小児病棟の噂
これは看護士をしていた母から聞いた話なんですが
H県のとある総合病院(県名と名前は伏せます)では
小児病棟を出るときに
背中に何かが乗っかかる感覚がするそうです
母はそういうのに敏感な体質で
薄い影のようなものが
女性看護士の背中に張り付いてるのを
何度か見たそうです
特に退職前(2003年頃)はその病院の
結婚したばかりの看護主任が
薄い影につきまとわれていたそうで
母が退職するより先に辞めてしまったと言ってました
薄い影が何なのかは良くわからないそうで
ここで亡くなった子供の霊だとか
流産した子が間違って来てしまい
帰れなくなって彷徨っているとか
色々噂があったそうです
母が退職した理由も実はこれで
背中に何かが乗っかかる感覚がするようになり
霊とも違う何かもっと良くないものを感じ
逃げるように病院を辞めたそうです
それから20年以上が過ぎました
母は現在も未婚で
子供もおらず一人で暮らしています
でも寂しくはないと思いますよ
だって僕はあの時からずっと
母を背中から見守っていますから
ねえ、お母さん