7/130
定型詩《立秋》
ことしのももも
じきおわる
ゆかたをあらい
なつをやめ
ほんをさがして
たびにでる
きみはうつくし
ならのかげ
まろぶこどもの
みずしぶき
とんぼもなにか
かしこいと
あおぞらがまた
しぶいかおした
*****************
初りんごかじってみるかとベンチ行き
終わらない本の整理と恋探し
雷はますます激しカフェの外
夏越えてのろまの虫も速くなり
*****************
果汁満ちて脳を焼き
衣を替えて時を呼ぶ
読みかけ本もしまいにし
新たな風を聴きに行け