十六話 チートは禁句
文「さて、扇さんはどんな能力を持ってますか?」
今、文から取材を受けている。けど、能力は教えれないから一つだけにしよう。
扇「能力は『ありとあらゆる力を司る程度の能力』だ。それと、半妖のことは人里には言うなよ」
文「あや?何故ですか?」
扇「慧音には黙ってくれ。その方が行動しやすいから」
文「分かりました。それにしても、チートですね~その能力。生まれつきですか?それとも、身に付けたんですか?」
扇「いや?生まれつきだ。それとチート言うな。気にしてるんだ」
文「へぇ~…それとその能力はどんな風に使うのですか?」
扇「え~とだな…俺の中にはいろんな力が司っている。あと、他人の力も、な。こんな風に」
そう言って手をかざすと、炎が出てきた。それを見た文は目を輝かしていた。
扇「更に、他人の能力を力として使うこともできる。まぁ大体こんな…」
文「凄い!もしかして、私の能力も、ですか!?」
扇「お前の能力なんか知らねぇよ…」
文「あやや!それは失礼しました。私の能力は『風を操る程度の能力』です!」
扇「そんぐらいだったら使えるぞ。紫の能力も境界の力として使えるし、霊夢の能力も使える」
文「……もしかして、霊夢さんの能力のアレも、使えるんですか?」
扇「それは知らん。使った試しが無い。けど博麗の力は使えるぞ?」
それを平然と言ったら、なんか文が引いてるっておかしいだろ!?
扇「文、何故引いてるんだ?」
文「あややや……まじで引いてしまいました…すみません」
扇「……仕方ないじゃぁねぇか…出来たんだから…」
とうとう泣き出してしまった。それを見た文はおろおろしていた。
文「あや!?す、すみません!話を変えますが、扇さんはスペカは何枚あるんですか?」
扇「あ、ああ…俺も何枚あるかは分からない。今はもう渡されたカードの枚数を超えてるからな…」
文「そこまでチートですか…」
扇「うるせぇ!殺すぞ!?」
文「仕方ないじゃないですか!その感想しか言えませんよ!」
ミスティア「何してるの?」
文と口論になろうとした時、部屋にミスティアが入ってきた。
文「ミスティアさん!この人、チートの塊ですよね!?」
ミスティア「へ?」
扇「文!チートチート言うな!ミスティア!これ以上チート呼ばわりは嫌なんだ!頼む!」
ミスティア「…昨日のこともあるから扇はチートだね…」
瞬間、泣き出す半妖と歓喜の叫びをした天狗がいた。




