇「霊夢、なんか来るぞ?」

霊夢「ああ。いつも来る友人よ。名前は…」

魔理沙「霧雨魔理沙だぜ!よろしく!」

霊夢「…最後まで言わせてよ」

魔理沙「悪い悪い」


魔理沙は全く反省してない様子で謝った。魔理沙を見た扇はあることに気付いた。


扇「君、魔法使い?」

霊夢「!?」

魔理沙「へ?そうだぜって…何で分かったんだ?」

扇「?俺の能力だが?」

霊夢「…扇、あなたの能力何なの?昨日から気になってたんだけど、聞かせてくれないかしら」

扇「…別に良いよ。俺の能力は二つある。一つは『ありとあらゆる力を司る程度の能力』だ。もう一つは…言えない。すまん」

魔理沙「ん~そうか。まぁ言えないこともあるから気にするんじゃないぜ!」 

扇「そうか。ありがとうな。魔理沙」


扇はそこで笑った。とてつもなく純粋に笑った。それを見た魔理沙は突然顔を真っ赤にした。


魔理沙「//そ、そうか。それはよかったぜ!」

扇「?魔理沙、顔赤いぞ?」

魔理沙「い、いや!気にするな!気にしないでくれだぜ!」

扇「そう言われると気になるんだよ。風邪でも引いてるんじゃないのか?」


扇は魔理沙の額に自分の額をくっつけさせた。すると魔理沙はボフンと音を立て、倒れた。


扇「魔理沙!?おい!大丈夫か!?霊夢!こいつ風邪でも引いてたんじゃないのか!?」

霊夢「…鈍ちんめ」

扇「何が!?」

霊夢「あーハイハイ。分かったわよ。魔理沙を部屋に寝かせるわよ?」

扇「分かった」


半妖少女運び中…


霊夢「それじゃそのまま寝かせておくわよ」

扇「おう。それにしても何があったんだ?突然魔理沙は倒れちまったぞ」

霊夢「…本当に分かんないの?」

扇「全く」

霊夢「……まぁ良いわ。あとで魔理沙に話しとくから扇は神社の周りを散策していれば?」

扇「なんか分かんないが分かった」


扇は神社から出ていった。


霊夢「…はい。いつまでそうしてるの!起きなさい魔理沙」

魔理沙「//~あ、ありがとう霊夢」

霊夢「全く、まだ顔赤いわよ」

魔理沙「う…で、でもあいつもあいつだぜ!?いきなり額をくっつけさせたぜ!?」

霊夢「落ち着きなさい魔理沙。まぁ暫くは扇は来ないからその間に冷しときなさい」

霊夢「分かったぜ」


一方、扇は魔法の森の近くに来ていた。

扇「ここまで来てしまった…まぁいいか。戻ろう」


扇は来た道を戻ろうとした時、歌声が聞こえた。


扇「……」


扇は泣いた。何故泣いたのか扇にも分からない。扇はその歌声がする所に行った。すると、そこには涙目になりながら歌っている背中に羽が生えてる少女を見つけた。扇はそのまま適当に座り込み、その歌に魅了されていた。そして、歌が終わった時、扇は拍手をした。少女はいつの間にかいた扇に驚きながらペコリと頭を下げた。


扇「良かったよ。久し振りに感動した」

???「フフ、ありがとう。あなた、名前は?」

扇「俺は扇、しがない半妖だ」

ミスティア「ミスティア・ローレライよ。あなた半妖なのね」

扇「ああ。昨日来たばっかだけどな」

ミスティア「へぇ~。あ、そ、その…え…と…」

扇「?」

ミスティア「その…さっき、泣いていたの…見た…?」

扇「…ああ。何かあったのか?」

ミスティア「…ちょっと、ね…」


ミスティアはそう言うと、扇の隣に座った。そして肩に頭を乗せてきた。


ミスティア「暫く…こうさせて…」

扇「…分かった」


それから小さなすすり泣きが辺りに響いた。

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