表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/138

第75話 モノワンの怪人化……巨大露出怪人!

 ある日の朝、朝礼で仮の本社(若の別荘)で行われるとモノワンことワンが体の調子がおかしいと訴えかけてきた。


「怪人適性100%を超えているねぇ……怪人に成れるよワン!」


 皆おめでとうと言い、ワンは照れくさそうにえへへと笑ってから


「皆! 先に僕怪人になってくるよ! 博士! 皆も直ぐに怪人化するんでしょ?」


「あぁ、全員怪人適性95%は超えているから今月中に怪人には成れるだろう。さぁワン! 研究室においで!」


「はい!」


 ワンは研究室に入っていくのであった。









 皆がワンが怪人になるのをワクワクしている中、バニーと俺はソファーに座りながら人造ヒーローの怪人化が始まったなという話をしていた。


「これで怪人の数が一気に増えるわね」


「T1とかのベテラン戦闘員の一部も怪人化に必要な適性率にそろそろなるし、これで怪人の数が前よりも1.5倍くらいになるか……」


「そうなるといよいよ樺太に基地を移動ね」


「樺太では本格的に人員をそろえて炭鉱を稼働させたりしないといけないからな」


「人材の育成が大変そうね」


「まあそこから千島列島周辺を制圧していってオホーツク海を実行支配しよう。そうすれば海産物の売却で会社も潤うだろうし……」


「とにかく人を増やさないといけないわね……」


 そう言っていると怪人化が完了したらしく、研究室からワンが出てきた。


 姿は顔から下はピッチピチのラバースーツみたいな黒い光沢のある皮膚になり、胸には宝石みたいなのが埋め込まれていた。


 ちなみに一応ブリーフを履いている。


「怪人化したのか?」


「しましたとも! 外に出てください」


 そう言うとワンは外に出る。


 すると空を飛べるようになったのか空を数秒飛び回ったあとにジュワっと何処かで聞き覚えのある掛け声と共に40メートルまで巨大化した。


 女性達はキャーキャーと言っているが、ブリーフが裂けて巨大な男根が丸見えになったからである。


「どうですか! 全身からビームを出せるのも合わせてウル◯ラマンみたいでしょ!」


 大喜びであるが、俺はジャンプしてワンの耳元に近づき


「ワン、大きさは調整出来るか? 40メートルの巨大化は要らねーぞ」


 と言うとしゅるしゅると縮んで10メートルサイズまで小さくなった。


「これくらいでどうですか?」


「良いんじゃないか。まあ元の姿に戻れよ」


 そう言うとワンは元の大きさに戻っていった。


「大きくなると全裸になるのやばいな」


「流石に伸縮する素材を使っても通常のパンツを巨大化に合わせるのは一苦労だねぇ……巨大化しても良いけど全裸になる覚悟はするんだよ」


「うん! 僕全裸でも平気だよ! というより女性陣から見られる羞恥の目線が気持ちよくて!」


 駄目だこりゃ……新しい性癖に目覚めてやがる……。


 ただ色々計測したところ、ウ◯トラマンが出来そうなことは大々出来る。


 腕からビームを出す……と言うか光線の発射は体内からエネルギーを増幅させて発射出来るっぽく、どちらかと言うとド◯ゴンボールのか◯はめ波とかに近い。


 あと空を自由に飛べるし、飛行速度はマッハ5、体の大きさも自由に大きくできマックスが40メートルサイズだが、身体の一部分だけを大きくすることができた。


 ちなみに胸の宝石は飾りらしく、特に意味は無いらしい。


 恐ろしいのはウル◯ラマンは戦闘時間の制限があるのに対してワンはない点である。


 ずっと巨大化出来るし戦い続けることが出来る。


 それでいて普通の人の5人分の食事でエネルギーを維持することが出来るのでコスパは良いと言える。


 しかも普通の姿であれば戦闘員に紛れさせる事が出来るのも大きい。


 戦闘員に紛れた怪人として活動することが出来るのである。


「ワン良かったな強い怪人になれて」


「はい! あのKさん! 樺太の戦闘訓練室が完成したら僕と戦ってはくれませんか! 今の僕なら貴方に勝てるかもしれません!」


「お! 言ったな……じゃあそのためにも体を鍛えておけよ」


「はい!」


 こうして巨大フルチン怪人のモノワンが誕生するのであった。








「よしじゃあワン、そのまま仕事に付き合え」


 俺は怪人になって元気が有り余っているワンを誘って仕事をすることにした。


「どんな仕事ですか!」


「船を盗むぞ」


「船ですか?」


 というわけで俺とワンは船の強奪をするためにロシアの軍港に向かった。


「どんな船を盗むんですか?」


「ワンの知識で宇宙人が乗るような円盤飛行船を思い浮かべて欲しい」


「……思い浮かべました」


「あれが実はドイツが作ってるんだよ」


「ええ!?」


「機体名はハウニブ。全天候型円盤爆撃機って名前があるが要するにUFOだ。俺達はこれを盗んでブラックカンパニーの技術向上に使おうってわけだ」


「なるほど?」


「とりあえず作戦を説明するぞ」


 俺はまずワンが飛行してハウニブがあるとされている基地上空を飛ぶ。ハウニブの姿が確認できればそのまま降りて、制圧してハウニブを奪取。


 見えなければ倉庫を片っ端から探すことになるから、ワンが巨大化して基地の注意を引きつけている間に俺がハウニブを奪取する。


 至ってシンプルな作戦である。


「僕の頑丈さによりません? ハチの巣にされますよ!」


「大丈夫、そんだけ大型の怪人は大抵耐久力も上がってるもんだ! 自分を信じろ」


 というわけで俺とワンはワープベルトでドイツにワープした。









 ドイツのとある空軍基地……とりあえず双眼鏡で地上から見た限りハウニブらしき円盤飛行船は見えない。


「よしワン、空を飛んで確認するぞ」


「はい!」


 俺はワンの背中に捕まり、空を飛んでいく。


 飛行機よりも速い上昇力であっという間に高度5000に到達する。


「凄いな1分で高度5000メートルに到達とは」


「その気になればもっと早く到達できますよ」


「空中でマッハ5で自由に動けるとか滅茶苦茶強いからな。イエローでもマッハ3が限界で高度も地上から100メートルが限度だし、レグレスは高度限界は無いがそんなに素早く動くことができないからな。あとはどれだけ力がある次第だが、高速で動いてビームを放てるだけでもS級の実力はあるだろうな」


「えへへ……と、やっぱりハウニブは見えませんね」


「あぁ、倉庫の中に収納されていると見える……じゃあ作戦通りに頼むわ」


「わかりました……Kさん下りるのはどうします?」


「そんなの自由落下よ! ……巨大化したら戦闘服とマスクが破けるから脱いでから巨大化しろよワン!」


「はい! って! あっ! ちょっと!」


 ワンが返事した瞬間に俺はワンの背中から飛び降りた。


 そのまま頭が地面に向かって落ちていくが、体をグルンと空中で立て直して五点接地を決める。


「前に飛行機襲撃時には1万メートルからダイブしたが、それに比べたらマシだな」


 着地をすると基地は警報が鳴り響いており、全裸かつ40メートルサイズまででかくなったワンが基地に着地して暴れ始めた。


「とと、ちゃちゃと見つけるか」


 俺はワンに皆の目が向いている隙に基地の倉庫の中を漁る。


「航空機の見本市だな」


 現役の戦闘機がズラリと並ぶ中に奥の方に普通の爆撃機よりも大きな直径120メートルの巨大機がデンと鎮座していた。


「ハウニブ発見〜! 天井が邪魔だなぁ」


 俺は近くに置かれていた戦闘機を掴むと思いっきり天井に向かって投げる。


 勿論戦闘機は爆発し、天井にでかい穴が空く。


 そのままハウニブにワープ装置を取り付けて、樺太の建築予定の空き地にワープをさせる。


 シュンと音と共にワープし、俺は外に出た。


 するとワンの周りにヘリコプターがやってきてミサイルやガトリング砲を乱射しているがワンには効いて居らず、逆にチョップやパンチ、キックで、ハエを叩き落とす様にヘリコプターを粉砕していた。


 ただ振り向いた瞬間に、ぶるんと10メートル近くあるワンの男根が遠心力で伸びて、基地の司令部に男根が直撃。


 男根で軍の司令部を壊滅させた男として明日の一面はこれだなと俺は思いながら、飛び移ってワンの耳元で


「撤退するぞ」


 と言うと、ワンはジャンプして上空に逃げると、徐々に体を小さくしていき、元の150センチサイズまで小さくなった。


「ハウニブはゲットできましたか!」


「あぁ、樺太の基地予定地に送った。このまま北海道の基地上空にワープするぞ」


「はい!」


 こうしてドイツ軍の円盤型爆撃機ハウニブを略奪するのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ