死にたい私は吸血鬼
私が14の頃だったか、私は幸せだった、少なくともあの男が現れるまでは。
お母さんはあの男のせいでおかしくなったんだ、お父さんとお母さんと私で仲良くしていたのに、お父さんが事故で亡くなって、お母さんは元気がなくなっていた、でも私にはいつものように私に接してくれたんだ。けど、あの男が現れてお母さんは私よりも化粧やあの男ばかりに夢中になっていた。男は私に体の関係を迫ってくるゲスなやつなのに。お母さんがあの男と結婚してお母さんは男が私に迫っていることを知って、私に当たってくるようになった。私はあれだけ好きだったお母さんに殺されかけたんだ。「あんたなんか産むんじゃなかった。」私はただひたすら怖かったんだ、訳がわからなかった。だけど、私は生きたかった、ただ死にたくなかった。ただただ私は抵抗した、「やだ!やめて!お母さん!」どうしようもなくなった私は最後の抵抗で、お母さんの首元を噛んだんだ。私は必死でその噛む鈍い音に気づかなかった。
「あれ、私、首を絞められて、死んだんじゃ…お..お母さん?」
「なんで、お母さんが、お母さんがしんでるの…?」
母さんの首元からはだらだらと血が垂れていた、やっと私は気づく、私がお母さんを噛み殺してしまったということ。そしてそのあと、たしか、そう、忘れもしない、満月で夜が照らされて、皮肉にも綺麗と思ってしまったあの日、ソイツは私の前に姿を現した。
「こんにちは、姫、ワタシは吸血鬼のお姫様の執事、として生まれた[タダのコウモリ]、です。以後お見知りおきを」
「え..どうしてコウモリが喋って、吸血鬼?一体どういうこと、私はなんで生きてるの。」
「それはですね、姫、あなたは吸血鬼のお姫様として!選ばれたのです!」
「私が、姫?吸血鬼の..?」
「そうです!私は憎しみに満ちた心、そして美しいその顔と、純粋さが好みなんです!」
「私が、憎しむ?お母さんに?、そんなの思ったことない!!」
「さぁ?私にはその矛先は分かりかねますが、実は本心では憎しんでいたのではないのですか?構ってくれない母に、母を自分から奪っていくクズなあの男に」
「ま、他にも良さそうなコがいたのですが、何せ他の国では銃というものがあって、偶然にも、大きな憎しみを持って人を噛み殺すことがないですからね。」
「これは運命なのかもしれませんね!さぁ!行きましょう!姫」
「行くって、どこに..」
「決まっているじゃないですか!…あ!先にあの男から血を吸い殺してもいいかもしれませんねぇ」
「もういい、あんな男知らない、」
「そうです、か」
「で、どこに行くの?」
「それはですね!あなたの新しいお家になる場所です!さぁ!それでは、行きましょう」
「ところで!姫!姫の名前は何というのですか?」
「…..」
「….ロア」
「そうですか、ロア様!よろしくお願いしますね」




