第131話 レグレスの子供達
レグレスの子供達への怪人化処置がカプセル内で行われた。
全員に小型核融合炉を更に改良し人工心臓の様な機能を持たせた改造も行ったが、レグレスみたいに覚醒に伴い心臓の機能を修復するという事では無く、第二の心臓としても機能するように体内に植え付けた結果、宇宙世紀の白い悪魔(ガン◯ム)みたいな体つきの怪人に変化していった。
「量産型ガ◯ダムかな? カラーリング色々だけど」
「レグレスはジオ◯グなのに子供達はMS少女みたいなのが沢山だねぇ……というかこれだけ子供達が居るのにレグレスの子供は皆女の子ってのもなかなかやばくないかねぇ」
「やっぱりレグレスって蜂の性質もあるんじゃないか? 働き蜂って皆メスだろ?」
「Kの言う可能性はあるねぇ」
「まぁ全員高性能機だったらいいや……」
この時の俺はそう思っていたが、誕生すると更に評価を上方修正しなければならなくなる。
96人のレグレスの子供達が産まれ、体が初代では無く、新作ガンダ◯とエヴ◯を足した様な見た目に首から上が人間で、それを160センチから200センチに収めた姿をしていたが、皆無線式ビットを平然と搭載し、バグの10台以上の遠隔操作も可能。
地上はホバリング走行をすることで時速200キロで移動可能、しかも装備のビームソードはビーム加工がされている200mmの装甲板を簡単に切り裂くは、なんか標準装備になっているビーム複合型小銃(イメージ韓国のK11複合型小銃)から放たれるビーム弾は試験で使われたビーム加工がされた200mmの装甲板を簡単に貫通し、機能を切り替えれば散弾銃の様に拡散ビーム、連射で弾幕を張れる連射ビーム、収縮して遠距を狙い撃つ狙撃ビームにモードを替える事が出来た。
更に全員の脚部にミサイルポットがあり、中型の誘導ミサイルを放つことや、胸部……胸が盛り上がっているが、左には小型核融合炉を守るための装甲、右側にはレグレスも出来る電磁バリアを張れる機能が備わっており、しかも両肩と股関節辺りに小さな脳が複数存在し、顔が吹き飛ばされても再生するという某鬼滅の鬼舞◯無惨もびっくりな生存性を確保していた。
しかもしかも、飛行形態になると戦闘機の様な姿に変わって飛行することもでき、その状態でもミサイルやビームを放つ事が出来る。
滅茶苦茶高性能で戦闘指数は産まれたばかりなのに平均が250もある。
名前はヒューマノイドの単語の頭文字を取りHuman oidからHoに番号が割り振られていった。
Ho1からHo96ということである。
しかも性格が初期のレグレスと似ていてメスガキ8割で、真面目ちゃんが1割、内向的なのが1割という感じでほぼメスガキ。
「えぇ! 怪人さんこんな事もできないの〜」
とか
「私より弱いじゃんざーこざーこ」
とかエロ同人によく居そうなタイプのメスガキが大量発生する始末。
ちなみに働き蜂みたいな感じで生殖能力が低いかもと懸念されていたがそんな事は無く、逆に生殖能力はレグレスみたいな魚卵タイプでは無く、鶏みたいな卵タイプであることが判明し、1日1個野球ボールサイズの白い卵を排泄し、性行為をして受精すると受精卵は黄金色に光る(ゴールデンボール)という謎の性質があった。
ちなみに羽化させるには繁殖装置に入れる必要があり、博士の協力無しだと赤ん坊が増えないという種としては致命的な欠陥が生じていた。
なおそんな卵から孵る中身はへその無い人間であり、怪人適性率は60%程度まで減衰することがわかり、へそが無いだけで普通の人間として活動することが出来た。
完全に機械生命体のなりそこないみたいなのがレグレスの子供達である。
「なんか凄い業の深い怪人になったな……」
「でも戦力としては強いんだけどねぇ……」
「姉妹達が迷惑をかけて申し訳ない」
「いや、Ho33が謝ることでは無いだろ」
そんなメスガキ軍団の中で特異的な性格をしていたのがHo33で、俺や博士からはリーダーと呼ばれる娘で、レグレスと同じ紅い体色をした怪人である。
メスガキ多めなHoシリーズであるが、この子だけはなんというかカリスマがあった。
あと他の子が戦闘指数が250前後なのに、この子は300を超えていたのである。
諸々の性能も1.3倍程度高く、ビームソードも普通の子が1本なのに、この子は2本背中に携帯していた。
「リーダーこのメスガキ軍団をお前が率いろ。というか他の人員と混じり合わせると衝突が絶えないからな」
「わかりました。私達は製品の製造工場で勤務したいと思います。手先が器用な子が多いので家電製品だったりを作って会社に貢献します」
「うん、頼んだ」
なお俺や博士が思っているよりリーダーは女傑であることが後に分かるのであった。
とは言え、メスガキ以外の子も中には居るわけで、Ho44……通称44番ちゃんはクリネのハウニブ(円盤漁船)の機械管理人となり、クリネに気に入られて副船長にすぐさま引き上げられていた。
で、船長室で毎日の様に抱きまくり、黄金の卵を作りまくっていた。(黄金の卵の性質が判明したのはクリネと44番ちゃんが性行為をしまくっていたからである)
「44番ちゃんは可愛いね! 僕、君にメロメロだよ!」
「や~ん嬉しい! 私もクリネ大好きよ」
いつも船内でイチャイチャを見せつけられる船員はまた始まったよと思いながらも作業をしていた。
まぁそんなんでも機材トラブルが発生したら直ぐに修理するので副船長に文句を言う人は居なかった。
こんな感じでHoシリーズでも上手くやっている者もおり、問題児達はリーダーとレグレスが押さえつけながら上手く回していくのであった。