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何者だよ!  作者: 星長晶人


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10/50

おい、何してんだよ

「スラッシュ・アクセル!」


 俺はカードを変える。


 ガントレットに触れると斬撃を食らう。当たると斬れる能力ってことだな。


「っら!」


 雑魚テネスはまだ残ってるのでそれらを切り刻む。


「イテェ!」


 呻き声を上げて倒れてくが、まあ、あんなことをしようとする奴らにはいいお灸だ。


「……大分数が減ったな」


 雑魚を片付けて言う。後はリーダーとその取り巻きみたいなヤツ。計五人だ。全員人型に近いテネスで、相当強いと思う。さらにはアメが改良されているらしいから、何があるか分かったもんじゃない。


「チッ! 使エネェ奴ラダゼ。俺ラハアァハナラネェヨナ?」


 取り巻きの一人、細マッチョ系でカギ爪が両手に付いたテネスが言う。以降、爪剣型。


「当タリ前ダァ。アンナ雑魚共ト一緒ニシテモラッチャア困ルゼ」


 ニタァ、と取り巻きの一人、ゴリマッチョ系で、拳が武器とかな感じのテネスが言う。以降、拳闘型。


「メンドクセェ。一気ニ殺シチマオウゼ」


 ガリガリと頭を掻いて、取り巻きの一人、細マッチョ系で、手足が棘だらけのテネスが言う。以降、刺殺型。


「男ヲナブリ殺シニシテカラ女デ好キナダケ遊ボウゼ」


 ククッ、と気味の悪い笑みを浮かべて、取り巻きの一人、細マッチョ系で、鎌と言えないようなぐちゃぐちゃな形をした鎌を持っているテネスが言う。以降、異鎌いかま型。


「ハッ! テメェラヨォ。折角手ニ入レタ力ヲ試スチャンスダロ? 男ノ方カラレヨ」


 力に酔った、リーダー、細マッチョ系で、イビツな大剣を持ったテネスが言う。以降、大剣型。またはリーダー。


「お前ら相手じゃ、下位のカードは無理だな。中位でいくか」


「アアン? 何カ言ッタカ?」


「何でもねぇよ。ってか、お前らと話すことなんざ一つもねぇ」


 言って、カードを取り出す。


「アクセル・アクセル」


 変わったカードみたいだが、加速機能が付いただけのようなもんだ。まあ、それだけじゃないが。


「アン?」


 悪いがーー


「すぐにケリをつけてやる」


 声に出し、動く。地を蹴って突っ込み、加速して一気に距離を詰める。


「クッ」


 さすがテネスだな、瞬時に反応して腕でガードしようとしてくる。


 ーーが、ガントレットで殴る速度を加速させて殴った。


「グアッ!?」


 訳が分からない、という風に殴り飛ばされる爪剣型。


「次ーー」


 次のテネスに向かおうと思ったら、拳闘型と刺殺型が襲いかかってきた。


「ちっ。邪魔くせぇな」


 手間がかかるので舌打ちし、加速して棘のない顔面と喰らいそうな顎をそれぞれ、襲いかかってきている所にカウンターの要領で殴る。


「ヘブァ!」


「クハッ!」


「……」


 人型に近いせいか、強度が落ちてるのか? 意外と手応えがあったな。


「テメェ!」


 最初に殴った爪剣型と異鎌型が襲いかかってきた。好戦的だよな、テネスってよ。


「アクセル・アクセルの加速は自身を加速させるのと、他にもう一つあってな」


 呟いて、俺は加速して離脱する。


「潰し合え」


 言って爪剣型を加速させる。


「ナッ!?」


 ギィン。鎌と爪がぶつかり合い、金属音が響く。


「危ネェナ」


「悪ィ。体ガ勝手ニ加速シテナ」


 一度攻撃したヤツを任意で加速させられる。まあ、不意打ちに一回が限度だが。


「安心しろ。次で決めてやる」


 再びカードを変える。金色のカードだ。


「バースト・アクセル」


『アクセル・レボリューション』


 男の声のような機械音が言う。

 ガントレットが金色に光り、俺の身体を金色のオーラが包む。必殺技の中では二番目に強い。


「悪いが、一瞬で終わる」


 その自信が、このアクセルにはある。


「サッキケリツケルッツッテツケラレナカッタダロウガヨーーガア!?」


 最後の奇妙な声は、俺が爪剣型の顔を殴り潰したからだ。


「まず一人」


 ガントレットから金色の波動を放って完全に倒す。


「テメェ!」


「待テ!」


 取り巻きが一斉に襲ってくるのと、リーダーが怒鳴るのは数秒の差だった。


「……」


「オイ。コイツガドウナッテモイイノカ?」


「っ!?」


 いつの間にか、リーダーが美雪を捕まえていた。

 大剣を浅井の首に当てている。


「てめぇ……!」


 人質にとりやがった。


「ハッ! イイ面ダ。オイ、女ノ服ヲ真ッ二ツニシロ」


「「っ!」」


 俺達は驚愕と恐怖に目を見開く。


「アイヨ」


 異鎌型が近寄って鎌を振り下ろす。


「っ!」


 美雪は恐怖で目を閉じ、その時間に浅井の服が切られる。


 パサリ、と落ちる制服と、ブラ。


「っつ~~~~!」


 美雪は顔を羞恥などで赤くし、両腕で自分を抱く。


「下モナ」


 下卑た笑みを浮かべてリーダーが言う。くそっ! 美雪が人質にとられてちゃろくに身動きもとれねぇ! かといってこのまま見てる訳にもいかねぇしな。……油断してるところを一気にいくか。


「ット」


 異鎌型は軽く鎌を振って浅井のスカートを切る。


「モウ一回ダ」


 異鎌型が美雪の最後の下着を切り落とした瞬間、俺は動いた。


 まずは浅井の安全の確保。リーダーの後ろまで加速移動し、腹部を横薙ぎにガントレットで削る。


「ッガ!?」


 浅井を抱え、少し離れた位置に移動、ソッと置いて次に向かう。


 拳闘型の腕をもぎ取り、波動で頭を吹き飛ばして倒す。


 異鎌型の左胸を手刀で貫き、もう片方の手で首を掻き切って倒した。


 ……前の三人を残酷に倒したと思い、自重して身体ごと全部波動で吹き飛ばして、刺殺型を倒す。


「ふぅ。やっぱ、正義の味方の戦い方じゃねぇな」


 途中、テネスだから血は出ないモノの、かなり残酷な倒し方したし。


「テ、テメェ」


 リーダーはかろうじてまだ残っていた。


「オ前ラ! 俺ニ力ヲ寄越セ!」


 瀕死だったが足掻きとして倒された取り巻きの力を自分に取り込んだ。


 巨大で、かなりの力を持ったテネスが出来上がった。


「……」


 見たことない。こんな風にもなるんだな。


「ハハッ! コレデテメェモ終ワリダァ!」


「そうかよ。バースト・ゲート」


 俺が呟くと、テネスの足元に巨大な門が出現し、開く。


「ンア?」


 テネスもそれに気付いたようで、首を傾げる。バースト・アクセルは、基本最大強化だが、必殺技を放つのとは別だ。


 門から、天を衝く闇の波動が放たれる。それは、テネスを飲み込んだ。


「グアッ! 何ダ、コレ! イテェ、イテェヨォ!」


「……」


 俺は円柱型の闇が出来たのを見上げて、テネスに背を向ける。


「グ……ア……アアアアアァァァァァァァァァアアア!!!」


 テネスが断末魔を上げて倒れる。


「悪いな。そこがてめぇの死に場所だ」


 俺は振り返らずに言い、変身を解く。


 まあ、別に死んではいないが。

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