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何者だよ!  作者: 星長晶人


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25/50

ま、いいんじゃねえの?

メリークリスマス


という訳で書き上がってるのをいくつか更新します


 ……最近グダグダしてたので書きやすかったと思います

「おらぁ!」


 須藤が巨大テネスの腹部に大きく傷をつける。


「っ!」


 それを坂井が二丁の銃で追撃する。前回と違って再生することはないので攻撃を積み重ねれば倒せないこともない。


「……」


 俺はと言えば、何か公園に戻ってきていた。……いや、何でだろうな。あのまま逃げてれば良かったと思うんだが。


「……やっぱ、ここは壊されたくないからか」


 俺は一人夕日に彩られた公園で呟く。……ここは実家と並ぶ両親との記憶に残っている場所だ。ここで自転車に乗る練習も手伝ってもらったし色々遊んだ記憶がある。


 そんな場所を巨大テネスが壊そうモノなら全員漏れなくぶっ飛ばしてやるけどな。


「……」


 俺は段々と近付いてきている巨大テネス達対二人の正義の味方の戦いをボーッと眺める。


 ……何か、モヤモヤしてイライラする。


 俺は意味もなく地面を蹴ってみたりした。だがモヤモヤとイライラは晴れない。


 ……両親は街の人々を救った英雄として、葬式は色んな人が来て大々的にやったと思う。その頃の俺は抜け殻だったからあんまり覚えてないが。


 誰もが、両親のことを英雄だ何だとはやし立てる。


 ……死んだヤツに対して何か言えるのは生きてるヤツだけだし、両親をどう言おうと別にいいんだが、ホントに両親は褒められたいから人を助けてたんだろうか? 命を危険に晒してまで?


 違うだろうな。他人を助けるのはきっと、二人がそうしたいからだろう。


 ……人を救うのに少しでも助力するため、二人は消防士になったんじゃないだろうか。どういう理由でなったかは聞いたことがあるが、確か笑ってこう答えていた。


『……う~ん。何でかって言われると難しいけど、そうしたいから、じゃないかな』


 凄いと思う。


 今の俺は正義の味方だと持て囃され街に被害が出てネット上で叩かれてなんか文句つけてくるヤツがいて、結局戦ってない。


 何か理由がないと俺は戦えないんじゃないだろうか。


 須藤にだって八つ当たりしてるだけで、俺は何かしようとした訳じゃない。


 正義の味方だとかそういうことじゃなくて、俺がどうしたいか。


 俺は、どうしたいのだろうか。


「ぐあっ!」


 すると巨大テネスの拳をまともにくらった須藤が公園の砂場に墜落してきた。……おい。お前がこの公園傷つけてどうすんだよ。


「……どうしたよ、正義の味方さん?」


 俺は少し吹っ切れたからかニヤリとした笑みを浮かべて逆様に砂場に突っ込んだ須藤に言う。


「……あ? ……てめえ、何でまだこんなとこにいやがる。戦わねえならさっさと避難しろよ。邪魔だ」


 変身した姿の須藤は砂浜から抜けると、仮面の中で公園に突っ立っている俺を睨んでくる。……今の俺なら須藤を逆にからかってやれそうだな。それくらい心に余裕がある。


「……いやいや、偉そうなこと言っといて無様に落ちてるような正義の味方を笑いに来ただけだって」


 俺は笑って言う。


「……はっ。今俺が殲滅してやるからてめえはさっさと逃げろよ、腰抜け野郎」


「……否定はしねえよ。あんなのと戦うのは怖いし嫌だしな」


「……ならさっさと逃げろっつってんだろ」


「……いや。怖いし正直面倒だし嫌だけどよ、この街を傷つけるってんなら――」


 須藤に言って俺は須藤を追ってか巨大テネスがこっちに来て無防備な俺に拳を振われたそれを見据える。


「俺がぶっ飛ばす! 変身!」


 俺は言って腰に突如として現れたベルトを起動させる。


「おらぁ!」


 アウラのアルファとかいう姿になった俺は巨大テネスの拳に自らの拳をぶつける。


「……いってえな、この野郎」


 俺はビリビリと痺れる右腕を感じて言う。……ボクサーじゃないから相殺出来たが、油断しすぎだな、俺。もうちょっと慎重になった方がいいか。


「……ドラゴン・アクセル!」


 右手に装着しているガントレットにドラゴンの顔が描かれた黒いカードを差し込む。


『アクセル・レボリューション・オーバードライブ!』


 機械的な男の声が言い、俺の姿が変わる。


 蝙蝠のような黒い翼が生え、仮面がドラゴンの頭っぽくなり、肘にトゲが突き出し、尻尾も生え、装甲も鱗のようになり、左手にドラゴンのあざとを模した籠手が出現する。


「……お前はそこで寝てろよ、須藤。あとは全部俺が片付ける」


「はっ! いいとこ取りしようたってそうはいかねえぞ!」


 俺が言って相殺した巨大テネスを拳一つで弾き飛ばす。だが須藤は少し嬉しそうに言って再び飛翔し始めた。


「……そうかよ。俺の足引っ張んなよ」


「てめえこそな!」


 そうして俺と須藤は飛翔し、残る巨大テネス達に向かっていく。


 ……倒すと街が壊れるしな。立ったまま消滅させるしかないか。


「……ドラゴン・ロード」


 巨大テネス達に向かって一直線に黒い半透明の道が出来る。俺はその道を、巨大な漆黒のドラゴンのオーラを纏い突っ切っていく。


 道と重なっていた巨大テネス達が漆黒のドラゴンによって次々と消滅させられていく。


 そうして、数分後には巨大テネスの殲滅は完了していた。

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