表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ホラー短編

小児病棟の噂

これは看護士をしていた母から聞いた話なんですが

H県のとある総合病院(県名と名前は伏せます)では

小児病棟を出るときに

背中に何かが乗っかかる感覚がするそうです



母はそういうのに敏感な体質で

薄い影のようなものが

女性看護士の背中に張り付いてるのを

何度か見たそうです



特に退職前(2003年頃)はその病院の

結婚したばかりの看護主任が

薄い影につきまとわれていたそうで

母が退職するより先に辞めてしまったと言ってました



薄い影が何なのかは良くわからないそうで

ここで亡くなった子供の霊だとか

流産した子が間違って来てしまい

帰れなくなって彷徨っているとか

色々噂があったそうです



母が退職した理由も実はこれで

背中に何かが乗っかかる感覚がするようになり

霊とも違う何かもっと良くないものを感じ

逃げるように病院を辞めたそうです



それから20年以上が過ぎました

母は現在も未婚で

子供もおらず一人で暮らしています



でも寂しくはないと思いますよ

だって僕はあの時からずっと

母を背中から見守っていますから


ねえ、お母さん

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
総合病院ですと産婦人科も併設している所も多いですし、産まれる命もあれば召される命も御座いますよね。 そうした具合に人の生死の両方が日常茶飯事な病院という場所ならば、こうした噂話が囁かれるようになるのも…
[良い点] おまえかよ!(*>_<*)ノ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ