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何者だよ!  作者: 星長晶人


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18/50

俺に、任せとけ!

新しい作品を投稿したい――


 しかし七作品も連載している――


じゃあ二つ程完結させよう


ということで真っ直ぐ完結に向かっていきます


更新が多くなるかも?

「おらぁ!」


 俺は受け止めた巨大テネスの脚を片手で投げ飛ばす。


 巨大テネスは予想外の攻撃に、無様にすっ転んだ。……その衝撃で家がいくつか倒壊する。ごめんなさい、もうちょっと綺麗に投げれば良かったな。


 俺は窮地の仲間を助けに現れたヒーローっぽいことをしながら、内心では壊れた家の持ち主に謝っていた。


「……悪いな、遅くなって。大丈夫か、坂井?」


 俺は起き上がろうとしている巨大テネスを見据えながら、後ろにいるハズの坂井に声をかけた。


「……大丈夫とは、言い切れないけど、生きてはいるわ」


 弱々しく掠れた声が聞こえる。……良かった。何とか間に合ったみたいだな。


「……そうか。なら後は俺に任せて、休んでろ」


 俺は言って、起き上がった巨大テネスの方へ翼を羽ばたかせて向かう。


「……言われなくてもそうするわよ」


 学校の傍を離れる瞬間、坂井の声が聞こえた。


「……ドラゴン・アクセル」


 俺は右手の元から装着しているガントレットにドラゴンの顔が描かれたカードを差し込む。


「……いくぜ」


『アクセル・エボリューション・オーバードライブ!!』


 俺が呟くと機械的な男の声がそう言い、左手に(・・・)はめているドラゴンのあぎとを模した籠手が咆哮し空気を揺るがす。


 俺の翼はもう鳥のような翼ではない。蝙蝠のような黒い翼になっている。


 見た目も多少は変わっているハズだ。仮面がドラゴンの頭っぽく変形し、肘にトゲが突き出し、尻に尻尾も生えている。一部の装甲も鱗のように変化している。


「……っ!」


 俺は一瞬にして巨大テネスの背後へと移動する。……ただの膂力だ。翼の推進力と脚力を合わせたとはいえ、ここまでの力を発揮出来るとはな。


 流石は、瀕死激痛無茶無謀が揃った状況下で手に入れた力だけはある。


「おらぁ!」


 右拳を握り締め、黒いドラゴンのオーラを顕現し、巨大テネスの腰を後ろからショートアッパーで殴りつけた。


「ぐっ!」


 巨大テネスの腰は大きく抉られ、前のめりによろける。


「……ドラゴン・ブレスエクスプロード!」


 次の左拳の一撃は、口から黒いブレスを吐き散らし、それを殴りつけぶつけることで爆発させ腰から腹にかけて巨大な風穴を開ける。


「もういっちょ!」


「……調子に、乗んな!」


 俺が右拳を振りかぶると、巨大テネスが穴の開いたまま振り返り様に裏拳を放ってきた。


「……お前こそな」


 俺はそう呟くと、左腕で無造作に巨大テネスの左腕を薙ぎ払った。


「ぐあぁ!」


 苦しそうに呻く巨大テネス。そりゃそうだ、片腕切り落とされたんだから。


「……もうお前の好きにはさせねえよ。もう、終わりにするぜ。アルファコード」


 俺にこの力をくれた変なおっさんに言われていた、この姿での必殺技の発動を行うための合言葉を呟く。


『アルファこそが始まり! 全ては始まり(アルファ)の名の下に!』


 機械的な男の声が高らかに言い、俺の全身から黒く輝くオーラがほとばしる。


「……ドラゴン・レボリューション」


 俺は両拳を腰辺りに構え、力を込めていく。


 力を込めれば込める程、力が湧き上がっていくのが分かる。やがて俺が纏う黒いオーラは巨大なドラゴンを形取っていく。


「ドラゴン・ダイブ!」


 俺は巨大な黒いドラゴンを纏い、巨大テネスへ一直線に突っ込んでいく。


 ドラゴンのあぎとが巨大テネスを捉え、頭から上半身全てを削り取る。


「……ッ!」


 致命傷を受けた巨大テネスは、断末魔を上げることなく後ろに倒れ込み――その途中で黒い小さな塊となって空に散っていく。


 かと思えば、人間大の塊は四方八方散り散りに飛んでいく。……おそらく、各地から集まっていたテネス達が元の場所に戻っていき、人間に戻るんだろう。


「……やっと、終わったか」


 俺は空中でため息をつく。……強敵だった。そのせいで俺の身体がズタボロなんだが、さらにさっきので酷使させたからもう指一本すら動かない。


 まず、ドラゴンの力が消えていく。


 翼も消え俺は通常の姿に戻り、そのまま落下していく。


「がっ!」


 俺はそのまま人通りのない裏路地に落下し、地面に叩きつけられ呻く。……いてぇ……。けどま、巨大テネス倒したし、街は守ったんだから文句は言われねえだろ。


 俺はそのまま意識が遠退いていくのに身を任せ、変身を解く。


 ……でも、家壊しちまったから責められるかもな。


 俺はそう思って自嘲気味に笑い、目を閉じる。


 間もなく、意識は落ちていった。

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