閑話1-2なんだそうです
あれ? 気持ちでは前後篇で終わる予定だったのですが・・・
続きの視点どうしたら・・・
あっ 次からは完全に前書き無しで行きます。邪魔 でしたよね…ハイ
コメント(愚痴)?は後書きにまとめることにします
爺さんがぎっくり腰になったから代わりに店の番をすることになったのだが、当の本人は謎の奇声を出しながらやって来た女子高生に鼻の下を伸ばして普段生活している方に手招きしながら引っ込んでいった。そんな元気があるなら店に出て欲しい…まぁ、可愛い人だったけどさ。もう少ししっかりしていると完璧なんだけどなぁ…
じゃない!!えっと、オススメ!
今日のオススメは・・・
そんな事をしていると、
「おいおい!お前らアレ見ろよ!」
「お!鳴海じゃね?」
「うわっマジだ!」
「アイツ魚売ってんぞ!」
「はっ!!魚臭せ~」
同じ学校の自称「近づき難い程カッコイイ男達」の3人組み(実際は関わりたくないからと、距離をとられているだけの厄介者)が人を馬鹿にするイヤな笑みを浮かべて近づいてくる。
というかなんでここにいるんだ!?地元で遊んでろよ。出てくるなよ。地元でも会いたくないけど!
「おいおい、なんだよその顔はよぉ」
「こっちは客だぞ?」
「ほら、笑顔笑顔~」
どうせ何を買うつもりもないくせに何度も客を強調してくる。
本当に客の事を考えるなら追い払うのが一番なんだろうが生憎とそんな力も度胸もない。
だから「あはははは。い、いらっしゃい」と何でもないかのように振る舞うことしかできない。
どうでもいいことだけど、こういう馬鹿はなぜか3人って決まっているよなぁ…
「そうだ!いいこと思いついちゃったんだけど」
「おっ!なになに?」
「へっへっへっ。知りたいか?」
「なんだよ。もったいつけずに教えろよぉ」
なにかは知らないがどうせ碌でもないことになる事だけは分かる。
頭を突き合わせて、小さな声で何かを話し合っているようだ。正直に言うなら相手にするのが面倒臭いからこのまま帰って欲しい。
そんな事を考えていると、三人ともこっちを見てきた。
「な~るみ君。」
気持ち悪い。ただただ気持ちが悪い。
「俺らさ、新しくできたっつ~ゲーセン行った帰りで今暇なんだわ。だからよぉ、友達思いの優し~俺らが手伝ってやるよ
。」
「時給は2,000円でいいからな。」
「遠慮すんなよ。」
は!?こいつ等何言ってんの!?そんな金払うわけないだろ!って言うか頼んでないし!
「いや、いらないから。大丈夫だから。」
「は?俺らが手伝ってやるって言ってんだよ。」
「1人でできてるから。あまり客も来ないし。」
「客とかそんなんどーでもいーんだよ。」
「そうそう。こんなんただ立ってるだけだろ。うわっ楽だわ~」
こ、こいつらぁ…
頭に血が昇っていくのが分かる。拳を握って手の平に当たる爪の痛さが気にならない。どうする。このままここで殴ったらそれこそ店が大変なことになる。けれどこっちの話を聞くつもりもない。
なんとかして店に被害が出ないように追い払えないか。
そんな事を頭の隅でとはいえ、考えられる冷静さがあって良かった。
おかげで自棄にならずにすんだのだから。
「おうおう、なんだ。さっきからやかましいなぁ。」
その代わりにもっとすごいのが出てきたけれど…
なんて言うのか、いかにもヤで始まってクを経過してザで終わりそうな感じだ。
短く刈り込まれた髪型。目が見通せないくらいに濃い色のサングラス。アロハ程は派手さがない単色のワイシャツ。首元には大の男の指には小さすぎるであろうチェーンに通された指輪が、まだオレンジを帯びていない太陽の光を反射させている。両の手は当然のようにポケットに突っこんでいる。
とにかく一般人じゃないのは決定でいいだろう。
で、問題はこの人たちに睨まれているということだ。
別に庇うつもりは一切、これぽっちも無いのだが、お店のため。お店のため。と心の中で自分に言い聞かせて口を開く。
「あ、あのぉ……あまりも揉め事とかは」
正直怖い。ほら今も、手も足もて口から出る言葉も震えている
けれど、なにもせずにはいられなかった。
「問題ねぇなぁ。これがウチの仕事だからよぉ」
そんな事を言われても・・・困るのは魚屋だし。
問題しかない無い気がするのは気のせいですか、そうですか。
ヤク……強面の人たちがズイッと囲むように迫ってくる。
「そういう訳で、いろいろと聞かせてもらおか」
ついに全身が、強面の人たちが作る影の中にスッポリと入ってしまった。
あ、もう駄目だ。父さん、母さん。息子は、旅に出ます。多分帰ってこれません。母さん、お願いですからいい年してアイドルの追っかけはやめてください。せめて玄関にまでグッズを飾るのだけは勘弁して下さい。人が呼べません。父さんはそれに張り合おうとしないでください。無駄な散財で逆効果です。夕人は運動だけじゃなく勉強も頑張ってくれ。宿題の丸写し、先生たちには多分ばれてるから。日輝は、うん。そのままでいい。むしろそのままでいてくれ。周りに負けるな。小羽海はもう少し空気を読めるようになるといいな。黙ってれば見た目はいいんだから。えっと、後は誰がいたかな・・・とにかくみなさん、さようなら・・・
「お友達ですか?」
そんな物凄く場違いの柔らかい声が背後から聞こえてきた。
後ろから聞こえてきたこと。今、家にいるのはその人と爺さんしかいないことを踏まえると、声の主には1人しか心当たりがない。考えるまでもないか・・・
救われる気がする良い声だけど、余計な混乱が起きる予感しかしてこない。
ほら、目の前のこわーい人たちが目をつけられた。
「「「姐御!!」」」
・・・は!?
~なぜ毎週アクセスがあるのか不思議な気持ちの今日この頃~
人数が(今までと比べると)急に増えているのを見ておもわず「ええっ!?」と声を出してしまいました(実話ですよ)
「意味/状況が分からない!」という所や、誤字・脱字がありましたら教えてください