表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
From A to Z  作者: Jade
R
88/130

無名の光

君が獣のように

檻に閉じ込められているのを

どうして

気づけなかったのだろう


返信のなさに

震えて

言葉もなく

祈る


ジリジリと焦がれながら

送った言葉と

それまでの君を

思い返し

悲鳴のように

祈る


信じることさえ

揺らぎながら

声もなく

…………





君から来た

三ヶ月ぶりの連絡は

奇跡だった


君が君であることが一番だよ


取り返した自由な空

鉄格子越しに

僕の祈りが聴こえたと

微笑む君


恐ろしい闘いの日々だった

聞けば聞くほど

胸が詰まって

今ある奇跡を思う


その昏い箱の底に

まだ

たくさんの人がいるらしい

その光を乞う

無言

その子の声がやっと聞けるまで、ここしばらく生きた心地がしなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ