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魔法の世界で新たな人生を~捨てられた人生のやり直し~  作者: 天羽
第1章 異世界への転移編
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第7話 魔法書

「サンドウィッチを食べましょう! 美桜様が作られたんですよ」


そう言われて出雲は改めてランチボックスの中を見ると、そこにはハムサンドやタマゴサンド、レタスとハムを入れてあるハムレタスサンドなど種類が豊富にあった。


「美味しそう! いただきます!」


出雲がいただきますと言ってサンドウィッチを食べ始めると、美桜と雫がいただきますってどういう意味なのと聞いてきた。


「いただきますっていうのは、作ってくれた人への感謝や、食材の命への感謝の意味があるんだよ」


その言葉を聞いた美桜は、出雲のいた国は良い国だったのねと言う。しかし、出雲は国が良くても親がねと思っていた。


「このサンドウィッチ美味しいです! 美桜様の手作り最高です!」


雫がそんな悩んでいる出雲など露知らずと言った感じで、美桜が作ったハムサンドを満面の笑みで食べていた。出雲はレタスサンドを手に取って食べ進めると、これが完全なる手作りなのかなと思っていた。


「手作りってこんなに美味しいんだね! 初めてだよ」


出雲が初めてというと、美桜が食べたことなかったのと聞いた。すると、出雲は頬を撫でるそよ風の感触を感じながら、昔は親の手作りなどなくて買ったものばかりだったからと言う。


「それは酷過ぎるわ! でもここにいればずっと手作りだから安心してね!」


そう言われた出雲は、ありがとうと言って食べ進めている。出雲は手作りって美味しいなと呟きながら食べていると、昼食を食べ始めてから三十分が既に経過していた。すると突然、美桜が出雲は魔法を扱えるか調べましょうと言ってきた。


「魔法か……使えると良いなぁ……」


出雲がそう言うと、美桜が必ず使えるよと言ってくれた。出雲は澪に対してありがとうと言って側にある配られたお茶の入っているペットボトルを飲んだ。出雲がお茶を一口飲み終えると、雫が魔法書を沢山どこからか取り出していた。


「どこから取り出したの!?」


出雲が驚いていると、女子の嗜みですと言ってきた。


「嗜みなんだ!」


出雲が尚も驚いていると、美桜がいいからと言って静止してきた。


「魔法書って知ってるかな? 魔法書っていうのは各属性の使用できる魔法が書かれている本っていうそのままの意味だけど、扱える属性の魔法書しか読めないっていうことだけは覚えておいてね」


出雲が説明を受けていると、俺はどんな属性が扱えるのかなと出雲は呟いていた。出雲が悩んでいることを察した美桜は、どんな属性があるか説明をし始める。


「属性は火・水・土・風・光・闇があって一人原則一つの属性だけど、たまに複数の属性に適性がある人がいるみたいだよ。 出雲はどんな属性なのか楽しみだね!」


出雲が火属性の魔法書から触っていくと、風属性の魔法書まで何も反応がなかった。そして、光属性の魔法書を触ると淡く光りを放ち、闇属性の魔法書も触るとそちらも淡い光を放った。


「光と闇の魔法書が光った!」


出雲が驚いていると、雫と美桜も同様に驚いていた。


「光と闇!? 相反する属性な気がするけど、これ大丈夫なのかな?」


出雲が驚いていると、雫が光と闇属性と呟いていた。美桜は二つの属性があるなんて凄いと驚いていた。


「二つの属性を持っていることってそんなに凄いことなの?」


出雲が小首を傾げながら聞くと、美桜がちょっと珍しいくらいよと言った。


「ちょっと珍しいくらいか。 それでも俺に守れる力があることが分かってよかった!」


出雲がガッツポーズをして喜んでいると、雫が光と闇属性は魔法のレベル的に難しいですと出雲に言う。


「そんなに難しいんですか?」


出雲が顔をしかめっ面にしながら聞くと、光と闇は強い魔法が多いので魔力の消費量やイメージがしづらいこともあり発動が難しいとされています。


「そうなんだ……今の俺じゃまだ出来ないと思うけど、すぐに何かしら魔法を使えるようにしないと!」


出雲はそう言いながら光属性の魔法書を開いた。一ページ目には何も書かれておらず、出雲はおかしいぞと呟く。


「魔法が何も書かれていない! 光属性に適正があるんじゃないの!?」


出雲が地面に倒れると、光属性の魔法書が淡く光った。淡く光るのが収まると、光属性の魔法書の一ページ目に魔法名と呪文が浮かんでいた。

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