はじまり
「――!」
「もー! じゃあ約束ね。わたし、ゼッタイあれを着るから。そしたら・・・ちゃんとわたしを見てくれる?」
PiPiPiPiPi………
四月、始まりの季節。布団から腕を伸ばし、目覚まし時計を止めて新しい朝を向かえ… むかえ… む… むり…
夢の世界へと向かえられる。
「さ~く~ら~、朝ごはん冷めちゃうわよ。早く起きて。」
「う~ん、あと5ふんー。」
「あらあら、しょうが無いわね~。」
よし、これでまだまだ寝られるは「さ~んびゃく、にひゃくきゅ~じゅきゅ~、にひゃくきゅ~じゅは~ち、にひゃくきゅ~じゅな~な、にひゃく…」
へ?数えるの?数えちゃうの?で、でもまだ二百秒は眠れるんだから大丈夫!
「にひゃくきゅ~じゅい~ち、にひゃくきゅ~じゅ、にひゃくはちじゅ~きゅ~、にひゃくはちじゅ~…」き、気になる。気になって眠れない!0になったらどうなるの!?ご飯なし?それとも布団を剥される?気になって眠れないよ!
「にひゃくはちじゅ~ご~、にひゃくはちじゅ~さ~ん、にひゃくはちじゅ~に~、…」あれ、いま数字とばなかった?ねぇとんだよね!?
あーもう‼
「にひゃくななじゅ~、にひゃくろくじゅ~「起きる!起きた!起きました‼」」
「うふふ、ざ~んねん♪」
本当に何をするつもりだったのですかお母様!?
そう、この考えの読めない不思議系常識人という新ジャンルにいる、もう未来に生きているんじゃない?みたいな人が私、千歳桜 の母、千歳智和 20歳の頃からまったく見た目が変わらず、普通なら|(十分普通ではないが)、近所の子から妖怪扱いされそうなものなのだが、母は一緒になって遊んだり相談に乗ったり子どもたちから慕われるのを通り越し半ば崇拝されつつあり、小学校の先生たちからも助けを求められることも。
それでいいのか教師!?と小一時間言ってやりたくも・・・・・・まあそれはさておき
顔をあらってリビングに入るとテーブルにはご飯に味噌汁、焼き魚に納豆、おまけに味付けのり これぞ日本の朝食といえる組み合わせが用意されている。
「お、帰ってきたのか。」
声のした方に顔を向けると、どこで発行しているのか しらない文字の新聞が広がっていた。
「遥?だれが帰ってきたの?知り合い?」魚の小骨と格闘しながら聞いてみると
「ん?いや、知らない人。何十年も前に行方不明になっていたんだって。」ほら、そう言ってテレビを指差した。
 ̄ ̄御庭 千代さん(69)の行方が分からなくなったのは今から… ̄ ̄
「ふーん。」っていうか新聞読んでいたんじゃなかったの?ほんとに分からない。
この時は何も思わなかった。
行方不明の人に対して帰ってきたと言っていたのに…
はじめまして!
書いてみるとどうしたら良いのかさっぱりです
定期更新してる人、尊敬ですよ
初めてなので分かり難い所が多々あると思います