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奇跡
あなたにまた逢えた
それだけで嬉しい
夜明けの光を見るように
紅く染まる心
どれほど待っていたことだろう
共に並ぶ人と微笑みあう
じんと滲む涙
あなたにどれほど救われたことか
惜しみ無く注がれる輝き
愛の名を知った日々
我儘を言っては困らせたね
今となっては全てが
懐かしく慕わしい
あなたの元に
たくさんの光と花が届きますように
遠くても近くても
祈ってる
皆
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本当はね
凍えてた
あなたが
いないことに
小さく
蹲ってた
皆の毛布が
支えで
泣きたいのに
泣けなくて
…………
今の幸せを
噛み締めてる