表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
138/138

【外伝】日本との紛争

 イエローがブラックカンパニーの総領になって3年、日本の内戦が終結したのもつかの間、勝者となった日本政府は樺太共和国に対して宣戦布告無しに大量のヒーローを樺太に上陸させて、侵攻を開始した。


 これを受けて樺太共和国は世界に日本の蛮行を訴えかけたが、国として多くの諸外国から認められていなかった樺太共和国は黙殺され、ロシアからは非難声明まで飛んできていた。


 自力で解決することしかなくなった樺太共和国は直ぐにブラックカンパニーに救援を要請し、ブラックカンパニー50万の人員は戦闘態勢に取り掛かるのであった。








「キャハハ! ザコザコじゃん!」


 まずは露払いとしてレグレスの子供達Hoシリーズが攻撃を開始する。


 3年でHoシリーズの数は何と500人以上に増えており、やはり産まれた当初はメスガキみたいな性格のが多いが、姉達による淑女教育によりだいぶ協調性がある存在に変化していた。


 1人1人が平均して戦闘指数が250あるため、普通にS級怪人でも上位の存在……それが時速200キロで地上をスピードスケートの様に高速で動き回り、ビームソードやビームガンをぶっぱなしてくる。


 敵が多い位置にはミサイルや遠隔操作のビットを射出して消し炭にしていく。


 第一として上陸してきた日本政府側の人造ヒーロー達は1時間と経たずに消滅したが、上陸地点を変えた第二波、第三波が投入され、第一波にHoシリーズを投入したために手薄になってしまっていたが、ホワイトが指揮する部隊とレグレスが指揮する部隊がそれぞれ部下を率いて突入。


 特に元人造ヒーローの怪人達の活躍は凄まじく、ワンは全身からビームを発射して消し炭にし、ジオツーはグミ撃ち攻撃で敵を穴だらけにしてったりと粉砕していった。


「はっはー! 同じ人造ヒーローでも性能が違うのだよ性能が!」


 勿論レグレスの制圧力は圧倒的で、バグも扱いながら、1000人以上のヒーローを相手取り、制圧をしていく様はまさに無双という感じである。


 司令部にて様子を見ていたイエロー達幹部は戦局を見ながら指揮をしていた。


「視認できただけで3000人程度の戦闘員の殲滅を完了しています。ただ輸送船はまだ来ているようです。船を沈めますか?」


「おそらく内戦で使い道が減ったヒーローの処分を押し付けているのでしょう。多くても100万人程度……倒すのは容易だよ」


「ケケ、そうだと良いのですが」


 シックスは次に上陸してきそうなポイントに第一波を殲滅したHo集団に指示を出し、戦争の落としどころを模索し始める。


「よし、輸送船を沈めよう。沈める担当はサードと爆弾を装備しているハウニブに任せよう。サードいけるね」


「勿論です!」


「ちょっと待った! 私がやるよ」


 そこに現れたのは超だった。


 九尾の尻尾だけでなく、覚醒して狐竜と呼ばれる姿に変わっていた超が居た。


「僕1人で事足りるから任せて」


「じゃあ頼んだ」


 イエローがGoサインを出すと超は天高く飛び上がり、空を飛んでいき、輸送艦がひしめく北海道と樺太の周辺海域を飛び回ると


「コ──ーン」


 超が吠えた。


 すると海が巨大な津波が発生し、輸送艦を次々に飲み込んで北海道の方に押し返してしまった。


 輸送艦は勿論、警備についていた自衛隊の船も纏めて沈没である。


 そして海に投げ出された人々にトドメに海域全体を凍らせてしまい、輸送艦に乗っていた約50万のヒーロー達は何が起こったのか分からないまま氷漬けか溺れて溺死するかの道を辿るのだった。








 日本政府は樺太共和国が強力な怪人を抱えていると分かると、先の攻撃を現場の暴走と片付け、国家承認と多少の賠償をすることを認めた。


 舐め腐っているが、国力的に戦い続けるのは得策では無いと考えたブラックカンパニーと樺太政府は講和を飲み、日本のヒーロー集団が壊滅したという情報から、国交を結ぼうとする国も現れ、樺太共和国はこの時ようやく周辺諸国から国として認められるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ