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蓮里の勝負師

ここぞという時

勘の冴え渡る者

配点 (勝負師)

Side健二


ついに沢木が動いた。


タイムアウトか!?と思ったら妹を見て指差しただけだ。


沢木の妹は頷いて腕を上げてゆっくりと回す。


何のサインだ?何を変えて来るつもりだ?


知美に目で合図する。審判をやりながらコーチもやるというのは大変なことだった。




Side沢木


まあー、あれだね。


よくもまあこれだけ弱点をネチネチつけるものだ。


ビックリだよ。


でもまぁ健二、これでお前は全てカードを切った。


そしてカードを完全に切った時点で逆転できなかった。


そして俺はまだカードを持っている。この勝負、勝つぜ。


俺の最後のカードは要するにこうだ。


このコートにはお前の予想を上回る逸材がいるのだ。


それも2人同時にだ。健二。





Side知美


健二さんの作戦は完全に成功している。

でも不安だ。だって、


このエース、先程から表情が変わらない……!


一気に追いつかれたというのにその表情は薄い笑みをたたえている。


こちらの5連続攻撃が成功して、相手の攻撃。


その時相手が腕を回した。サインだ。


健二さんも目で合図する。注意しろ、ね。


まだ何かあるのだろうか。


ポイントガードからエースへボールが渡る。


奈那子がこちらに来る。普通ならここでガードにボールを返すのですが。


エースはボールを離さない。


「フフフ、ねぇ、貴女」


と、唐突に話し掛けられた。


ハッと見たその顔には変わらない笑み。


「いつから、私がダブルチームを突破できないと錯覚しているのかしら?」


一閃。私と奈那子の真ん中に風が起きた。


その時にはもうエースはレイアップを決めていた。


今の……何!?




Side健二


相手エースのダブルチーム突破。


それはこちらの作戦を根幹から揺るがすものだった。


2人で止められなければどうしようもないではないか。


「フフフ、覚悟なさい!」


エースのその言葉から再び幕が開く。


「美奈!」

「うん!」

「もうわかってるよ!」


美奈のスクリーンは相手センターが先読みで邪魔した。


知美には変わらずエースが付く。


「雪!」

「任せろ!」


ボールが雪の手に渡り


「潰して!」


相手エースの言葉で雪にダブルチーム。


由梨に付いていたシューティングガードがヘルプに来たのだ。


こちらがやったのと同じ戦法。


「ぐ……しつこいなッ!」


しかも高い銀髪と低いシューティングガードのダブルチーム。いくら雪でも奪われてしまう。


そして銀髪の子が一気に上がる。


速い!


雪、美奈、由梨はまったく反応できない。それに対して蓮里はシューティングガード以外全員が襲い掛かって来た。


「織火!」

「はいはい!」


銀髪の子は付いた知美を避けるためにガードにパス。


ガードはレイアップを決めて見せた。




Side喜美


こんなものかしらね。

目の前、肩で息をする少女。


明らかに前半のキレがない。


体力切れってとこね。


後半残り3分、こちらのリードだ。


兄さんの言ったことは1つだった。


やられたらやり返せ。


だからディフェンスでダブルチームを使った。


あのスモールフォワード、この期に及んで隠し玉というわけではないでしょう。


少なくともミドルは入らない。


ならばディフェンスをつける必要はない。


そしてオフェンス。私とイリヤで勝負をつける。


24秒を守りきった。もはやパス1つすら簡単にはやらせない。


「速攻!」


最後知美が無理矢理打ったボールを沙耶が取り、私が受けてイリヤにパス。


イリヤは受け取りターンアラウンドからのフェイダウェイシュート。決まる。


叫び、思う。


これで終わりかしら?


蓮里25-14西条

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