表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやしの旅館へようこそ!  作者: みどりりゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

330/350

のりこと叔母(続)3の4


(はて?面妖めんような。ご友人はこのような口ぶりでございましたか?)

 疑問に思ったが、いまはそんなことはどうでもよい。


「はっ!あなたさまのご友人・のりこさまにつかえる男衆・クワクでござる!それにしても、美桜さまがなぜ斯様かようなところに?」

 問いに対して、


 少女は

「……ふむ。われが交信を続けたる偉大な御方によれば、今、この地には旧敵の気配が強く立ちこめり。

 われが宿りしこの生物……宿主ホスト名・ミオの記憶によれば、この地の所有者は、ミオがいつ訪問しても問題なきと述べり。故に、われは来たり。

 さすれば眼前の構造物に、濃厚に旧敵の気配あり。その構造物の扉を開け見れば、にわかに多量の塩化ナトリウム水溶液の中に投じられたり。

 事実をかんがみるに、この肉体がいずこへかと転送されたと見るべきや。しかるに、この未開の惑星にそのような科学技術があるとは考えがたし……と考察を深めるうちに意識を失えり」


 わけのわかりにくい言い草だが、要はのりこに「いつ来てもいいよ」と言われたから旅館を訪れた。そこでラウンジの置き時計が気になって開けたら、海に放り出されて溺れた……ということらしい。

 交信を続ける偉大な御方うんぬんの意味は、よくわからないが。


「どこに所有者……個体名ノリコはある?」

 美桜の問いに、


 クワクが

「はぐれてしまいもうした。それがしも探していたところでござる」


「そうか。では、われもその探索に参加しよう……まずはわれを抱き起こせ」


「はあ、かしこまった……やっとな」

 男衆がふらつく少女を支えて起き上がらせると


「――よし。では、そのままわれをになえ」


「お、おんぶでござるか?」

 少女の大胆な申し出に、クワクが戸惑っていると


「『われ』というか、この肉体はかなり疲弊したり。この個体の記憶によらば、なんじらオトコシュとは、われら訪問者をえきすることが務めであろう?」


「そうではございますが、おんぶまでいたすは、ちょっとサービス過剰……」

 クワクがぐずると


「黙れ、下等生物!われは、この惑星の危機を救いに来たるものなり。旧敵にまみえたさい、疲れていては役に立たず。

 なんじは、この星を消滅させたいか!?」

 きびしいことばに、


 気の良い男衆が

「はあ、かしこまってござる……されど、それがしはこれでもそこそこ高貴な生き物でございますよ」

 しぶしぶ背に乗せると、


 少女は

「そら行け!宇宙の危機を救うのだ!」

 ほえる。

挿絵(By みてみん)

「とほほほほ……さても蜘蛛づかいの荒いお客でござる」

 少女の指示にしたがって進みはじめた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ