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おぼろ
悲しみのカタチ
にさえならない
消耗と焦燥
嗄れていく、
まさにその瞬間
烏は何を思うだろう
黒い羽を透かす
夕闇
幻の霧雨が
まとわりついて
消せない疵を乞う
是非もない
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背は手と通りゃんせ
目は画と通りゃんせ
赤い霧雨
黒い濡羽
持て持て持つな
待て待て待つな
端切り小僧の足踏むな
踏めば橋から返らぬぞ
街の旅人どこへ行く
帰らぬ先でどこへ行く
とうとう
とうとう
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スマホが壊れてログインできずにいました……。